朝日新聞の名古屋版に「地域の針路2015」という、企画記事が掲載されている。
朝日新聞:地域の針路 (注意:リンクした記事は、1月23日掲載分で、今回の記事とは関係ありません)
今日、豊田市が抱えている問題についての記事が、掲載されていた。
豊田市と言えば、トヨタ自動車の本社がある。
言い換えれば、トヨタ自動車で行政の財政が保たれている市、ということになる。
その豊田市だが、実はとても行政地域が広い市でもある。
おそらく、愛知県で一番大きな行政地域を持っている市だと記憶している。
というのも「平成の大合併」で、いくつかの町や村が合併をし、大きくなったからだ。
その為、旧豊田市から一歩離れると、山間の過疎地のような雰囲気になってしまう。
秋の紅葉で有名な「香嵐渓」(といっても、愛知県下に限定されるのかもしれないが)のある、足助町などは旧街道沿いの古い町並みが残る風情ある町だが、高齢化が進んでいると感じる地域でもある。
そしてそのような地域は、日本全国至る所にあるのではないだろうか?
その豊田市を取り上げている記事の内容が、今回のテーマだ。
というのも「地方創生」というのは、ご存じのとおり安倍さんが掲げた「成長戦略」の一つだ。
しかし、その内容となると「・・・???」という感じがしている。
決まったことと言えば、「自由に使える地方交付金を増やす」ということぐらいだろうか?
そして記事にはその「自由に使える交付金」に、戸惑っている行政職の姿が、紹介されていた。
「丸投げ」という言葉は、決してイメージの良い言葉ではないが、「その地域にあった施策を地域の人たちが積極的にかかわり、地域を活性化する」という意味での「丸投げ」なら、むしろ歓迎すべきことだと思う。
むしろ、今までのように霞が関から見た地域振興であっては、意味がないのでは?
国があれこれと指示をして、国が主導した地域振興で成功したものがあっただろうか?
もちろん、かつての「地域振興1億円」という政策で、安易な発想で失敗をした地域もあったと思う。
というより、ずいぶん失敗をした地域があったのではないだろうか?
だからこそ、失敗から学び、地域の身の丈に合った「地域づくり+地域振興策」ができるのではないだろうか。
これから先、地域ごとに特色のある振興策を打ち出さないと、東京への一極集中が今よりも加速していくだけだと思う。
「東京一極集中」というのは、日本の経済だけではなく様々な面でリスクが高い、という指摘はされ続けている。
その意味でも、地方の行政にあたる職員は、これまでの「前例主義」的な発想から脱却し、その地域ならではの特色ある「振興策」を積極的に打ち出す必要がある。
「国が丸投げするから、困る」という発想ではなく、「国から丸投げ、大歓迎!」というくらいの気持ちを持って、地域色豊かな政策を打ち出すことが「地域創生」となり、日本を元気にすると考えている。
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