かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

人類文明の黎明と暮れ方

2010年11月15日 | Books
yellow20白鵬が負けた。とにかくずっと勝ち続けてたし、危なげもなかったから、突然!?という感じ。私が、見に行った五月場所のずっと前から、連勝していたのだ。
でも、これから、また新記録目指してがんばってくれると思う。今は、回りもふがいないし、新記録を作るのに絶好のチャンス。
そういえば、琴光喜の記事が、某雑誌に乗ってたけど、確かに、異様に処分が重い。貴ノ花に一票を投じたことが原因?著者もしっかりした人だし、また一騒動?



本書は、一年ぐらい前に読んだ本だが、なるほどと思った記憶がある。人類が誕生して、一万年か、十万年前か、百万年か知らないが、長い地球や宇宙の歴史に比べれば一瞬のこと。その間様々な変化が起こったのだが、この長ぁい時間を考えれば、ほんのちょっとの変化に過ぎず、本質的な変化とは言えないものなんだなぁと感じた。

人類を大きく変えたのは文化であり文明だ。著者は、文化を「その地域や時代の環境に人々が適応するための方法もしくは戦略である」と定義付け、その環境変化適応の努力から解放された段階を「文明」と呼べるのではないかという。???

「通信と交通の発達によって現代人が手に入れたのは、活動できる空間の拡大である。しかし、この区間の拡大とは、裏腹に大きく縮小もしくは萎縮したものがある。それは、われわれがもつ時間認識である。とくに過去への時間認識が、現代人は、昔の人々に比べて大幅に縮小したとしか思えない。」
この辺の感覚は私も同感だ。流石に、年を経て少し変わってきたけど。

人類の歴史は、アフリカからと思われている。そして拡散したり途絶えたりを繰り返してきた。もちろん多地域進化説もあるのだが。ただ、北米、南米の人類は、モンゴロイドから拡散したと言われると、その辺は、納得感はある。

約一万年前に、四大大陸が安定し、そこにコーカソイド(欧州)、モンゴロイド(亜細亜、アメリカ、オーストラリア)、ネグロイド(アフリカ)が定住した。人工は、1000万から2000万だったという!

新石器時代という言葉はよく聞くが、新石器は、石器の表面に磨きが加えられるようになったものを言う。ただ、厳密な区分ができるものでもないという。なるほど。

この調子で書いていると終わらないのでやめるが、ヒトから人類になって、農耕文化が芽生え、四大文明に発展し、ギリシャ、ローマの時代へ続いていく。

「この地球上に生まれた文明はすべて消えている。そして、その要因は、文明滅亡の要因は、反映を招いた要因の中に見出すことができる。つまり自滅である。」と本書は締めくくっている。今の日本の話にならないことを祈るばかりだ。

本シリーズの中でも面白い一巻だった。
コメント
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