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安倍元総理の国葬に思う、岸田総理の焦り

2022-09-17 20:52:56 | 徒然

今日、天皇皇后両陛下が、エリザベス女王の国葬に参列するために英国へ向かわれた。
天皇皇后両陛下は、ご存じの通り英国とのご縁が深い。
Yahoo!のトピックス等でのコメントを読むと、「参列されることが決まってよかった」という内容が、多いような印象がある。

そして、エリザベス女王の国葬については、岸田総理も参列を検討していた。
「天皇皇后両陛下が行くのに、なぜ、岸田総理まで?」という、疑問を持たれた方も多かったようだ。
目的は「弔問外交」だったと、一部では報道されている。
確かに、エリザベス女王の国葬となれば、世界各国の首脳や元首となる方々が参列される、ということは想像するまでもない。
それほど世界に影響力のあった人物なのだから、当然だろう。
直接そのような人達と挨拶をする機会など、今後ないかもしれない(おそらくないだろう)。
だからこそ、この時をチャンスとしてとらえ、英国訪問を検討したのではないだろうか?というのが、大方の見方の様だ。

その理由の一つに、今月27日に予定されている「安倍元総理の国葬」が、思いの他評判が悪いということと関係しているのでは?という、気がしている。
「評判が悪い」という表現は、乱暴だとは思うのだが、国民の半数以上は「国葬は取りやめるべき」と新聞各社のアンケート結果で出ている。
それどころか、国連総会と日程が被っている、という痛恨のスケジュールミスをしているようだ。
Yahoo!(女性自身記事):国連総会と日程丸被りで海外要人から総スカン・・・岸田首相「国葬」の大誤算 

「安倍元総理の国葬」自体、唐突に決まった感があったのだが、国葬が決まる前に国連総会の日程は、既に決まっていたのではないだろうか?
少なくとも、年間スケジュールの中に組み込まれるような国連の会議なので、安倍元総理の国葬が決まるより前に日程が決まっていた、と素人考えをしてしまうのだ。
閣議決定で決まった、安倍元総理の国葬だが、閣議決定をする前にそれが分からなかった、ということも解せないのだ。

そして今日朝日新聞のWebサイトに、北朝鮮との対話に対する意気込みのような記事があった。
朝日新聞:岸田首相「条件をつけずに金正恩氏と直接向き合う」平壌宣言から20年 

北朝鮮による拉致問題は、20年前に帰国された方々から進展はしていない。
今朝、北朝鮮から拉致被害者の内2人を一時帰国させる、という話があったが、これで幕引きをさせるわけにはいかないと、安倍政権が断ったというニュースがあった。
KYODO:拉致被害者2人の一時帰国拒否 安倍政権時、幕引き警戒 

今朝このようなニュースを聞いてから、朝日新聞の記事を読むと、岸田さんの焦りのようなものを感じるのだ。
それは、「安倍元総理の国葬」に始まり、エリザベス女王国葬参列の検討等の一連の岸田さんの決定や希望等ことごとく失敗をし、「首相就任後目立った成果を出していない」ことに繋がっているのでは?という、気がするのだ。

首相就任当時、岸田さんのキャッチフレーズは「人の話を聞く」だった。
安倍さんや菅さんは、自分の意に反する人を受け入れない、という評判があった。
それはある意味「自分で判断する力がある」ともとらえられていた(とは個人的には思わないが、強権的な印象はあった)。

それに対して、岸田首相は「人の話は聞くが、決められない・判断できない」という印象が、徐々に強くなっていった感がある。
そこで起死回生として打ち出したのが、安倍元総理の国葬であったり、エリザベス女王の国葬への参列(=弔問外交)だったのでは?
確かに成果を出すことは重要だが、焦りのあまり行き当たりばったりのような印象を持たれるようなことは、単なる焦りのようにしか見えない。
それは「成果」とは言わず、単なる「空回り」のような気がするのだ。



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