神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

あんこうを食する会に行って来た

2024年03月21日 21時49分33秒 | 料理を作る・食べる
 *「甲越軍記」は、朝の掲載に変更します。

 冬の味覚、富山湾の「アンコウ料理」広い意味で言えば、能登半島の内海(七尾、氷見)から富山県全域と新潟県の上越地域の海岸と佐渡島の西側までが富山湾と言える。
これは正月からの地震の発生地域にかぶっている、そもそも富山湾がどうしてできたのかわからない? 狭い範囲に深さ1000mを超えるすり鉢状の海溝だ。

ともあれ、「アンコウの会」に招かれて、行って来た
新潟県、富山県からボランティア仲間が30数名集まって、交流を深めた
アンコウの刺身、水袋(胃)の小鉢、アンコウの焼き物、アンコウ鍋、ホタルイカの天ぷらなど9品の料理
二年ぶりに熱燗を飲んだ、三次会、四次会まで歩いてしょっちゅう御前様だった私が、二年前から急に酒に関心が無くなった。
家でも一か月に二回くらい水割りを一杯飲むくらいで、台所にはブランディ、焼酎、ワイン、ウィスキーがほとんど手つかずで並んでいる。
飲めなくなったら人生お終いなんて言うが、やはり高齢化してきたということか、体は正直だ。
今回も本会だけで帰宅した、21時半には家に着いて22時に寝たら4時に目が覚めた。
違う地域の人たちと、たくさん話が出来て楽しかった。






新時代 令和大相撲「三国志」到来の予感

2024年03月21日 08時42分30秒 | 大相撲
 その前に、朝一で「大谷の水谷通訳、賭博で逮捕」のニュースが入って来た
ビックリ!

 第一世代は、稀勢の里がようやく横綱になったが、短命に終わり、大関の琴奨菊、豪栄道、高安、栃ノ心は陥落
第二世代、貴景勝足踏み、朝乃山、正代、御嶽海も陥落、横綱が出ず
第三世代、霧島、豊昇龍、琴ノ若が今大関として競っている、だがここに大の里、尊富士が加わりそうな今場所の二人の活躍。
尊富士は大の里に勝ち、今日は大関琴ノ若をも寄り切って11戦全勝、これで残り4日で大の里に2差、大関陣には3差で尊富士の優勝確率は90%くらいになったであろう、新入幕優勝なら110年ぶりとのことだ。
新入幕初日から連勝記録11は大横綱大鵬に並ぶ史上一位、明日の大関豊昇龍に勝てば新記録達成となる、もし全勝優勝をすれば来場所は小結昇進間違いないだろう、豊昇龍に勝機があるとすれば土俵際の捨て身のうっちゃりくらいか。

一方、大の里も尊富士に影響されたのか、今日は厳しい相撲で貴景勝を土俵下まで突き落とした、この強さはもはや大関クラスだ。
大の里は入幕2場所目、尊富士は1場所目だが、もう大関と互角以上に戦っている、待ちに待った強い大型力士の登場だ。
来年の大阪場所までに二人共、横綱になる予感がする、それより早く琴ノ若が横綱になるだろう
この三人の共通点は若さと馬力だ、豊昇龍も若いが、この三人が来る前に横綱になっておくべきだった、体力的にこの三人には苦戦して大関どまりかも
霧島は先場所までの横綱獲り気分は一転、負け越してしまい、来場所はカド番
多分、今日からは休場する気がする。
来年からは元気の良い三横綱時代が来て、照ノ富士は安心して引退できる
しかもモンゴル勢に独占されていた地位が、日本人三人で独占となれば、久しぶりに国技と胸を張って言えるようになる。
後は豪ノ山、湘南の海、熱海富士に頑張ってもらって大関に上がってもらいたい、豊昇龍と四大関、関脇には若元春、若隆景の兄弟関脇誕生を望む。
めでたしめでたし!。


「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた 武田家 47

2024年03月20日 20時41分21秒 | 甲越軍記
 武田大膳大夫兼信濃守晴信、未だ若きと言えども先に韮崎において、小笠原、諏訪の大軍と戦い、これを粉々に粉砕した。
その後、天文八年閏六月に両家は再び、甲州に押し寄せたが、撚場、野辺山、蔦木の合戦でまたも敗れて、それ以後は信濃に籠ったまま静かになった。

