今日は、最高の秋晴れ。故あって、丹沢湖に行ってきた。
紅葉も始まっていた。
富士山もくっきり(特に午前中は)。これは、午後の写真。
久し振りに、東南アジア関連の本を読んだ。土方さんという方が書かれた”アンコールに惹かれて”。
エッセイ風の本をイメージしていたのだが、探検記+紹介本的な感じ。
日本人だったら、アンコールを訪れて、感銘を覚えない人はいないだろう。その美しさ、壮大さもともかく、仏教の匂いも強いからだ。実際は、ヒンドゥと、仏教が、行ったり来たりしているのだが。
土方さんは、まだ内戦の続く時代から、カンボジアを何度も訪れている。私の訪れた遺跡でさえ、当時は、二人の護衛をつけて、訪問したという。
かく言う私も、最初に訪れたのは、もう10年前になるのだが。土方さんは、そのさらに10年前から行っている。たった、10年の違いだけど、かなりの違いがある。本書を読むと、私の知っているカンボジアともずいぶん違う。
ベトナム、ラオスなど、当時のクメール国家にも、頻繁に訪れているが、私のかつての行動範囲と重なるところも多く面白い。
サイゴンの”ドラエモンカカ”などは、一人で夕食の時は、ほとんど行っていたし、カラベルホテルもサイゴンの老舗ホテル。ベトナム戦争が終結した時、名前が変えられていたとは知らなかったが。
遺跡の訪れ方も半端じゃない。日本からの訪問ベースで、これだけ訪れている人は、そうはいないだろう。
本書を読むと、辺境の遺跡を訪問する時の苦労と、その荒れ果てた様子が手に取るようにわかる。荒れ果てすぎて、そこまで行くか?という印象も持ってしまう。
もうちょっと奥まったところに行きたいと思っていた私にとっては、うーんと唸らせるところも多い本であった。
いずれにしても、東南アジアの遺跡に興味のある方はにはお勧めできる。相当専門的な本でないととりあげていない遺跡も多く紹介されている。行くか、止めるかは、本人次第。
行こうと思えば行けることも本書は教えてくれる。