かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

Music Life ビートルズ来日特別記念号

2020年03月16日 | The Beatles



この表紙の写真は、復刻版で見たことがあったのだが、現物をゲット。

ゲットして初めて知ったのだが、この表紙は、真ん中の円の部分がくり抜かれていて、4人の写真は、表紙の内側のページものだ。
1966年6月1日発行とあるから、まさに来日直前の緊急発行だったのだろう。

一般情報は、月刊ミュージックライフでファンはゲット済だったろうから、本書は、まさにビートルズを迎えるための即席指南本のようになっていて、全くもってユニーク。
当時、このようなポピュラーミュージックの外タレが来日することも稀だったろうから、結構笑える部分もある。
新情報は、ほとんどなく、当時の空気を感じたい人向け。

最初にカラー写真群があって、次に星加編集長の英語のサイン入りのビートルズへのレターが現れる。
まさに、日本のファン代表としての内容だ。

しばらくまた写真が載っていて、その後、小さな4人の顔写真だけが載った、白紙のページが続く。
サインしてもらうためのページや、セットリスト、その他ステージの感想などを書くための白紙ページだ。
折込のカラー写真の後は、目で見るビートルズの歴史コーナーだが、にわかファン向けの内容。

その後は、なんと袋とじ。
プラカードの作り方、ビートルズとの英会話、ウィットに富んだヤジの飛ばし方、あなたを目立たせる演出法、どうしたらサインをもらえるか、ビートルズへのプレゼント、コンサートに持参するもの、コンサート前日の注意、と充実した?ラインアップ。
ちなみにどうしたらサインをもらえるかのコーナーでは、いろんな方法が紹介されるが、秘伝としては、ホテルのルームサービスになりすます方法が紹介される。ありえない。

その後は、4人のプロフィール紹介、数曲分の楽譜、最後が、その年の8月のシェアスタジアム公演のチケットの実物大コピー(星加編集長が招待されたものだろう)、武道館チケットのコピー(こちらは実物よりも大きなコピー)、そして、ポールの唇を突き出した写真(本を相手にキスしろというのか)など、最後までユニークな内容。

裏表紙の見返しに電子オルガンの宣伝があるが、シンプルな製品で、なんと98,000円。
エース電子工業という会社の製品。
そういう時代だった。



表紙に負けない裏表紙。
テスコミュージックスクール第一期生のザ・チェックメイツとある。
当時の日本の空気を運んでくれる1冊だった。

コメント
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