是より、武田の武威は日々高まり、天文八年には晴信十九歳となった。
若気の至りと言うか、自分の才気に自信を得て、信州の者どもなど恐れるに足らずと言って、次第に奢りの心が現れて来た。

近頃では華美、風流に心を奪われ、甲州の地は住人田舎臭くて卑しいと言い
特に女性の姿かたち、物言いが鼻につく
都人は婦人の風情が端正で美しく、且つ情深いと聞くと、都の婦人の何もかもが美しく思えて「都より容儀正しい者を呼び寄せて、甲府の婦人の卑しいしぐさを改めさせるように」と命じた。

都から朧(おぼろ)と言う芸妓を呼び寄せ、その他にも都の美女三十名ほど招き、これを晴信の傍に留めた。
諺に「紫蘭の室に入る時は、染めざるに衣自ら香し」と言う
いつしか都の美女、技芸の虜となり心を奪われ、後には朧を側女として愛するようになった。
そのほかにも追々、都より芸妓、遊女を十四人呼びよせ、これをも侍らせて、全て寵遇したので、今度は晴信の寵愛を巡って女同士が妬み相争い「今夜の館はいずこの室に」などと様々な恨み言が城中に聞こえるようになった。

昔、晋の武帝は司馬炎と言い、三国時代には魏に仕えた司馬仲達の孫である
呉、魏、蜀を滅ぼしたのち河南洛陽に都を定め、奢りは日々増していき、金殿玉楼を建てて後宮の美女三千人侍らせ、日々酒食、色に溺れて、その寵愛を受けた絶世の美女は八百人、後には女たちの嫉妬に手を焼き、帝は今夜の情婦を選ぶこともままならず、それぞれの部屋の前に生け花を置かせて、蝶を放ち、その蝶が留まった生け花の主を今宵の褥とすることにした。
すると、知恵の巡る者は生け花の中に蝶が集まる、甘い蜜をたらし込むなどの策を練る者さえ現れた。
晴信もこれに倣い、愛妾を庭に集めて、それぞれに六尺(1.8m)の竿を預けて、その先に桃、梅、芙蓉、桜などの花を挿して相争わせ、勝った者を今宵の寝所に招き、これを花軍(はないくさ)と名付けて悦に入っていた。

またその頃、世に詩人と称される禅僧を日々招いて風雅の類にのめり込み、花言葉に酔い、すでに兵法、武を講ずることが無くなってしまった。
家臣たちは口々に「御屋形には天魔が取りついたのではないか」と危ぶむ
甘利備前守はとうとう耐え切れず、三十七か条の諫書を晴信にさし出したが、まったく取り上げる様子はなく、もはや誰も諫言する者がいなくなった。


「さよならマエストロ」終わる

2024年03月20日 08時57分58秒 | 映画/ドラマ/アニメ
 最近は記事ネタが多くて、日が過ぎてからの掲載が増えて来た
今でも1日に2記事書いているので、これ以上掲載しても分母が増えるだけで分子は変わらないので、無駄ってことになるから・・・

「さよならマエストロ」は日曜日に終わって、掲載が今日になってしまった
でも、なかなか良いドラマだった、普通オーケストラが題材のドラマは私にとっては退屈なんですが、このドラマも毎回、録画再生ボタンを押すまではなんか「見なくてもいいわ」と思ってしまうんだけど、見始めると1分で入り込んでしまう。

以前も、オーケストラが偉い人の陰謀で解散させられそうになるのがあったけど、あのドラマの何倍も、こちらの方がストーリーも、視点の広さも、キャストも全てにおいて素晴らしい。
なにか淡々と進行して行って、一人一人の悩みや苦しみが、感情の一つが完全に欠如しているマエストロのおかげで解決していく爽快感
俗物の塊である私などが、とても行きつくことができない人間性、あんな人が現実にいるのだろうか? と思うが、育ちの良い人の中にはいるらしい。

まあ、ちょっと現実的でないことを言えば、坊主頭の甲子園のエースの高校生が、突然指揮者に憧れて、親に勘当されてまで変わってしまうという設定
なんか強豪相撲部の生徒がバレーダンサーに転身みたいで笑えた。

それと私の憧れの富士山が、いつも背景にあるというのが気分良くしてくれた
キャストもフルート美人やティンパニーのお姉さん、指揮者を目指す市長の娘
まだタレント名知らないけど、毎週会うのが楽しみだった。

