3月1日は、長男の高校卒業式だった。
蛍の光 窓の雪・・・
なんて美しい歌だろうと いつも感動する。
この歌を聴くのは、ほとんど寒くて厳粛な体育館で。
凛とした澄み切った雰囲気のなかで
寂しいけど、希望に満ちた甘酸っぱい心。
自分が経験した自分自身のいろんな卒業式よりも
子供の卒業式は 切なさでいっぱいになる。
親であるということは、
心にたくさんの襞をつくる。
どんどん成長する子供をみるのは頼もしく嬉しいけれど、
大切なものを失うのによく似た、複雑な切なさ。
達成感と大きな喪失感。
子供のために何ができただろう、何をしてやれただろう・・
数々の疑問が湧き出てくる。
子供の傍らに寄り添って、一緒に伴走してやっただけだなあと感じる。
すこしずつ 走るのが離れていく。
いつしか一人で走っていくんだろうな
そしたら、私はゆっくり歩いていこう