石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

デフレ考

2010-02-24 11:12:51 | Weblog
ここ何日か、春のように暖かくて気持ちがいい
また髪を軽くした。

美容院で、週刊誌を読んでるとデフレについての記事があった。

1000円までのGパンやつかみどりで何円かのニンジン

野菜の安売り競争を激しく繰り広げるスーパーの取材を
テレビで見たこともある。

このご時勢、家計管理をする主婦としては
できるだけ安くて質のよいものを探さないといけないし
安く買えるということは 嬉しいことなんだけど。

デザイナーの鳥居ユキさんや ヨージ・ヤマモトさんが
警鐘を鳴らしていた。
安いことが悪いとはいわないが 低価格を実現する為に
どこかの工程で泣いてる誰かがいると。

洋服や着物の生地でも、食品でも
手間暇かけて永年培ってきた技術には
それ相応のお金がかかる。
効率や価格ばかりを優先させ、追求することによって
今まで育まれてきた伝統や技術が廃れていくことが多々ある。

石屋の業界でもそうだ。
日本の名工といわれる職人さんの技術が
安さ追求で、中国のうら若い女工さんの拙い技術に負けていく。
素晴らしい技術が そこでぷっつりと消えてしまうのだ。
効率と価格に敗北する。

モノを安くしようと思えば 人件費を削るのが一番早いだろう。
主婦が安いものを追い求めた結果、
まわりまわって、自分の家族が会社をリストラされるという
恐ろしいことになるかもしれない。

バブル時には ブランド物をひたすら追い求め
新型インフルでは マスクがなくなり
デフレで安物買い競争
日本人の
「右にならえ」気質によるものだそうだ。

賢く節約して、ここだけは!と思えることにはお金を使いたい。

ホンモノを見極める目をもつため
いろんなものを見聞したいと思う。

以前、京の老舗の旦那さんが言っていた言葉が忘れられない。

京の老舗ダンナはんは、日中一生懸命働いて稼ぎ
夜には 花街で芸舞妓に一生懸命 お金を使う。

それが伝統ある花街文化を次世代につなぐことになるから。
花街で遊んでお金を使うことは 
京の男の義務である と仰っていた。



コメント
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