日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「SMAP」騒動で、だれが一番ダメージを受けたのか?

2016-01-19 16:42:15 | アラカルト

昨日の「SMAP✖SMAP」で、ご本人たちが登場し解散騒動についての「謝罪」があった。
と言っても、テレビ番組を見ていたわけではないので、その詳細は不明なので「謝罪」について、あれこれ言えないのだが、今回の一連の騒動で、「だれが一番ダメージを受けたのか?」と、考えてみると「SMAP」本人たちではないのでは?という、気がしている。

表面的には「SMAP」の育ての親と言われる、敏腕マネージャーが退社し「SMAP」本人たちからの謝罪があったので、ジャニーズ事務所側が「矛を収めた」というようなカタチとなっている。
表面的にはジャニーズ事務所側の「勝利(と言っては、変だが)」になっている。
一番の「勝利をおさめた」のはジャニーズ事務所ではなく、「SMAP」のファンの方々だっただろう。
ファンが「存続」を希望し、様々な運動や働きかけをすることで、「SMAP」がすでに自分たちだけのものではないと、心動かされたという部分が大きいと思うからだ。

むしろ一方一番ダメージを受けたのは、ジャニーズ事務所だったのではないだろうか?
ジャニーズ事務所+会社幹部たちといったほうが良いかもしれない。
というのも、スポーツ新聞などで報道される内容が事務所寄りの内容であればあるほど、ネットなどでは「ブラックなジャニーズ事務所」という趣旨の言葉が、飛び交うようになったからだ。
その中でも特に酷い表現をされていたのが、現在の副社長2人だった。

何より、これらの一連の報道で世間では知られていない「芸能事務所」の内幕のようなものが、次々と表に出てきてしまった。
例えば、事務所の一番の稼ぎ頭である「SMAP」が、今でも事務所内では冷遇された立場であるということ。
実力とは別に副社長のお気に入りになれば、実力や一般社会での評価とは関係なく「幹部扱いされている」ということなど、次々と出てきてしまったからだ。
事務所内では当たり前であったコトかもしれないが、一般社会と相当乖離した考えを持っているということが、社会に知らされてしまったコトで、「ジャニーズ事務所」のイメージそのものが悪くなってしまったのではないだろうか。
何より、テレビの生放送で「(新聞報道で知りえた範囲のことですが)事務所側に謝罪の言葉を述べさせた」というのは、決定的なイメージダウンを招くことになるのでは、ないだろうか?

一芸能事務所が今後どのようになろうとも、日本経済そのものに与える影響は「SMAP解散」よりも、少ないかもしれない。
問題なのは、そのコトに当事者である事務所側が認識していない、という点かもしれない。