日々是マーケティング

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外食産業一人負けのマクドナルド?

2016-01-25 18:41:16 | ビジネス

日経新聞のWEBサイトを見ていたら、15年の会食売り上げの記事が掲載されていた。
日経新聞:15年外食売上高0.1%増 ファミレス伸びる ファーストフードは低迷

ファミレスでは売り上げが伸びているが、ファーストフードが低迷した、という見出しになっているが、記事を読むと「洋風ファーストフードの売り上げの落ち込みが、大きかった」ということのようだ。
和風や麺類のファーストフードという表現は、気になるが「牛丼店やうどん店」などは、売り上げを伸ばしていたが洋風であるハンバーガーチェーン店での落ち込みが大きかった、ということだろう。
だからと言って、ハンバーガーチェーン店全体の売り上げが落ちたのか?というと、そうでもないらしい。
「異物混入」という言葉がある通り、おそらくマクドナルドの売上高の落ち込みが、他社の売上高よりも大きかった、ということだと読み取れる。

確かに、繁華街を歩いていると以前マクドナルドの店舗があったところが、違うお店になっていたりすることが多くなったような気がする。
ただ今まで店舗が多すぎたのでは?という、気もしているのだ。
というのも、名古屋の繁華街を100mも歩いていると、マクドナルドの店舗を見かける、という状況が長く続いていた。
丁度、日本でのマクドナルドの創業者・藤田田さんから、米国本社へと経営が移った頃、急激に増えたような気がする。
実際、昨年後半からマクドナルドの店舗が、次々と閉店している、と話題になった。
そう考えると、外食産業の一人負け状態になっているのは、マクドナルドということになるのだろう。

そのマクドナルドだが、再起のチャンスはあるのだろうか?
もちろん、無いとは思わないし、再起をしてほしいと思っている。
とすれば、メニューの見直しというよりも「おいしさの見直し」が、必要なのでは?という気がする。

我が家近くにある、モスバーガーとマクドナルドとでは、モスバーガーのほうが店舗も小さく、集客力があるとは思えない。だが、店舗の前をいつと思ってもお客さんがいるのだ。
モスバーガーとマクドナルドとではモスバーガーのほうが、商品単価は高い。
セットメニューにしても、ちょっとした定食屋さんくらいの値段になる。
この違いは、何だろう?と考えると、モスバーガーのメニューで目立つのは「国産」という言葉であったり、「食に対する思い」のメッセージだと思う。
違う言い方をするなら「米国テイストではなく、日本テイスト」を重視しているように思えるのだ。

売り上げを伸ばしたファミレスも牛丼店やうどん店なども、季節折々の「日本のおいしさ」を打ち出しているという点も忘れてはいけないかもしれない。
「おいしさの見直し」という点では、ファミレスのごはんも美味しくしてほしいとは、感じているのだが・・・。
果たして、マクドナルドはどのように再起するのだろう?