1月15日(日)にJ2栃木のキックオフイベント「2012栃木SCニューインプレッション」が開催されました。その中で質疑応答がありましたが、フロントの話の中で印象に残ったものを紹介します。
新田GM:
「昨年は残念ながらスローガンの『J1へ』を実現できなかったが、改めまして『J1へ』、今年こそという思いを込めて戦って参りたいと思う」
南強化部長:
「2012年に入るにあたり、コーチングスタッフ、アカデミーのスタッフの大幅な入れ替えを行った。本格的にJ1昇格へ向けての足掛かりを作りたいというのが、一つの大きな狙いとしてある。選手の方ですが11名の新加入選手を加えることになった。方針としてはズバリJ1昇格。それができる選手が揃ってくれたのではないのかなと思っている。今シーズン、日程が苦しくなっているので、各ポジションに厚みを持たせて昇格争いに加わることを目指して編成を行った。そういう編成が出来たのではないかなと思う」
「J1に行くにはハード面の整備も必要だと思うが、動きがあるのか?」という質問に対する新田GMの回答。
「昨年の県議会でグリーンスタジアムのゴール裏の芝生席をコンクリート化というか、J1では芝生席を観客席としてみないので、立見席はOKなのだが今でも立見席で、観客席を改修してもらい、J1仕様の観客席15,000以上の予算を取ってもらったので、おそらく1月には工事に入れると思う。開幕には間に合わないかもしれないが、並行して工事をしてもらい、スタジアムはJ1仕様の15,000人以上入る基準をクリアしていただけると聞いている。
練習場に関しても昨年11月に宇都宮市役所で、市長・議長に要望書を出した。今は平出の人工芝の方で練習をやっているが、やはり温暖化傾向で真夏は10度以上(天然芝と)温度が違う。それが、怪我人が出ている一つの要因だと思うので、天然芝のグラウンドで練習をやりたい。
そこで、二つお願いをした。一つは河内の陸上競技場を高麗芝から洋芝に変えて、1年中グリーンの芝でメンテナンスをしっかりしてもらう事。もう一つは河内の練習場にはシャワーがないので温水シャワーの設置を計画している。おそらく今年の夏までには河内の芝生の改修もやってもらえると。温水シャワーも付ける計画も聞いている。それと専用の練習場の要望も提出している」
J's GOAL該当ページ:http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00131435.html
J2栃木公式HP該当ページ:http://www.tochigisc.jp/news/article/00003118.html
栃木さんは、あの順位でありながら、専用練習場どころか人工芝で練習されていたのですね。J1鳥栖も専用練習場がないと聞いていますが、「専用練習場がないからいい選手が来ない。だから勝てない」という理屈がありますが、少なくとも栃木さんはそういう事を言い訳にしていない事がよくわかりました。1年前に別のクラブで「本気になる」とか「激」とか言葉を目にしましたが、少なくとも栃木さんは言葉だけではなく、着実に実現していっている事がよくわかります。
そして、栃木さんはホーム・グリスタでプレシーズンマッチとして、開幕前にマリノスと試合をやるそうです。やるなぁと。地理的な部分を差し引いても、レベルが違います。予算規模も余り変わらない同期クラブでありながら、栃木さんはすでにJ1昇格が目の前に来ています。うらやましい。そういえば、以前から「栃木型」の記事を出していますね。参考にどうぞ。
「栃木型」関連記事:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20111106