それと助演で良かったのは、西田敏行。 いろんなドラマで見たけど「ハマちゃん」以外の役は、「女太閤記」の秀吉役とかどれも鼻について嫌だったが、このドラマの音楽喫茶のマスター役はぴったりどん!だった。ハマちゃんだけにハマり役だった。
1年半いろんなドラマを見たけど、これは5本の指に入る名作だったと思う
感動のドラマだった
もう一度人生があれば、こんな人生も悪くないかな。




大相撲は11日目、予想通り大の里、尊富士に大関をぶつけて来た
優勝ライン13勝とすれば、大の里と琴ノ若は5連勝、尊富士は3勝2敗で良い
12勝なら豊昇龍、貴景勝、豪ノ山、高安、御嶽海、湘南の海が5連勝
大の里、琴ノ若4勝1敗、尊富士2勝3敗
数字では俄然、尊富士が有利、三大関は霧島が休場しなければ13日目から潰し合いが始まる。
今日の琴ノ若、尊富士戦 大の里、貴景勝戦でほぼ優勝の行方が決まりそうだ
予想では琴ノ若が尊富士に勝つ気がする、昨日は大の里はまさかの投げで自滅したが、それだけ尊富士の圧力があったということだ
だが琴ノ若は尊富士のダッシュを受け止めそうな気がする、そのあと落ち着いて寄れば琴ノ若が勝ちそうだ。
大の里、貴景勝は五分だと思う、押し合いなら貴景勝有利、先手一気の寄りなら大の里がはたき込みで勝ちそうだ。
尊富士が負ければ、来場所横綱獲りがかかる琴ノ若が俄然有利になるだろう。
明日も尊富士は大関戦になるはずだ、相手は豊昇龍ではないだろうか。






「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた 武田家 46

2024年03月19日 21時24分37秒 | 甲越軍記
 陽はすでに西に傾きつつあったが戦は果てることなく、敵味方入り乱れての決戦は続いている。

この会戦始まる前に晴信は北の小高き山の上に、三百の兵を選び日向大和守、今井伊勢守の両名を大将として「大将軍」と書いた旗を預けたまわった。
そして「汝ら、味方が以下に不利に見えたとて決してここを動かず、いかにも晴信の本陣ここにありと見せかけよ、決してここを動くこと許さぬ」と言い置いた
しかし晴信勢、今朝より四度の合戦におよびいかにも疲労の度は増して見える
今は味方の大事と思い、晴信に救援の遣いを出すが、いかなる心底か晴信はついに、それを許さず、両将は歯噛みして手に汗握り、戦場を見下ろすばかりであった。

甲府の城には御舎弟左馬之助信繁、それを助けて原加賀守を残しておいた
原加賀守は信繁に「今度の戦は当家の命運をかけた大一番、何としても勝たねばならず。御屋形を救いまいらせん」と申し出て、一つの計略を披露した
甲斐国東郡、西郡より二十歳から五十歳までの者を全て集めて
「我、汝らとこれより韮崎に駆けつけ館の後詰を致す、だが汝らには戦はさせぬ、また少しの傷もつけることはない、寺々、社々から金太鼓を借り受けて、おのおの再度ここに集まる様に」と命じた

彼らに古鎧をつけさせ、竹槍、鎌槍を持たせ、白旗五六百を造らせて持たせ
それを先頭に押し立てて戦場に駆けつけた
元来甲州人はその気質強壮であり、ましてや晴信の国政は信虎とは打って変わって民を哀れみ善政を敷いたから、民も商人も皆、その恩を忘れず少しも躊躇なく皆、加賀守に従いついて行く、その勢は一万にも膨れ上がった

原加賀守は戦場の東、勝山という小高い峯に進み、戦場を見渡せば合戦は今や最高潮に達したと見えた、幾分わが方が有利と見えて、これは我らが勝利と安堵した、そして壮民に向かい「汝らはここに居て、某が山を下り敵陣に突き入れたならば一斉に鐘、半鐘を叩き、紙旗を揺らして大音声で鬨の声を挙げよ
敵勢、これに驚いて慌てふためき逃げ腰になったら、汝らも山を下り敵を遠巻きにせよ」と指示を与えた。

加賀守、手勢三百を率いて敵勢の右寄り襲い時の声をどっと上げれば、山の上でも万余の兵が旗なびかせ大音声を挙げて津波の如し
これを見た、小笠原、諏訪の兵は苦戦中であり、さらに武田の大軍を目にして
「すわ、敵の後詰がやって来たぞ」と大騒ぎになり、しかも万余の敵は二手に分かれて信州勢を囲い込むように押し進んでくる

