21日は第68期王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦・羽生善治九段と飯島栄治七段との一戦が行われ、飯島七段が勝った。
飯島七段は現在C級1組ながら元B級1組で、前期はB級2組で4勝を挙げながら不運の降級となった。降級が決まった時は「将棋盤も見たくないほど落ち込んだ」らしいが、その後は5連勝。羽生九段戦の勝利を含め、今年は13勝2敗の好成績となっている。
飯島七段の風貌は何となくぼんやりしていてちっとも強そうに見えないが、実力はあるのだ。
羽生九段は残念で、タイトル100期を目指す羽生九段は王座戦がひとつのチャンスだったのだが、思わぬ伏兵に足元を掬われた形となった。
その羽生九段、昔はC級2組の棋士に滅法強いと言われたものだ。
では、この25年でC級棋士に負けた例はどのくらいあるのだろう。
1995年度 郷田真隆五段(C1・王位戦七番勝負2敗)
1996年度 三浦弘行五段(C1・棋聖戦五番勝負3敗)、深浦康市五段(C2・王位戦七番勝負)
1997年度 深浦五段(C2・勝ち抜き戦)
1998年度 木村一基四段(C2・勝ち抜き戦)、三浦六段(C1・棋聖戦)
1999年度 なし
2000年度 なし
2001年度 木村五段(C1・竜王戦)、堀口一史座五段(C1・朝日オープン)
2002年度 小倉久史六段(C1・王位戦)
2003年度 渡辺明五段(C1・王座戦五番勝負2敗)
2004年度 山崎隆之六段(C1・NHK杯)
2005年度 渡辺竜王(C1・銀河戦)
2006年度 なし
2007年度 阿久津主税五段(C1・朝日オープン)、飯島栄治五段(C1・銀河戦)、長沼洋七段(C1・NHK杯)
2008年度 なし
2009年度 北島忠雄六段(C1・銀河戦)、戸辺誠六段(C1・王位戦)
2010年度 広瀬章人五段(C1・王位戦)、糸谷哲郎五段(C1・棋王戦)、豊島将之五段(C1・王将戦)
2011年度 菅井竜也四段(C2・最強戦)、糸谷五段(C1・銀河戦)、豊島六段(C1・王将戦)
2012年度 なし
2013年度 中村太地六段(C1・王座戦五番勝負2敗)、永瀬拓矢六段(C2・棋王戦2敗)、大石直嗣六段(C2・NHK杯)
2014年度 なし
2015年度 永瀬六段(C2・竜王戦)、阿部健治郎五段(C1・棋王戦)
2016年度 永瀬六段(C1・棋聖戦五番勝負2敗)、佐々木勇気五段(C1・棋王戦)、佐藤和俊六段(C2・NHK杯)、近藤誠也四段(C2・王将戦)
2017年度 及川拓馬六段(C2・棋王戦)、藤井聡太五段(C2・朝日杯)
2018年度 なし
2019年度 増田康宏六段(C1・銀河戦)、藤井七段(C1・王将戦)、佐々木大地五段(C2・棋王戦)、藤井七段(C1・王位戦)
2020年度 飯島七段(C1・王座戦)
ここまで28名が勝利。C級1組や2組の棋士が羽生九段と戦おうと思ったら、相当勝ち抜かなければならない。事実、初対局がタイトル戦、というケースもあった。
羽生九段にC級時代に勝利した若手棋士は、後のタイトルホルダーという例が多く、実に10名に上る。
飯島七段は2007年に羽生三冠に勝っており、今回は13年ぶりの勝利となった。そして飯島七段はこの25年間で、ほかの棋士にできなかった大記録がある。すなわち、「順位戦で降級経験のある棋士が勝利した」のである。上り調子の若手棋士が羽生九段に勝つのはまああるが、降級を重ねた中年棋士が羽生九段に勝つことは、相当レアである(失礼)。
飯島七段、今期順位戦はB級2組に復帰するのではないか?
