石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

素敵な話

2008-11-04 22:20:00 | Weblog
夏にご主人を亡くされた奥様がいる。
70歳を少し過ぎたくらいの御年で、小柄で優しそうな
品の良い女性である。

娘さん二人は 遠くに嫁がれて、ご主人とふたり
仲むつまじく暮らしておられたのに
寂しくなられただろうなあと心配していた。

今日、久しぶりに出逢ったら 笑顔も出てきて
少しだけ、元気を取り戻されたようだ。

「神戸にいる妹のところへ1週間ほど、遊びに行ってたのよ。
 帰らなければいけない理由がなくなり
 自由になったから・・・
 これまで、主人のために晩御飯までには帰らなきゃいけなかったもの」

目が寂しそうだった。

束縛や緊張は ある時にはうっとおしいが
なくなって自由になると すごく寂しいらしい。

私にしきりに、「ご主人を大事にしてね」を繰り返された。

「昨日は私達の53回目の結婚記念日だったのよ」

奥さんは、例年のとおり、缶ビールとショートケーキを2つ買ってこられた。

缶ビールをコップに半分ずつして
ビールとショートケーキを亡きご主人の席に置き
「お父さん、乾杯~」と言ってお祝いされたそうだ。

なんて素敵な話だろう! 聞いてよかった

私達は12月に17回目の結婚記念日を迎える。
53回目なんてまだまだの気がするけど
アッという間にきそうな気もする。
いずれ 永遠のお別れがくるのは、確かなこと。
いろんな日があるけれど 縁あって夫婦になった1対の片割れ・・
大事にしなきゃな~と思った





