石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

ヒトはどうして死ぬのか

2011-02-13 22:33:06 | Weblog
田沼靖一著「ヒトはどうして死ぬのか   死の遺伝子の謎」を読んだ。



著者の田沼さんは 東京理科大学薬学部教授であり
同大ゲノム創薬研究センター長。

遺伝子にあらかじめプログラムされた
「死の科学」を研究されている。

「死の遺伝子」のお話や
ゲノム創薬のことが わかりやすくかかれていて
とても面白かった。

何十億年も進化に進化を重ねてきた
遺伝子や細胞の緻密さに
感動する。

また、この本の最終章と筆者あとがきは
科学本でありながら
非常に哲学的で 心に残るものだった

「必ず死ぬ」ということを
プログラムされている私達

「死」は「今、生きていること」が
どんなに素晴らしいかを教えてくれる無二の存在である。

生きることのすばらしさは
シンプルに言えば 周囲の人達を愛し
大切なひとに惜しみなく愛情を注ぐことから生まれてくる

目には見えず 形がないものであっても
誰かの心にほんのりと小さな灯りをともす

・・・人間が生きているあいだに遺せるものは
究極的には それしかないのだと思います・・


ほんとにその通りじゃないかと思った

田沼さんは科学者であって
哲学者みたい
素敵な人だと思う

きっと「死の遺伝子」を研究され、
ヒトの生きる意味を自ずから理解されているのだろう
コメント
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