これを見て日向大和守、今井伊勢守も命じられるままに戦見物をしていたが
「たとえ大将軍の許し無くとも、いかにここに留まっていられようか、我らもせめて雑兵首の一つも取らねば戦場に来た甲斐なし」と三百の新手引き連れて
北の山路を急ぎ駆け下りて敵に突きかかった、信州勢総崩れとなり我先に逃げだした
晴信は「今こそが勝つ時ぞ、雑兵、端武者に構うな、長時、頼茂の首を取れ」と采配を振る。
味方勢、今や備えを崩して逃げ惑う敵を追い、片っ端から討ち取っていく
信州の兵どもは馬を捨て、鎧兜を脱いで山中に逃れて二十里の向こうまで一目散に逃げかえった。
晴信は夕日の山に隠れるさまを見て引き金を鳴らした
この日の戦で信濃勢から取った首数は二千七百四十八級という、小が大を打ち破ったのはひとえに晴信の奇兵の軍立ちによるところである
是より韮崎にて敵の逆襲に備えて三日間逗留したが、その気配なくついに甲州館へと凱旋したのである。
これまで信虎の恩義を感じて、晴信を恨んでいた家臣たちもこの度の智勇兼備の姿を見て、恐れ心腹するようになった。



大相撲9日目を終わって

2024年03月19日 08時05分13秒 | 大相撲
今日(9日目)の相撲を見て「新時代到来」を強く感じた
新入幕尊富士が阿炎をものともせず押し出せば、幕内二場所目の大の里も関脇若元春を圧倒して寄り切った、尊富士全勝キープで単独首位、大の里も勝ち越して単独二位、明日はこの二人が直接対決、まるで横綱同士の優勝決定戦のような高鳴りを私は感じている。
二人共まだ大銀杏を結えない斬バラ髪、こんなことが過去にあっただろうか
大の里の初土俵は去年の五月場所で、今場所が六場所目、年六場所だから、まだ一年経っていない、幕下10枚目格付け出しだから、こうなったがそれは実力を伴っていたことを証明した
9日目で通算53勝15敗、三場所続けて二桁勝利、今場所もあと2勝で二桁、来場所の三役入りは80%見えている
尊富士、初土俵一昨年の九月場所だから今場所が9場所目、こちらもまだ一年半の経験だ
尊富士、序の口からスタートしたフル活動力士、序の口、序二段を全勝優勝で各一場所通過、三段目も6勝1敗で一場所通過、幕下通過は4場所かかったが、十両は13勝の優勝で一場所で通過した天才肌、通算は65勝8敗と大の里に引けを取らない、新入幕連勝9で2位タイを記録した、1位は大鵬の11だという
明日の大の里戦が山場だ

大の里は先場所の終盤に横綱照ノ富士、大関豊昇龍、関脇琴ノ若にあてられて全敗したが、今場所はより早く、より強く、より重い腰、より攻める姿勢になって土俵に上がっている、今場所は大関陣も全力で行かなければ大の里に粉砕されるだろう。

尊富士はまだ関脇以上に当たったことがないが、今日の阿炎を簡単に押し出した力は只者ではない、たぶん大の里戦のあとで大関の一人二人と当たらされるだろう、そこで実力を見てみたい。

今日の相撲を見て、今場所は常に前に圧力をかけ続ける力士の迫力を見せつけられた、それは琴ノ若、尊富士、大の里の三人だ
いずれも前に前に出ていく、そして簡単な引きや叩きにも動じない強さがある、しかも当たりが今までの力士にない凄さだ
大型力士がアメラグ並みのタックルを仕掛けてくるようなものだ。
朝乃山も同じような攻めのスタイルがあるが雑だ、焦りなのか土俵際で叩かれたり打っちゃられたりして星を落とすので、前の三人より劣る。
この三人の直接対決が見たい、三人とも今場所が最強だ、10日目その第一戦が見られる、楽しみだ、互いに一気に持って行こうと激しいぶつかりになるだろう、出遅れた方が押し込まれるだろう、だがどちらも前に出ることしか考えていない、綱引きの逆バージョンの手に汗握る大試合になるはずだ
この二人には息の長い横綱になってもらい栃若、柏鵬、朝白のような横綱同士の激闘を毎場所見せてもらいたい。

