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Jリーグの話題36

2013-05-18 00:15:48 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 一昨日だったか、興味深いニュースが流れました。また、2ステージ制を復活する話があるそうです。まあ、これは反対意見が多いでしょう。以下、抜粋して紹介。
              
 Jリーグが来シーズンに2ステージ制を10年ぶりに復活させる方針である事が判明。14日に開催されたJ1実行委員会で、シーズンを第1、2ステージに分け、それぞれの優勝チームが対戦するチャンピオンシップを行う事も含めた来シーズンの日程案について、Jリーグの発展策を話し合う「戦略会議」でまとめられ、14日のJ1実行委と15日のJ2実行委で提示。今後、各クラブが2ステージ制復活の効果を精査し、6月のJ1、2合同実行委で導入の可否を議論。

 開幕年の'93年から'04年まで実施されていた2ステージ制は、優勝争いが2回あることや、前後期王者によるチャンピオンシップの開催で、優勝争いの盛り上がりを増やし、伸び悩む集客の回復や放映権料の増収などにつなげるのが狙いのようですが、冬季の試合が増える点、時代に逆行する点で反対意見も多いとか。
 1試合平均入場者は'08年の19,202人がピークで、今シーズンは16,308人。「多くの人に見てもらうというプロスポーツの前提が崩れかけている」との意見が強まり、打開策が検討されていたとか。

 1ケ月前にも報道で流れていたようです。この議題がJリーグの実行委員会に諮られるのは来月ですが、観測気球説もあります。ネットをいろいろと調べた結果、以下の疑問点が浮かび上がります。
①年間を通して最も優秀な成績を得たチームが栄冠を受けられない可能性がある。それどころか年間最優秀チームがチャンピオンシップに出られない可能性さえある。
②2ステージ制では、ホーム&アウェイの公平性が失われる可能性がある。
③集客力のアップがあるが、2ステージ制だった'04年までより、1ステージ制になった'05年以降の方が観客動員は増えており、2ステージ制が必ずしも観客動員に結びつくわけではないと思われる。

 '00年の西野時代の某黄色いチームも、苦い記憶がよみがえります。2ndステージ優勝を寸前で逃し、年間では最多の勝点を獲得したものの、1stと2ndステージ勝者が年間1位と2位となるため、年間総合3位でシーズンを終えた事があります。勝ち点1位のチームが優勝を逃したことはチャンピオンシップの結果によって数例あるが、チャンピオンシップそのものの出場を逃したのはこれが唯一のケースだとか。
 こういうのを思い出すと、柏のクラブやサポーターは2ステージ制はもうこりごり、'11年で自分達が決めたように1シーズン制が一番と思っているはずです。

 '93-95年は年2回のステージを2回戦総当りで開催し、第1ステージは「サントリーシリーズ」、第2ステージは「NICOSシリーズ」として開催。'96年はアトランタ五輪やアジアカップが開催されたために日程の都合で2回戦総当りの1ステージ制を採用したため、チャンピオンシップは中止されました。その後の'97年以降は年2回のステージを1回戦総当りで開催し、同一のチームが完全優勝をした場合はチャンピオンシップを行わないことにして'04年まで継続されました。

 Jリーグを20年間観てきた当ブログも、2ステージ制には反対です。最初、このニュースを聞いた時には正直、J2だけの話かと思っていましたら、J1から出た案と聞いてビックリしました。ナビスコカップでもJ2を加える案が出てはJ1が反対するといった事とか、やはりJ1とJ2の間ではいろいろとある事が推測できますね。
 思えば、J2は昨秋からプレーオフ制度が始まりました。これも観客動員などの底上げを目的としているようですが、そのJ1版という事で、このような案が出てきたのでしょうか。たぶん、サッカーの主要国でこうした2ステージ制を導入しているプロリーグはないのではないでしょうか。確かAリーグがそうだったかなぁと調べてみると、変則のページシステムトーナメント制で違いました。2ステージ制から1ステージ制に移行したのは、確か欧州南米の先進国に近づこうとしたからだったと思いますが、この制度で先進国から後ずさりする行為はちょっと信じられません。観測気球である事を希望します。 

コメント
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