ここ10年ほど、お盆がくるたびに お墓掃除の仕事を頼んでくださる方がいる。
関東にお住まいのご婦人で、おみ足が悪く
舞鶴への帰省ができないため。
子供達が幼いころは 4人を引き連れて、そちらのお墓の掃除に行った。
暑いなか、綺麗にお掃除をして
お花とお線香をお供えし、手を合わせる。
私にとって、Sさんのお墓は家族のお墓のよう。
仕事としての代金をいただくのに、いつも
美しいお手紙と、お菓子を送ってくださり、ほんとうに恐縮してしまう
今年は、Sさんが入院をされたとのことで、同じく関東にお住いの娘さんから仕事の注文が入った。
私たちの親世代であるSさんの入院は、ショックだった。
毎年のお声が聴けず、さみしかった
Sさんが娘さんに伝言されたのか、
Sさんに育てられた娘さんが自然に身につけられたのか
お母様と同じように、「Sにかわりまして」と、丁寧なお手紙と
東京のお菓子を送ってくださった
Sさん、暑い夏をお健やかに乗り切ってください
会ったことも見たこともないSさん母娘だけど
遠い関東と舞鶴で、心がつながっている