９日（土）は「サイレント・ヴォイス」

この４月からBSテレ東で「サイレント・ヴォイス　行動心理捜査官・楯岡絵麻」が始まっている。警視庁捜査一課巡査部長・楯岡絵麻が、持ち前の洞察力と行動心理学の知識を駆使して、容疑者を自供に追い込むドラマである。主演は栗山千明。今シリーズは2018年10月の「Season1」に続き「Season2」である。
放送は毎週土曜日21時から。次回９日は、将棋棋士が容疑者となる。
丹羽三善（渡部豪太）三冠（竜虎・帝王・達人）が、ホステス殺しの参考人として聴取された。しかし丹羽には、被害者の死亡推定時刻にタイトル戦で対局していたという、鉄壁のアリバイがあった。
しかし絵麻は丹羽を犯人とにらみ、改めて取り調べに臨む。
かつて内藤國雄九段は、「仮に棋士が罪を犯すことがあったとしても、殺人はしない」とエッセイに書いた。
しかし棋士の犯罪（殺人）は刑事ドラマなどで人気があり、「古畑任三郎・汚れた王将」「鍵のかかった部屋・美人棋士VS榎本！盤面が語る密室の謎」「特捜９season2・平成最後の対局」などで、棋士が犯人になっている。
ただここが将棋ファンの悲しい性で、私は話の内容よりも、棋士役の指し手の手つき、対局室の風景などが気になってしまう。そして及第点になっていないドラマもあった。
よって９日は、ストーリーはもちろんだが、対局風景も注目して観たい。
なお、「サイレント・ヴォイスSeason1」だが、地デジ金曜日20時からの連続ドラマが、新型コロナウイルスの影響で放送休止になったため、この１日から代替で放送されている。
つまり１週間で２回、このドラマを観られるわけだ。
キャストについていえば、栗山千明が凄まじく美しい。栗山千明は、日本テレビ系で2011年に放送された「秘密諜報員　エリカ」のイメージが強かったが、「サイレント・ヴォイス」の楯岡絵麻もハマリ役である。こちらが栗山千明の代表作となりそうである。