照ノ富士という横綱は本当にわからない
ウルトラマンみたいに、ある日突然やってきて世の中を正すと、また飛び去って行く、そんなイメージ
いったいこの横綱の体は、どうなっているんだろう? 毎回書くが「満身創痍」は間違いないだろう、だから無理はきかないと思えば優勝してしまうし、今場所のように前半で休場もする
いったい、いつまで彼は相撲を続けるのか、続けられるのか?
白鵬のような自己主張もないし、弱音も吐かない、無駄ごとも言わない、鶴竜に似ている立派だと思う、願わくば誰ぞ急いで横綱になって、照ノ富士が安心して土俵を去れるようにしてほしい。

でも間違いなく第三世代の波が押し寄せてきて、大関、関脇、小結で長年足踏みしている第二世代を追い抜いていこうとしている
随分とここまで長かった、もう数十年は日本人横綱は誕生しないかと絶望的な思いをしていた、それが去年の後半から一気にたくさんの芽が吹きだした
しかも、多くが日本人力士の若手であるのが嬉しい

琴ノ若26、熱海富士21、王鵬24、平戸海23、大の里23、豪ノ山25、
琴勝峰24、湘南乃海25、北の若23、狼雅25,尊富士24 
そして豊昇龍もまだ24歳なのだ。
結局、大関は貴景勝が令和元年夏から28場所(間に関脇一場所)大関の地位から動いていない、霧島も一気に横綱奪取かと思ったが足踏みしている
そもそも大関陣で照ノ富士に一人も勝ったことがない、これでは恥ずかしくて横綱になれないだろう。
その点、まだ照ノ富士とゼロまたは一二回しか当たっていない若手は大いに勝つ可能性がある、今場所は王鵬が二度目の挑戦で照ノ富士を破った。
まずは霧島、貴景勝と五分以上の相撲を取ることが関門だ

大の里、琴ノ若、尊富士、熱海富士、豊昇龍が横綱最短距離だと思う
そして来年の夏までに決められなければ、いくら強くても正代、御嶽海、貴景勝、高安などと同じ運命をたどるだろう
残念ながら30歳の朝乃山には横綱のチャンスはもうないと見た、27歳の霧島、貴景勝も奇跡が起きない限り横綱はないだろう
若手が大勢あがってきたうえに、幕内上位から関脇まで一発屋の曲者がうようよしている、今日の翠富士がそうだ、負けた豊昇龍が思わず苦笑した、曲者は一場所だけなら大関並みの強さを発揮するから始末に負えない
さあ、大相撲大阪場所も混戦だ、大関、関脇のつぶし合いが始まれば、大の里、尊富士の平幕優勝も大いに可能性が出てくる。



「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた 武田家 45

2024年03月18日 20時37分37秒 | 甲越軍記
 一陣、二陣と敗れ去り、小笠原勢は船山から押し下って攻め寄せる
第三陣は小笠原の士大将、雨森修理亮、その勢二千、矢先を揃えて矢を少々射ると槍ぶすまを揃えて龍虎押し寄せる勢いで攻めかかる
武田方の第三陣は小山田備中守の勢二千余騎、東西に開き、南北に挟み込むように攻めかける。
戦いは、いよいよ真っ最中と見えた頃、丘で戦況を見ていた晴信は三度三百の精兵を押し出した。

またしても先鋒をかけるのは例の七本槍、敵勢に挨拶もなく突入する
小幡織部正大半月の前立物を被り「われこそ一番槍」と名乗り、目の前に現れた騎馬武者を一突きに突き落とし、大音声で吠えるさまは前にも増して十倍の勇気をみなぎらせているので、敵勢は誰一人として立ち向かう者がいない
原美濃守も兵卒の勇気奮い立たせながら、獅子奮迅の働きで傍若無人の戦ぶり
この時、小笠原の足軽大将二木源左衛門という者、刃渡り四尺の大長刀を水車の如く振り回して戦っていたが、原美濃守と出会い、すぐに渡り合う
原の槍術、昔の趙雲の再来の如し、一方の長刀を振りまわす二木もまた昔の関羽のごとき働き
二木は長刀を振りかざし、原の足元を薙ぎ払うが目測誤って地にめり込ませた
原はこれを見て一突きで二木を突き伏せた
多田三八、横田備中、鎌田五郎左衛門、皆敵五騎、七騎と討ち取る首は数知れず、晴信の奇兵に打ち破られた雨森勢は戦場を逃げ去る