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源氏香の会

2008-11-04 21:52:30 | Weblog
夏から企画していた源氏香の会
11月3日 文化の日に無事行うことができた。

雨が降ったら嫌だなと心配していたが
なんとか一日、お天気がもち、ホッ

源氏香の組香とお食事とお菓子・お抹茶を2席。

何とも優雅な会だが、裏方はてんやわんや
屏風1枚・襖1枚隔てた水屋で、静かに静かに
騒がなきゃいけないのが 可笑しい


裏方の図



私も初めて人様の前で香手前をさせて頂いた。
ただでさえ、お姫様のままごとのような繊細で小さな
お道具なのに 緊張で手が震えて
思うようなことができなかった。

いろんな人達の助けによって
盛況な会になったこと、ほんとに嬉しく思う。
お世話になった皆様、ありがとうございました

源氏香・・・
最も洗練され、最も親しまれている組香(香当てゲーム)。
後水尾天皇の華やかな宮廷サロンで
種々の知恵を集めて工夫された文化の代表的なものだそう。

5種の香木を各5包、合計25包の中から
ランダムに5包を取り出し、その香りを鑑賞し
異同を判別するという 難しい遊び。

その香りの組み合わせが52通りあるところから
「桐壺」と「夢浮橋」を除いた源氏物語の巻名と図柄で
答える。

正解するのは ほんとうに稀だと思うんだけど
な・ん・と 私のお手前のときに
正解者が一人・・主人でした

美しい記録紙もいただき、感激


源氏香での正解者には 「玉」という印をつけていただく。

ちなみに帖名は「匂宮」だった。




先生のお母様が描かれた 源氏かるた。
絵も文字もすべて手作りのかるた・・素晴らしい




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中華と日本酒の会

2008-11-02 22:18:27 | Weblog
東来さんにて 「女性のための中華と日本酒の会」

今年は 4つの酒蔵さんが参加、
お酒もたっくさん お料理もいっぱい

体に優しいから・・・と
ぬる燗の日本酒と 化学調味料をいっさい使わない
上等の調味料でつくられた美味しい中華料理
お酒の好きな年代いろいろの女の人ばかりの集まり

お酒はぬるめの燗がいい~~
八代亜紀の歌にもあるように、冬はやっぱり
ビールよりも あったかい日本酒が美味しいなあ

それも、アルコール添加していない、純米の日本酒。

今回、来てくださった酒蔵さんは
伊根満開・祝の向井酒造さん
山陰東郷の福羅酒造さん
竹泉の田治米合名会社さん
満天星・諏訪泉の諏訪酒造さん

「富田」という酒米をつくっていらっしゃる方と
「エッセン」さんというパン屋さんも
みなさん、本当に上質のものをこだわりを持って
作っていらっしゃる方ばかり

このパン屋さん、今月11日に結婚されるカップルで来られ
みんなで日本酒で乾杯した
24歳のふたり結婚式の前撮りで
華やかなヘアスタイル、とってもシアワセそうで
ラブラブで 見てる私達もあてられっぱなし
ハッピーのお裾分けいただいちゃった

私たちも遠~い昔、こんなことがあったっけな~と
同じアラフォーの友人達と酔った頭で
ぼーっと自分の24歳のころを思い出した

東来の美人ママから 1冊、本を借りた



上原 浩著「純米酒を極める」

著者の上原浩さんは 日本酒業界の生き字引的な人だそう。

酔いが醒めてから パラパラとページを捲ってみると
まあ面白そう
この冬は この本読んで純米酒を極めてみようかなあ~

本だけじゃなくて、この日はたくさんお土産もいただいて帰った。





山田錦の酒まんじゅうに、「富田」の新米
向井酒造の「京の春」カップ酒
ほんとにシアワセ・・
コメント (4)
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源氏の香り

2008-11-01 07:35:27 | Weblog
今年は源氏物語1千年紀。
しかも源氏がこの世に出たのを1000年前の11月1日としているので
京都・奈良あたりでは 源氏にまつわるイベントが
この秋、目白押しだ。

取引をしている「松栄堂」さんから 招待していただき、清蓮院門跡で行われた
「薫物の世界」というイベントへ行ってきた。





清蓮院門跡は 仮の御所にもなったこともある
由緒ある門跡寺院で、美しい庭は 江戸時代に小堀遠州によって
作庭されたそうだ。


藍色の蓮・・目が覚めるほど鮮やかな襖絵。

源氏物語の中で 香りにまつわるエピソードや情景が
いたるところに登場する。

王朝時代に「たきもの」と呼ばれた香りは
貴族の暮らしになくては ならないものであり
香りによって、その人の立場がわかるほど
たくさんの情報を秘めていた。

香が初めて日本に登場してから「源氏物語」に描かれるまでの
香りの歴史を展示してあり、古文書を参考に蘇らせた
「たきもの」の香りも経験できる。

平日のこともあり、お客さまもそう多くはない。
寝殿つくりの寺の中、ほんとに雅な香りを感じながら
静かに歩いていると 王朝の貴族にでもなったかのよう・・



お寺のなかには 御簾(みす)もあった。
向こうが見えそうで見えない境界線
シルエットと声と香りを感じながら お互いを想う
男のひとと女のひと
実際に御簾を見ると なんとセクシーでエロティックであろうかと
妙に感動してしまった。

現在のように、下着か裸かわからないほどの露出で
街を闊歩する女の子とは大違いだ。

庭の美しさも格別で、あ~日本人に生まれてきてよかったと思った。



も少し源氏物語に浸ろうか・・・と
京都文化博物館でやっている特別展「源氏物語の世界」へ。

京都文化博物館

王朝の時代には上流階級のものだった「源氏」は
江戸時代、庶民に広まる。
江戸時代の多彩な源氏文化・・写本・版本・絵巻・デザイン・双六
庶民に急速に広まっていた様子がよくわかり
楽しい展覧会だった。

嫁入り道具に「源氏」全巻が蒔絵の本箱に入っているものを
持たせたり、高級遊女の必須の教養書となっていたり
だとか 興味深い展示もたくさんあった。
江戸の庶民のパワーやエネルギーって凄い

明後日は源氏香のイベントを主催
晴れてほしいな



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