日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

デリバリービジネスは拡がるのか?

2011-08-03 19:48:15 | ビジネス
先日買い物へ出かけた時、華やかな絵柄の小型コンテナ車を見かけた。
それから数日後、やはり出かけた時に、可愛らしい絵柄のワゴン車を見かけた。
小型コンテナ車には「ヘアーメイク」、ワゴン車には「ネイルアート」という文字がそれぞれあった。
どちらも信号待ちだったため、「何のクルマ?」という疑問で終らずに、「何をしているクルマ」というコトもわかったのだった。

この2台のクルマに共通していることがある、それは「デリバリー」というコト。
「デリバリー」ではなく、「モバイル」といった言葉を使っていたが、いわゆる「ヘアーメイクやネイルを自宅でしてくれる」というサービスを提供しているのでは?と、思ったのだった。

これまで「デリバリー」というと、「宅配ピザ」や「お弁当」、「有機野菜」などの宅配サービスが主流だった。
最近では、コンビニやスーパーなども高齢者や諸般の事情で、なかなか買い物にいけない人向けに「宅配サービス」をするようになってきた。
そんな中で「ヘアメイク」や「ネイル」と言った、いわゆる「美容」関係の自宅訪問サービスというのは、見たことが無かった。
そのため、そのようなサービスを提供するクルマを見たとき、チョッと驚いたし強く印象に残ったのだった。
肝心な連絡先などはすっかり忘れたというか、記憶に無いのだが・・・。

ただこれらのクルマを見た時、「デリバリービジネスは、今後拡がっていくかもしれない・・・」と、感じたのだった。
その理由の一つが、「高齢化社会」であるということ。
ここ何年も問題になっている「介護」という視点で見ると、介護をされている人だけではなく、介護をしている人もなかなか出かけるコトが出来ない。
時間的余裕が無いだけではなく、気分的にも難しいのではないだろうか。
そして「高齢者」というだけで、「おしゃれには興味が無い」と社会が思い込んでいる部分もあるような気がする。
女性だけではなく、男性であっても年齢に関係なく「おしゃれ」をしたいという気持ちがあるはずなのだ。
むしろそのような気持ちが失われ始めると、「認知症」などの始まりだといえる。
例え車椅子生活であろうと、自宅から出ることが困難な状態であろうと「おしゃれをする」という、気分転換やリフレッシュは見逃されがちだがとても重要なのではないだろうか?

もう一つは、子育て期間中のママなど時間の制約がある人たちへの、「サービスビジネス」と考えたのだ。
別に派手なデコレートの付け爪をしたい、という訳では無い。
かつてのように、「育児期間中は、おしゃれよりも子育て優先」という時代では無い。
子育て期間中であっても「自分らしさのためのおしゃれをしたい」という、気持ちを社会も理解しはじめているし、実際、ママ雑誌などでは「おしゃれなママ」達をたくさん見ることができる。

その様に考えると、これまでの「デリバリービジネス」というのは、その昔の「御用聞き+αサービス」だといえるような気がしている。
「デリバリー=物の宅配」ではなく、サービスそのものを「デリバリーする」と考えれば、「デリバリービジネス」は、今後拡がっていく可能性があるような気がする。








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