映画「夏の終わり」を観た。
瀬戸内寂聴が自身の体験をもとに書いた、この小説が
発売から50周年をむかえ 映画化となったそうだ。
妻子ある不遇な年上の男性と 激しく愛してくる年下の男性のあいだを
揺れ動く 主人公 知子。
演技派の満島ひかりが、難しい知子役を演じた。
驚くほど顔が小さくて美しい。和服がとても似合っていた。
年上の男性に 小林薫、年下の男性は 綾野剛。
小林薫が、知子を愛しながら、奥さんと別れられない優しくてずるい役をとても上手に演じていらした。
ふたりの男性から愛される幸せと不幸せ。
パンフレットの最後に寂聴さんが書いておられる。
「40歳のときに書いた私の小説「夏の終わり」は、自分の作品のなかで最も好きな作品である。
これを越す小説を書きたいと想い続け90歳を過ぎてしまった。
~中略~今回の映画は 原作にもっとも近く、作者としては生々しさに圧倒され肌に粟を生じて観た。」
今までから たびたび映画やドラマにされていたらしい。
今度 是非原作を読んでみたい。