日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「偽」と「品」-今年のことば-

2007-12-29 21:48:30 | 徒然
今日あたりから、故郷や観光地で年末・年始を過ごす方も多いだろう。
テレビや新聞などでは、「今年の10大ニュース」が登場する。
と言うわけではないのだが、拙ブログでも少し気になった事を振り返ってみたい。
ニュースと言う視点はマーケター的ではないと思うので(と、勝手に思っているに過ぎないのだが・・・)、今年よく見かけた「ことば」から振り返ってみたい。

今年一番売れた書籍は「女性の品格」だったらしい。
今月にはその続編「親の品格」が書店に平置きされていた。
この新書の「品格」タイトルブーム(といってよいのだろうか?)は、昨年ヒットした「国家の品格」から始まったような気がするのだが、「品格」と言うタイトルがつく本が話題になればなるほど「今」と言うコトを考えさせられた。

その「今」を感じさせたのが、企業が起こした様々な「偽造」だろう。
一昨年の「耐震偽装」は、今年は大手ゼネコンが建設している高層マンションにまで及んでいた。
一昨年起きた「偽装事件」は、一体なんだったのだろう?と、考えさせられてしまった。
他にも「食品偽装」は後を絶たず、その「偽装内容」原材料の偽装から製造年月日など、手を変え品を変え利益追求ばかりを求めた「企業エゴ」が引き起こした事件だった。

「企業エゴ」どころか、政治家や官僚の組織ぐるみの「自分たちさえ良ければ、関係ない」的発想の「偽り」が発覚したのは「年金問題」だったり、「政治資金の不正使用」だった。
「公僕」と言う職務のはずなのに、その職業意識は地に落ちたような事件ばかりが目立った。

もう一つ「偽り」があったとすれば、サブプライムローン問題も同じかもしれないし、原油や穀物類の高騰の原因となっている「投機」も、実質的な価値ではなくマネーゲームが生み出しているコトなのではないだろうか?

「偽り」が問題になるから「品格」が、注目されると言うことなのだろうか?
この二つのことばを至る所で見聞きした1年だったような気がする。
「衣食足りて、礼節を知る」と言うことわざがあるが、「衣食足りても、欲は果てず」と言う1年だったのかもしれない。




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