私は南3条西5丁目のビルにある「まんだらけ札幌店」に向かう。まんだらけなら東京にあるが、不思議と札幌店にしか行ったことがない。何となく地方のほうが、品揃えがいいような気がするのだ。
昨年は一度購入した雑誌を翌日返しに行くという切ない行動をしたので、今年はしっかりしたい。
店内でじっくり見まわした結果、今年もヴィンテージ雑誌を1冊購入した。
その帰り、大通り沿いにある「しらん」に寄る。ここはデパート1階の一角で営業する半立ち食いソバ屋だが、美味い蕎麦を食わせてくれる。今年は大もり(490円)を食す。昨年はもりしか頼めず食べたりなかったが、さすがに大もりは量がある。今年も美味かった。
大通公園に戻り、18時から1丁目J:COMひろばで、「ジモステLIVE!」である。小ステージ前には、おばちゃん方がスタンバイしている。定刻になり、司会の女性の案内に続いて、徳永ゆうきが登場した。おばちゃん方はもちろん彼目当てで、ゲストによって客層も変わるという好例だ。「第1回・J:COM札幌カラオケ大会inさっぽろ雪まつり」でグランプリを獲得した、小島奈々恵さんも登場した。
まずは奈々恵さんの歌である。グランプリ受賞曲の「紅蓮華」を熱唱する。その脇では徳永ゆうきと司会者が応援するという豪華版だ。奈々恵さんは声に伸びがあり、とてもうまかった。
続いて徳永ゆうきである。営業慣れしているから、挨拶は弁舌滑らかだ。1曲目は「北国の春」、2曲目はぐっと渋く、北原謙二「ふるさとのはなしをしよう」を歌う。これなど、1965年のリリースだ。名曲は時代を越えて歌い継がれる。
徳永ゆうき、この寒空にきもの姿で寒くないかと思うが、とりあえず足元には、熱風ががんがん吹いている。むしろ寒いのはこっちである。
3曲目は「高原列車は行く」。ここでは徳永ゆうきたっての頼みで、観客が「ゆうき!」と合いの手を入れることになった。徳永ゆうきが指で「3、2、1」とやるので、掛け声のタイミングは間違えない。
徳永ゆうきが歌い、指を折りはじめる。おばちゃん方は張り切って「ゆうき!」とやるが、私もやるのか。しょうがねえから、私も拳を突き上げた。昨年はチアダンスを楽しんだのに、今年はえらい落差である。
「皆さま、私の風貌から、私は皆さまの人生の先輩に思われがちですが、私は現在24歳でございます」
ええっ⁉ オレの歳の半分以下じゃねえか!
私は眩暈がしたが、歌は進行する。4曲目は徳永ゆうきのオリジナルで、20歳の時の曲「北の終列車」である。徳永ゆうきは鉄道ファンだそうで、これも期待できる。果たして、鉄道への熱い思いが、歌にこもっていた。
今回のジモステLIVE!、これはこれで楽しかった。


11丁目の雪ミクのライブは19時30分ごろと当て込む。4丁目では、プロジェクションマッピングをやっていた。昔は演者がステージで出し物をやっていたが、昨今は無人で事足りるプロジェクションマッピングが流行りである。

7丁目では、コスプレ一行がステージに上がっており、華やかになっていた。
3人組アイドル・プリンセスタイムが登場する。たぶん北海道を中心に活動しているのだろう。
3人とも白のコートを脱ぎ、ヒラヒラの衣装になる。アイドルは寒さを気にしてはいけない。











続いてDEMON FACTORの登場である。彼女ら2人組も、北海道を拠点に活躍しているのだろう。デーモンのような衣装が目を惹くが、圧倒的な歌唱力が素晴らしい。「DEMON FACTOR―――!!」と叫んでこちらを睨まれると、引き込まれてしまう。



