一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

二十七たび大野教室に行く(前編)

2012-04-27 00:23:19 | 大野教室
22日(日)は、かなり迷ったが、「大野教室」に行った。大野教室は第1、第3の土、日開講で月4回あるが、私は今月4回目、つまり皆勤である。私が大野教室に通い始めて1年余りだがこれは初めてで、せっかくの休みなのに、ほかにやることはないのかと、自問自答してしまう。
教室には午後2時に入った。大野八一雄七段は4面指し(だったと思う)、奥の植山悦行七段は3面指しを行っていた。また大野七段の弟子のM君も、Sat氏と指していた。
W氏の指示は植山七段との指導対局だったが、植山七段の面数をこれ以上増やすのは味がわるいので、大野七段に教えていただくことにした。
角落ち戦。相居飛車の出だしから、私は▲3五歩を早めに突く。大野七段は△6五歩と突き越した。やはりそう指されたか。角落ちを戦うコツは、下手が位負けしないことである。それは分かっているのだが、馴れてくると、ついほかの手を指したくなってしまう。
しかし上手はその緩手を見逃さず、すかさず位を取って咎めてくる。本局もそれで下手の角の活用がむずかしくなり、苦労することになった。
大野七段は△6四金から△7五歩。以下8六の地点で金銀交換になった。これに▲8七歩では△7六飛と横歩を取られるので私は▲8七金打だが、一方的に駒を使わされて、早くも劣勢になった。ただこの辺り、上手もそれほどでかしてなかったらしく、大野七段も意外だったという。
大野七段は5筋に飛車を転戦する。私は▲3六の銀を4七に戻し、玉を6八に上がり防戦一方。△5六歩に私は▲5五角と敵銀と指し違えたが、それには△5七歩成がソツのない利かし。以下▲同金に△5五飛と角を取った手が、△3九角と△3五飛の両狙いで、上手勝勢となった。
以下は大野七段の疾風の寄せを見るばかり。無念の投了となった。
植山七段とは割といい勝負になるのだが、大野七段には惨敗することが多い。今後の課題である。
と、Sai氏が久しぶりに現れた。Sai氏はとある会社の社長で、大勢の部下がいる。週末も忙しく、家も逆方向なのに、時間をやりくりして大野教室に訪れている。きのうは茨城県から生徒も来ていたし、これは講師冥利につきるというものだろう。
きょうの生徒はこれですべて。大人9人に子供3人だ。きのうは合わせて14人だったから、またも月50人ペースに戻ったことになる。
2局目はHa氏と。Ha氏はときどき大野教室に顔を見せる。無口だが熱心な愛棋家である。振り駒で私の後手。△8五歩を決める前に▲7七角と上がったので、こちらも△6四歩と変化してみた。以下腰掛け銀から右四間飛車に構える。
▲6七銀型で、私は△6五歩。しかしこれが疑問。当然△8五桂と指すべきだった。
本譜は△6五歩▲同歩△7七角成▲同桂△6五桂▲同桂△同銀に、▲5五角が好点。私は△2二角だが、▲9一角成△6六歩▲7八銀△7六銀に▲6四香が痛打で、いくばくもなく私の負けとなった。
ここで3時休みという名の詰将棋タイム。私も問題図だけ眺めておく。
3時半に対局が再開されたが、私の相手がいない。大野七段の前が何人か空いていたので、再び教えてもらう手はあるが、それは少し味が悪い。
それほどがっつくことはない、と少し待っていると、20分後、対局相手がついた。
Sa君である。振り駒で私の先手で、▲7六歩△3四歩▲2六歩に、Sa君は△7四歩。前回の対局でもSa君はこの作戦を用いたが、これは王道の手ではない。ここは△8四歩か△3四歩が本手である。
将棋は相掛かり模様から、私が▲5五角と据える。これに△2二角ならむずかしかったが、他の手だったので、私は▲7三飛成(と銀を取る)△同桂▲同角成△6二飛▲9一馬と進めた。
これで三枚換えだから先手優勢と思いきや、△7一飛と馬金(▲7八金)両取りに打たれ飛び上がった。しかし▲7七香△9一飛▲7三歩と進んでみると、後手の二枚飛車も働きがいまひとつで、いい勝負になっていたようだ。
これは最後までむずかしい戦いだったが、私の一手勝ちとなった。
4局目は植山七段と角落ち戦。これが前代未聞の将棋になった。
(つづく)
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