事例紹介コラムです。
そうでした、回答期限が10月末でしたね。思い出しました。国際バスケット連盟(FIBA)が、NBLとTKbjリーグ(ネーミングライツで名称変更)を統合する新リーグの発足をJBAに要請。それに加えJBAの組織改革や、代表チームの強化についての具体的な方向性を10月末までに示すよう要求しており、その回答期限が10月末に迫っているのです。その中で、期限1週間前に日本協会の会長が辞任するそうです。10月末まで、これからも一波瀾も二波瀾もありそうです。26日のサンデーモーニングでも取り上げられていました。以下、抜粋して紹介。
23日に日本バスケットボール協会(JBA)は、深津会長の辞任を発表。辞任の理由としては、国際バスケット連盟(FIBA)から要請されていたNBLとTKbjリーグの統一問題を挙げ、「回答期限である10月末までに十分な方向性を示せなかったため、責任を取った」と説明。「一刻も早く新体制に移行して問題解決に取り組むことが重要」と、危機感を込めてコメント。
FIBAは今年春に、NBLとTKbjリーグを統合する新リーグの発足をJBAに要請。それに加えJBAの組織改革や、代表チームの強化についての具体的な方向性を10月末までに示すよう要求。できない場合には、「FIBAがJBAに対して制裁を科す」という踏み込んだ姿勢が示されており、制裁が科されれば、女子・年代別代表も含めたすべてのカテゴリーで、国際試合への参加が禁止の措置に。深津会長はFIBAからの制裁について、受ける可能性があることを言及しながら、「選手への影響が最小限となるように、新体制で1日も早く解除されるように努力する」とコメント。
以下、会見要旨を抜粋。
昨年末よりJBAに対して、FIBAは「JBAのガバナンスの確立」「男子日本代表チームの強化」「2リーグ並存状況の解消」という3点について、今年10月末までに明確な方向性を示すように、強い指摘を受けて要求。特にリーグの統一については、NBLとTKbjリーグがつながったプロバスケットボールリーグの確立が長年の課題。
今年6月、JBAとNBL、TKbjリーグの3者が統一リーグ設立に向けて競技を開始。一連の協議では企業チームもリーグをプロ化することには賛同し、リーグ構造の草案作成に至ったが、現時点で新リーグへの参加要件、また新リーグが立ち上がったときに、新リーグとTKbjリーグとの関係について、いまだ最終的な合意ができず、残り1週間で合意する目処は無し。
Q:(会長辞任の)決断に至った理由は、FIBAからの制裁を避けられなくなったことが一番の理由か?
A:FIBAからの指摘もあり、指摘された3点について、「JBAのガバナンス」「男子日本代表の強化」は、現在進行形で継続的な課題として報告が可能。リーグの統合問題は、残り1週間の時点で、合意できなかった事に責任を取り、次のステップにいち早く移れると考えて決断したから。
Q:今後の組織委員会で、次のステップはどのような形で踏まれるのか?
A:草案もでき、かなりの部分が詰まってきており、継続協議していくことで、最終的に成り立つと認識。そのために大きく枠組みを変えるかはこれからの話になるが、関係者間で協議していく予定。
Q:10月末までには間に合わないが、今後も続けていくのか?
A:10月末はFIBAへの回答期限であり、JBAは新リーグへの移行日程について参加要件を年内までに詰めて、来年3月までに参加募集を実施。2016年に新リーグを立ち上げるという大日程に向けて協議を続けていく方針。
Q:FIBAから資格停止処分が下った場合の、リオ五輪予選に出場できなくなる可能性について、どういう見通しを持っているのか?
A:制裁を受ける可能性があると認識。先日、来日したFIBA事務総長に進捗状況を説明し、今後についても協議したが、「制裁を加える可能性がある」との対応。来年のリオ五輪予選について、たとえ制裁を受けても、来年の春までに解除してもらうべく、しっかりとした答えをFIBAに提出する予定。事務総長に対しても、女子代表についてはアジア予選に支障をきたさないように、理解をしてもらいたいと協議中。
スポナビ該当記事:http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/basket/all/2014/columndtl/201410230004-spnavi
そして、今朝の山陽新聞朝刊に「リーグ統合 事実上断念 バスケ協会、制裁決定的」というタイトルで、昨日開催された委員会でも不調だった事が報じられました。日本協会は、深津会長辞任後初の新リーグ組織委員会を開催したが、NBAとbjリーグの統合協議に進展が無かったとか。次回会合は11月中旬の予定のようですが、FIBAの期限内(10月末)の取りまとめを事実上の断念となり、日本協会の専務理事が日本オリンピック委員会を訪ねて今回の結果について報告されたとか。
長く患っている課題とはいえ、東京五輪を控える選手にも影響が出始めました。そろそろ、上級省庁(文科省?)の出番ではないでしょうか。例えば、第三者の諮問機関を作って統合素案を作成し、それに従わない場合は除名するとか、荒療治をしないとこの問題は解決しないと思います。そういう存在を置きたがらない例を他に見かけますが、おかしな価値観で地域(バスケは国か)全体をおかしくさせる事になります。「子ども達」から夢を取り上げる行為は絶対に許されません。11月になって、ここでまた触れる事になると思います。
当ブログではこの問題についても長く取り上げています。'93年にJリーグが開幕した時のように、夢を持ってスムーズにプロ化はバスケ界にはできないようですね。深津会長の辞任も10月末までの1週間で劇的な展開を期待する荒療治にも思えます。一番かわいそうなのは選手です。何の罪もありません。ひたすら2つのリーグと協会側のご都合主義に翻弄され続けてきたのですね。カテゴリの中で五輪出場できる可能性が一番高い女子代表のためにも、何とか解決して欲しいです。
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