これを見た総大将小笠原長時は、自ら率いる第四陣三千三百余騎で台ケ原に押し出した、一方武田の第四陣は板垣駿河守信方の勢二千余騎
すでに戦い疲れた三陣の小山田勢は西方に引き、晴信の奇兵も丘の間道途中にて休息をとっている

台ケ原では、この一戦にて劣勢を挽回して晴信の首を取らんと小笠原勢奮戦すれば、板垣勢もまた此度は晴信の力を借りず、小笠原を攻め滅ぼさんと欲すれば、両軍互角の戦いを展開する。
一息入れた晴信は、味方の数の少なさを危ういと見て四度戦場に突き入れた
しかし小笠原勢は新手の三千三百、強兵と言えども一日中戦い続けた奇兵三百に疲れが寄せる、それでも互角に渡り合っている。

その頃、南に退いた諏訪、小笠原の三陣もようやく疲れが抜けた
今朝卯の刻から今に至るまで戦は続いたが、両軍ともに「明日は無し、今日の内に決着をつける」と思えば互いに引くことならず
特に大将自ら敗退した諏訪頼茂は面目躍如を誓って、奮い立ち「武田軍はもはや疲労の極限に在り、我らは気力を取り戻し敵に倍する勢ならば、これより高台から攻め下り、武田勢一人残らず討ち取り、晴信めの首を取ろうぞ!」と勇み立った。
雨森修理亮を一番に、西条、諏訪頼茂と五千七百の勢「いまこそ」と高台より錐の如く長形になって攻め寄せる
信州、上州の地侍、野武士も今が稼ぎ時と、諏訪、小笠原に与力して攻め寄せる、その数三千
武田勢二千三百に対して信濃勢は一万二千余騎、圧倒的な兵力差となる

これを韮崎村穴観音を背にして休息していた武田方の三隊も気づき
「すわ当家の危機なり、味方も総懸かりにして今こそ最後の決着をつけようぞ」と飫富、甘利、小山田の隊合わせて四千八百余騎、戦場に向かう
信州勢は寄せ集め、一方武田勢は今日三戦三勝の勇み立つ兵である上に、皆心一致しており、戦上手の晴信の采配に従い、攻めては守り、引いては押す戦ぶりは小勢であっても倍する敵に少しも負けず、逆に攻め立てる有様だった

小笠原の士大将、木村又次郎と名乗る武者とって返し、馬上より大太刀伸ばして武田の軍兵六、七人を切り伏せる
小幡織部正虎盛は今日は四度の戦い、一番槍、あるいは晴信の馬前にて徒で戦い、今は月毛の荒々しき馬にまたがり、敵中に入り三尺五寸の大刀で討ち取る敵の数は知れず、ついには木村と対峙する

互いに一歩も引かぬ武者であり、「ならば」と互いの得物を投げ捨て、馬上同士の組打ちとなる
木村は元来勇気の若者であり、小幡も剛力の武者ゆえ正々堂々と組みあい力の限りを尽くして戦えり、ついに小幡の怪力が勝り、馬の鞍に木村の顔をねじ伏せて首を掻き切ろうとしたところへ、「主を討たせてなるものか」と木村の郎党二名駆け寄り、小幡の馬を槍でしこたま打ち据えたが、小幡は慌てず木村の首を掻き切った。
小幡の郎党もかけつけて、木村の郎党を討ち取った。 小幡は今日も既に兜首三つを挙げ、更に木村の首も取り四つの首を馬鞍に括りつけて、なおも敵を求めて戦場に入る。
その体には七ケ所の手負い、馬も六か所の傷を負い、互いに体を朱の血潮に染めていた


「甲越軍記」を現代仕様で書いてみた 武田家 44

2024年03月17日 20時13分34秒 | 甲越軍記
 晴信の馬回り、多田三八は晴信に近づく見知らぬ武者を認めた
雑兵ではない歴戦の強者であることは一目で見抜き、不信に思い近づいて声をかけた
「そこの両人、見かけぬ風体なれど見事な武者ぶりかな いずれの御家中であるか」と問いかけるが、二人共答えないので合言葉を言ってみた
当然ながら返答はない 
「曲者じゃ! 逃がすでないぞ」多田が大声で叫ぶと、これまでと二人は大声で名乗りを上げた
「諏訪信濃守頼茂が士大将、渋江内蔵助 同じく藤森三郎左衛門なり
先敗の恥辱をそそがんと大将武田晴信に見参せんとここまで慕い来たり」
と言い放ち、手にした生首を武田勢の中に放り投げ、太刀を抜き放つと、今が今生の別れと武田勢の中に切り込み、決死の太刀先に武田の兵も思わず割れてしまうほどの勢いで切り寄せて馬上の晴信に迫った