雪ミクのライブは19時30分ごろと当て込む。そこに着くまで、私はほかの雪像のライトアップを楽しんだ。

雪ミクの雪像はライトアップされて、大いに映えていた。その前には大勢のカメラマンがスタンバイしている。ある時刻に雪ミクの歌が流れ、ステージがキラキラ輝くのだが、そのさまを撮影するのである。
繰り返すが、アイドルが登場するわけではない。ただ、照明が変わるだけなのだ。それを撮影したって面白くないだろうと思うのだがそこはそれ、マニアは行動レベルが違うのである。
そしてその後方にも人だかりがあり、彼らは音楽に乗って踊るのだ。カメラマンのエリアを侵すことなく、控えめに踊るところが素晴らしい。
ステージが始まった。雪ミクの歌に合わせ、照明がクルクル変わる。後方では、雪ミクのファンがペンライトを持って踊る。ちょっとシュールだが、これこそ世界に誇れる日本の文化だ。そこに参加できる自分が誇らしい。





雪ミクライブが終わり、各丁目のライトアップを愛で、これにて今年のさっぽろ雪まつり鑑賞は終わりである。今年も楽しかった。

私は地下街を通り、札幌駅地下のグルメタウンに行く。2日前は迷って入らなかったので、今日こそどこかへ入るつもりだ。
しかし「この一軒」となると、また迷ってしまう。一角に中華料理屋があるのだが、ふつうのラーメンが置いてないっぽい。というか、今は中華料理を食べるイメージではない。
松屋はあるが、牛丼は昼に食べたからいい。というわけで、さんざん迷って、てんやに入った。札幌まで来て、吉野家とてんや。バカじゃなかろうか。
天丼は、いつもの味で、美味かった。
さて、今宵の宿も、アイカフェ・札幌センチュリーロイヤルホテル店とする。もちろんビジネスホテルに泊まりたいのだが、まだ雪まつり期間中で、リーズナブルな宿泊料の宿がないのだ。それと、ネットカフェでPCを叩きながら、時折いかがわしいビデオを観るというスタンスに慣れてしまったのだ。
無意識に尻のポケットに手をやると、どうもおかしい。……! スマホをてんやに忘れてきた!
私は慌てて戻ると、店の人がちゃんと保管してくれていた。ここが日本のいいところで、これが外国だったらどうなるだろう。無事では済まない気がする。
21時39分、アイカフェに入店。無事フラットスペースも確保できた。
ここで前半戦が終了し、明日から自由行動である。もうどのイベントにも縛られないので、どこに行ってもいい。まずは、あの女流棋士の出身地に行こうと思った。
(9日につづく)
昨年は一度購入した雑誌を翌日返しに行くという切ない行動をしたので、今年はしっかりしたい。
店内でじっくり見まわした結果、今年もヴィンテージ雑誌を1冊購入した。
その帰り、大通り沿いにある「しらん」に寄る。ここはデパート1階の一角で営業する半立ち食いソバ屋だが、美味い蕎麦を食わせてくれる。今年は大もり(490円)を食す。昨年はもりしか頼めず食べたりなかったが、さすがに大もりは量がある。今年も美味かった。
大通公園に戻り、18時から1丁目J:COMひろばで、「ジモステLIVE!」である。小ステージ前には、おばちゃん方がスタンバイしている。定刻になり、司会の女性の案内に続いて、徳永ゆうきが登場した。おばちゃん方はもちろん彼目当てで、ゲストによって客層も変わるという好例だ。「第1回・J:COM札幌カラオケ大会inさっぽろ雪まつり」でグランプリを獲得した、小島奈々恵さんも登場した。
まずは奈々恵さんの歌である。グランプリ受賞曲の「紅蓮華」を熱唱する。その脇では徳永ゆうきと司会者が応援するという豪華版だ。奈々恵さんは声に伸びがあり、とてもうまかった。
続いて徳永ゆうきである。営業慣れしているから、挨拶は弁舌滑らかだ。1曲目は「北国の春」、2曲目はぐっと渋く、北原謙二「ふるさとのはなしをしよう」を歌う。これなど、1965年のリリースだ。名曲は時代を越えて歌い継がれる。
徳永ゆうき、この寒空にきもの姿で寒くないかと思うが、とりあえず足元には、熱風ががんがん吹いている。むしろ寒いのはこっちである。
3曲目は「高原列車は行く」。ここでは徳永ゆうきたっての頼みで、観客が「ゆうき!」と合いの手を入れることになった。徳永ゆうきが指で「3、2、1」とやるので、掛け声のタイミングは間違えない。
徳永ゆうきが歌い、指を折りはじめる。おばちゃん方は張り切って「ゆうき!」とやるが、私もやるのか。しょうがねえから、私も拳を突き上げた。昨年はチアダンスを楽しんだのに、今年はえらい落差である。
「皆さま、私の風貌から、私は皆さまの人生の先輩に思われがちですが、私は現在24歳でございます」
ええっ⁉ オレの歳の半分以下じゃねえか!
私は眩暈がしたが、歌は進行する。4曲目は徳永ゆうきのオリジナルで、20歳の時の曲「北の終列車」である。徳永ゆうきは鉄道ファンだそうで、これも期待できる。果たして、鉄道への熱い思いが、歌にこもっていた。
今回のジモステLIVE!、これはこれで楽しかった。


