かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

忘れかけの街・仙台

2010年11月14日 | Tohoku ( Japan )


別に私のふるさとである仙台を忘れかけているわけではない。これは、本の題名だ。

APECで、横浜近辺は物騒なので、今日は、家にじっとしていた。ということで、昨日の同窓会ダブルヘッダーの二回目に絡む仙台の話をちょっと。

私は、仙台生まれだが、実は、中抜けで、昭和40年から44年は、東京、鎌倉をうろちょろしていた。
この忘れかけの街・仙台でとりあげられている写真は、実はその中抜けに時期の写真と平成17年の同じ場所の写真を比較しながら、歴史を振り返るというなかなかほろっとさせる企画なのだ。
これができたのは、本書を出版した河北新報社さんが、昭和40年代前半に仙台の街を紹介する連載をしたそうで、その写真が残っていたのが、この本ができるきっかけとなった。新聞社の活動は、新しい事を報じるだけではなく、歴史を振り返ることにもある。
そういえば、小学校の頃、河北新報社さんが、何故か世界の国々を紹介した本を発行していて、それが私の世界地理の知識の基礎になっている。一地方新聞社があのような大それた本を出していたのは、何故なのだろう。

この本を読むと、流石に40年というのは、街の風貌を変えるのに十分な年月なんだなということが分かる。道路は、舗装され、木造の家はコンクリートのビルに生まれ変わって行く。市電も今は、地下鉄にとって代わられた。

でもそれと同時に、人の匂いが薄らいだというか、仙台らしい街並みが失われたというか、やはり単純にいいことばかりではないということも皆感じるに違いない。
これからの街作りは、もっと”らしさ”を大事にした街作りであって欲しい。でないと、本当に忘れ去られる街になってしまう。
コメント
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