飯島七段は現在C級1組ながら元B級1組で、前期はB級2組で4勝を挙げながら不運の降級となった。降級が決まった時は「将棋盤も見たくないほど落ち込んだ」らしいが、その後は5連勝。羽生九段戦の勝利を含め、今年は13勝2敗の好成績となっている。
飯島七段の風貌は何となくぼんやりしていてちっとも強そうに見えないが、実力はあるのだ。
羽生九段は残念で、タイトル100期を目指す羽生九段は王座戦がひとつのチャンスだったのだが、思わぬ伏兵に足元を掬われた形となった。
その羽生九段、昔はC級2組の棋士に滅法強いと言われたものだ。
では、この25年でC級棋士に負けた例はどのくらいあるのだろう。
1995年度 郷田真隆五段(C1・王位戦七番勝負2敗)
1996年度 三浦弘行五段(C1・棋聖戦五番勝負3敗)、深浦康市五段(C2・王位戦七番勝負)
1997年度 深浦五段(C2・勝ち抜き戦)
1998年度 木村一基四段(C2・勝ち抜き戦)、三浦六段(C1・棋聖戦)
1999年度 なし
2000年度 なし
2001年度 木村五段(C1・竜王戦)、堀口一史座五段(C1・朝日オープン)
2002年度 小倉久史六段(C1・王位戦)
2003年度 渡辺明五段(C1・王座戦五番勝負2敗)
2004年度 山崎隆之六段(C1・NHK杯)
2005年度 渡辺竜王(C1・銀河戦)
2006年度 なし
2007年度 阿久津主税五段(C1・朝日オープン)、飯島栄治五段(C1・銀河戦)、長沼洋七段(C1・NHK杯)
2008年度 なし
2009年度 北島忠雄六段(C1・銀河戦)、戸辺誠六段(C1・王位戦)
2010年度 広瀬章人五段(C1・王位戦)、糸谷哲郎五段(C1・棋王戦)、豊島将之五段(C1・王将戦)
2011年度 菅井竜也四段(C2・最強戦)、糸谷五段(C1・銀河戦)、豊島六段(C1・王将戦)
2012年度 なし
2013年度 中村太地六段(C1・王座戦五番勝負2敗)、永瀬拓矢六段(C2・棋王戦2敗)、大石直嗣六段(C2・NHK杯)
2014年度 なし
2015年度 永瀬六段(C2・竜王戦)、阿部健治郎五段(C1・棋王戦)
2016年度 永瀬六段(C1・棋聖戦五番勝負2敗)、佐々木勇気五段(C1・棋王戦)、佐藤和俊六段(C2・NHK杯)、近藤誠也四段(C2・王将戦)
2017年度 及川拓馬六段(C2・棋王戦)、藤井聡太五段(C2・朝日杯)
2018年度 なし
2019年度 増田康宏六段(C1・銀河戦)、藤井七段(C1・王将戦)、佐々木大地五段(C2・棋王戦)、藤井七段(C1・王位戦)
2020年度 飯島七段(C1・王座戦)
ここまで28名が勝利。C級1組や2組の棋士が羽生九段と戦おうと思ったら、相当勝ち抜かなければならない。事実、初対局がタイトル戦、というケースもあった。
羽生九段にC級時代に勝利した若手棋士は、後のタイトルホルダーという例が多く、実に10名に上る。
飯島七段は2007年に羽生三冠に勝っており、今回は13年ぶりの勝利となった。そして飯島七段はこの25年間で、ほかの棋士にできなかった大記録がある。すなわち、「順位戦で降級経験のある棋士が勝利した」のである。上り調子の若手棋士が羽生九段に勝つのはまああるが、降級を重ねた中年棋士が羽生九段に勝つことは、相当レアである(失礼)。
飯島七段、今期順位戦はB級2組に復帰するのではないか?