今日のYahoo!のトピックスにも取り上げられていたのだが、ホンダが50CC 以下の原付の生産を終了する、というニュースがあった。
讀賣新聞:ホンダ、50CC以下の原付の生産終了へ…「スーパーカブは世界で最も売れたバイク」
今でもホンダの50CCのスーパーカブは、街中でよく見かけるバイクの一つだ。
そして、65年以上前に製造が始まった原付バイクが、デザインを変えることなく作り続けられてきた「バイクの名品」と言っても、過言ではないと思う。
確かに似たようなデザインで長い間親しまれ続けているイタリアの「VESPA」等もあるが、アジアを中心にホンダの「スーパーカブ50CC」は、「働くバイク。生活のバイク」として、親しまれてきた。
Yahoo!オリジナル:本田宗一郎の夢がベトナムで走るー生産1億台、徹底した「お客さん」視点
販売台数だけではなく、その使い勝手の良さという点でも、ホンダの技術者は「スーパーカブを超えるバイクづくり」が、夢であり目標だという話を聞いたことがある。
勿論その後には「越えられないんですけどね」とも話していたような記憶がある。
自動車等は、ある一定のサイクルで「モデルチェンジ」をすることで、買い替え需要を促進させ、市場規模を維持・拡大してきた。
それに対して、バイクは大幅なモデルチェンジをしているのだろうか?
バイクや自動車と縁のない生活をしているので、あくまでもコマーシャル等の情報でしか判断できないのだが、大型バイクと呼ばれるタイプは、それなりにCM等が制作されるが、「スーパーカブ」のような「働く生活のバイク」は、大々的な広告が打たれることがほとんどない。
私の記憶の中では、1970年代に「女性向けのバイク」として「ロードパル」という小型バイクを発売した。
YouTube:【昭和CM・1976年】ホンダロードパル
ホンダの「ロードパル」のライバルとして同時期にヤマハ発動機も「パッソル」という小型バイクを発売しているのだが、この時ほどCMで小型バイクのCMを見ることは無くなっていると感じている。
YouTube:ヤマハ発動機パッソル(1979年)
この当時と比べ女性の普通免許の取得率が上がったことや、交通事故等での身体的ダメージ、電動アシスト自転車等の普及等で、企業側が積極的にCMを打つことが亡くなったのかもしれない。
ただ、スーパーカブに関しては、大々的な宣伝もモデルチェンジをする必要もなく、コンスタントに国内外で売れ続けていた、ということは特筆すべきことだろう。
そのスーパーカブの50CCの生産終了は、時代の流れから言えば仕方のないことなのかもしれない。
ただ個人的には、EVバイクとして復活して欲しい、と願っている。
それだけ「スーパーカブ」という原付バイクは、プロダクトデザインとしてもバイクとしての性能も名品である、と感じるからだ。
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