石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

源氏の香り

2008-11-01 07:35:27 | Weblog
今年は源氏物語1千年紀。
しかも源氏がこの世に出たのを1000年前の11月1日としているので
京都・奈良あたりでは 源氏にまつわるイベントが
この秋、目白押しだ。

取引をしている「松栄堂」さんから 招待していただき、清蓮院門跡で行われた
「薫物の世界」というイベントへ行ってきた。





清蓮院門跡は 仮の御所にもなったこともある
由緒ある門跡寺院で、美しい庭は 江戸時代に小堀遠州によって
作庭されたそうだ。


藍色の蓮・・目が覚めるほど鮮やかな襖絵。

源氏物語の中で 香りにまつわるエピソードや情景が
いたるところに登場する。

王朝時代に「たきもの」と呼ばれた香りは
貴族の暮らしになくては ならないものであり
香りによって、その人の立場がわかるほど
たくさんの情報を秘めていた。

香が初めて日本に登場してから「源氏物語」に描かれるまでの
香りの歴史を展示してあり、古文書を参考に蘇らせた
「たきもの」の香りも経験できる。

平日のこともあり、お客さまもそう多くはない。
寝殿つくりの寺の中、ほんとに雅な香りを感じながら
静かに歩いていると 王朝の貴族にでもなったかのよう・・



お寺のなかには 御簾(みす)もあった。
向こうが見えそうで見えない境界線
シルエットと声と香りを感じながら お互いを想う
男のひとと女のひと
実際に御簾を見ると なんとセクシーでエロティックであろうかと
妙に感動してしまった。

現在のように、下着か裸かわからないほどの露出で
街を闊歩する女の子とは大違いだ。

庭の美しさも格別で、あ~日本人に生まれてきてよかったと思った。



も少し源氏物語に浸ろうか・・・と
京都文化博物館でやっている特別展「源氏物語の世界」へ。

京都文化博物館

王朝の時代には上流階級のものだった「源氏」は
江戸時代、庶民に広まる。
江戸時代の多彩な源氏文化・・写本・版本・絵巻・デザイン・双六
庶民に急速に広まっていた様子がよくわかり
楽しい展覧会だった。

嫁入り道具に「源氏」全巻が蒔絵の本箱に入っているものを
持たせたり、高級遊女の必須の教養書となっていたり
だとか 興味深い展示もたくさんあった。
江戸の庶民のパワーやエネルギーって凄い

明後日は源氏香のイベントを主催
晴れてほしいな



コメント
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