渋江内蔵助は一躍りして飛び上がると晴信の近くに駆け寄った
その時、多田三八も馬を寄せるやいなや、馬上から飛び降りて渋江に組みかかる、双方ともに剛力怪力の勇士であるから力量も互角、上になり下になり、三転び、四転びするうちに渋江の隙をつき三八は渋江の物具の隙間より脇差で二度まで突きさすと、さすがの渋江も弱ったところで三八は首級を上げた。
この功績で多田三八は戦のあとで多田淡路守を贈られた。

今井市郎は今朝より敵を七騎討ち取り、今は総大将の床几をもって控えていたが、床几を投げ捨てると藤森に駆け寄り、怪力で藤森を抑え込んで首を掻き切ろうとした
ところがそこへ、主人を追って駆け付けた藤森の若党悪三郎、悪四郎の二人が近寄り、槍を投げ捨てて脇差を抜き放つと、横合いから主人の首を取られてなるかと上になっている今井市郎の脇腹鎧の引合に深々と刀を突き刺した
それでも今井は崩れず、片手を伸ばして悪三郎の背から持ち上げて投げ捨てる
そこに安間三右衛門が駆けつけ、悪三郎の首を取った
そして立ち上がった今井の脇腹に悪四郎が長槍を深々と突き刺したが、今井は倒れず、ついに藤森の首を掻き切った
そこへ悪四郎が今井にとどめを刺さんと近づくところに、今井は「おのれ小冠者に槍突けられた悔しさよ!」と叫ぶと抜き打ちに太刀を振り下ろして、悪四郎の額から胸まで切り下すと、悪四郎は声もなくどっと倒れた
されども今井市郎も二度の深い刺し傷によって亡くなった、まことに惜しむべき勇士であった。

晴信は三度、台ケ原から陸に上がる間道を上っていった。




花粉、海岸散歩

2024年03月17日 07時38分13秒 | 散歩道
 今年は雪が少なかったこともあり、あちこちで畑つくりが始まった
私はせいぜい4坪程度のミニファームだから、もっと温かくなってから始めようと思っている。
ようやく春分が近づいて、少しだけ温かくなったが、まだ三寒四温、急に寒さがやってくるから「春のまねごと」かなと思う、桜が三分咲きくらいになれば始めようと思う。

今シーズンの最大の出来事は「花粉症」、5年くらい前からそれらしい気配はあったが、今年は特別酷い
14日の夜が特に酷くて、昼前から目のかゆみが始まり、目薬をさしてもおさまらず、夕方からはくしゃみ、はなみずの連発
つねに目のかゆみ、鼻のむずむずが続き、夜寝たが今度は鼻づまりが始まり、口呼吸に、それでマスクをして寝たが、それでも口の中が乾燥して喉が張り付くよう、1時間半ごとに目が覚めと、その都度、水を飲みに一階におりる繰り返し
すぐに寝付くが、また1時間半後には起きるの繰り返し、感覚的には感じないが、寝不足は間違いない、仕事をしていないだけ助かっているが。

昨日はなぜか花粉症状は治まって、すこし鼻がぐずるだけ、天気は良いし温かいので散歩と思ったが、報道を聞けば花粉は「最大に多い」一日とのこと
ビビッて、中止にしたが、それにしても家にいるには勿体ない
いろいろ思案して、杉の木がない海岸を散歩することにした、マスクは厚いのと薄いのを2枚重ねた。
カメラを持って、海岸の松林の鳥を撮ろうと思って歩いたが、海岸の鳥は足元の低木から突然飛び立つので無理
砂の上には千鳥のような足跡が幾つもあるが姿は見えない、やはり鳥は来そうな木の下で気を長くして待つしかないのか。

1時間、ぷらぷら潮風を吸いながら浜辺を歩いた、風は少し強くやや冷たいが海や河川敷は、どこまでも開けていて気持ちが晴れ晴れとする。