11丁目の雪ミクのライブは19時30分ごろと当て込む。4丁目では、プロジェクションマッピングをやっていた。昔は演者がステージで出し物をやっていたが、昨今は無人で事足りるプロジェクションマッピングが流行りである。

7丁目では、コスプレ一行がステージに上がっており、華やかになっていた。
3人組アイドル・プリンセスタイムが登場する。たぶん北海道を中心に活動しているのだろう。
3人とも白のコートを脱ぎ、ヒラヒラの衣装になる。アイドルは寒さを気にしてはいけない。











続いてDEMON FACTORの登場である。彼女ら2人組も、北海道を拠点に活躍しているのだろう。デーモンのような衣装が目を惹くが、圧倒的な歌唱力が素晴らしい。「DEMON FACTOR―――!!」と叫んでこちらを睨まれると、引き込まれてしまう。



雪ミクのライブは19時30分ごろと当て込む。そこに着くまで、私はほかの雪像のライトアップを楽しんだ。

雪ミクの雪像はライトアップされて、大いに映えていた。その前には大勢のカメラマンがスタンバイしている。ある時刻に雪ミクの歌が流れ、ステージがキラキラ輝くのだが、そのさまを撮影するのである。
繰り返すが、アイドルが登場するわけではない。ただ、照明が変わるだけなのだ。それを撮影したって面白くないだろうと思うのだがそこはそれ、マニアは行動レベルが違うのである。
そしてその後方にも人だかりがあり、彼らは音楽に乗って踊るのだ。カメラマンのエリアを侵すことなく、控えめに踊るところが素晴らしい。
ステージが始まった。雪ミクの歌に合わせ、照明がクルクル変わる。後方では、雪ミクのファンがペンライトを持って踊る。ちょっとシュールだが、これこそ世界に誇れる日本の文化だ。そこに参加できる自分が誇らしい。





雪ミクライブが終わり、各丁目のライトアップを愛で、これにて今年のさっぽろ雪まつり鑑賞は終わりである。今年も楽しかった。

私は地下街を通り、札幌駅地下のグルメタウンに行く。2日前は迷って入らなかったので、今日こそどこかへ入るつもりだ。
しかし「この一軒」となると、また迷ってしまう。一角に中華料理屋があるのだが、ふつうのラーメンが置いてないっぽい。というか、今は中華料理を食べるイメージではない。
松屋はあるが、牛丼は昼に食べたからいい。というわけで、さんざん迷って、てんやに入った。札幌まで来て、吉野家とてんや。バカじゃなかろうか。
天丼は、いつもの味で、美味かった。
さて、今宵の宿も、アイカフェ・札幌センチュリーロイヤルホテル店とする。もちろんビジネスホテルに泊まりたいのだが、まだ雪まつり期間中で、リーズナブルな宿泊料の宿がないのだ。それと、ネットカフェでPCを叩きながら、時折いかがわしいビデオを観るというスタンスに慣れてしまったのだ。
無意識に尻のポケットに手をやると、どうもおかしい。……! スマホをてんやに忘れてきた!
私は慌てて戻ると、店の人がちゃんと保管してくれていた。ここが日本のいいところで、これが外国だったらどうなるだろう。無事では済まない気がする。
21時39分、アイカフェに入店。無事フラットスペースも確保できた。
ここで前半戦が終了し、明日から自由行動である。もうどのイベントにも縛られないので、どこに行ってもいい。まずは、あの女流棋士の出身地に行こうと思った。
(9日につづく)