村井理子 著「兄の終い」(あにのしまい)読了。
疎遠にしていた たった一人の肉親、
たった一人の兄が 宮城県塩釜で突然亡くなった。
著者の理子さんが 実際に体験した5日間。
滋賀県に住む理子さんと
遠く離れて 宮城県に住んでいたお兄さん、
7年前に離婚した元妻、加奈子ちゃん、
お兄さんが親権をもつ 小学生の良一君。
不思議な、人の繋がりに 心が揺さぶられた。
憎かったお兄さんだったけど、
遺された部屋と遺品、使われていたモノから
お兄さんの人生と生活が浮かび上がってくる。
悲しみあり、戸惑いあり、泣き笑い、
どこの家庭でもありそうな、
めちゃくちゃリアル感あふれる感動作だった。
読みやすくて 3時間ほどで一気に読んでしまった。
その間、何度か涙があふれた。