石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

華麗なるオールドノリタケ展

2007-05-29 21:36:33 | Weblog
細見美術館へ オールドノリタケ展を観に行ってきた。

オールドノリタケとは
1880年末から昭和初期にかけて 名古屋の日本陶器
(現ノリタケカンパニー)で制作され、アメリカを
中心に海外へ輸されたやきものの総称です。

開国間もない日本が 近代貿易国家をめざし
その中で、海外へ目をむけた明治の実業家が
オールドノリタケの生みの親になりました。

日本人の手先の器用さを際立たせた特殊な技法を
発展させ 切磋琢磨して作りだした逸品
欧米で高く評価され 多くのひとを魅了するように
なりました。
完全な輸出目的の陶磁器だったため
ほとんどがアメリカへ流れ、永らく日本人に
忘れられていたそうですが
近年になって ようやくその魅力が再認識されてるそう

今回の展覧会は 早くから収集を始めた
二人の女性コレクターの所蔵品が出品されています。

セミナー形式の 特別な展覧会でした。

美しく展示されたオールドノリタケを学芸員の方に解説していただく。
学芸員から こんなに懇切丁寧に解説していただいたことが
今までなかったから 感激しました
自分ひとりで鑑賞してるよりも 美術品について
知識が深まるし 愛着もでてくるし
とってもよくわかる解説でした

どれを観ても 可愛らしくこまかくて
繊細・精巧・華麗なる装飾美を堪能できる。
精密な技術と 花鳥風月の日本的な絵つけで
一種 独特な雰囲気の陶磁器
暖かくて なんか魅力的なやきものです
外国に追いつけ!追い越せ!で
日本中の技術者が 一生懸命商品開発した
努力が 垣間見えるような気がした

そのあと 細見美術館内の カフェキューブにて
オールドノリタケ収集家の大賀弓子さんから
お茶を飲みながら コレクションのエピソードを
伺った。
ワシントン在住中に オールドノリタケに出会われ
コレクションを始められた大賀さん
主にアメリカのオークションで
オールドノリタケを手に入れ
現在 大賀コレクション主宰である。
ひとりの素敵な女性を これほどまでに
魅了する やきもの・・・
美術品 芸術品って 魔力があると思った
お話を伺ってて 大賀さんが惚れこんでいる様子が
伝わってきました

ワシントンのデパートの食器売り場では
マイセンやウエッジウッドを抑え
一番良い場所を 我が日本の「ノリタケ」が
陣取っているらしいです

最後に 細見美術館の茶室「古香庵」にて
大賀氏と細見館長との対談をお聞きする。
オールドノリタケと 細見美術館所蔵の美術品とを
床に飾られているのも 印象的でした

こういう素敵な美術セミナーなら 
何回も企画してほしいなあ 
コメント
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