かなり前の話になるが、7日に行われた第33期竜王戦ランキング戦1組決勝・羽生善治九段VS佐藤和俊七段戦は、86手まで羽生九段が勝った。羽生九段は1組優勝と同時に、本戦トーナメントベスト4に駒を進めた。
本局、先手の佐藤七段が四間飛車に振ったが、大橋貴洸六段の近著「耀龍四間飛車」と同じ囲いを採用した。しかも、実戦も本の一場面と同じになった。ただここが実戦の難しさで、以降は羽生九段が新手を繰り出し、羽生九段が優勢になった。ここで佐藤七段の緊張が切れたか、突然の投了。最後はやや呆気ない幕切れになった。
佐藤七段は三間飛車藤井システムを編み出すなど、新構想を取り入れるのが実にうまい。でも本局では、自分の将棋?で頑張ってほしかった。
羽生九段の1組優勝は、第27期、第28期に続いて3度目である。第27期は準決勝で永瀬拓矢六段に、第28期は決勝で糸谷哲郎六段に敗れ、挑戦者になれなかった。
「1組優勝」は本戦トーナメントへの通過点と捉えられがちで、一般棋戦の優勝回数にも加算されるわけではないが、優勝賞金は470万円だから、けっこうな額である。
これがどのくらいの位置づけかというと、一般棋戦で公表されている優勝賞金は、朝日杯将棋オープン戦が750万円、JT杯日本シリーズが500万円。1組優勝はこれらよりやや少ないが、それでも本戦トーナメント準決勝の対局料195万円(当初135万円と書いたのは、私の老眼による確認ミスです。お詫びします)が約束されるから、実質665万円?みたいなものだ。
しかもその先は竜王獲得の可能性もある。つまりそのくらい、1組優勝の価値は高いのだ。
だから「竜王戦1組優勝」は、一般棋戦の優勝にカウントしてしまえばいいのだ。
いや無理だな。主張が乱暴すぎた。
本局、先手の佐藤七段が四間飛車に振ったが、大橋貴洸六段の近著「耀龍四間飛車」と同じ囲いを採用した。しかも、実戦も本の一場面と同じになった。ただここが実戦の難しさで、以降は羽生九段が新手を繰り出し、羽生九段が優勢になった。ここで佐藤七段の緊張が切れたか、突然の投了。最後はやや呆気ない幕切れになった。
佐藤七段は三間飛車藤井システムを編み出すなど、新構想を取り入れるのが実にうまい。でも本局では、自分の将棋?で頑張ってほしかった。
羽生九段の1組優勝は、第27期、第28期に続いて3度目である。第27期は準決勝で永瀬拓矢六段に、第28期は決勝で糸谷哲郎六段に敗れ、挑戦者になれなかった。
「1組優勝」は本戦トーナメントへの通過点と捉えられがちで、一般棋戦の優勝回数にも加算されるわけではないが、優勝賞金は470万円だから、けっこうな額である。
これがどのくらいの位置づけかというと、一般棋戦で公表されている優勝賞金は、朝日杯将棋オープン戦が750万円、JT杯日本シリーズが500万円。1組優勝はこれらよりやや少ないが、それでも本戦トーナメント準決勝の対局料195万円(当初135万円と書いたのは、私の老眼による確認ミスです。お詫びします)が約束されるから、実質665万円?みたいなものだ。
しかもその先は竜王獲得の可能性もある。つまりそのくらい、1組優勝の価値は高いのだ。
だから「竜王戦1組優勝」は、一般棋戦の優勝にカウントしてしまえばいいのだ。
いや無理だな。主張が乱暴すぎた。