リスペクト(事例紹介)コラムです。
以前に見かけた情報なのですが、その時は泡沫的な話題としてスルーしていました。ただ、最近著名な指導者がその事についてコメントしたので、とりあえず当ブログでも取り上げておこうかという事になりました。マルコ・ファン・バステン氏の発言です。どこまでどうなのかはわかりませんが、一つの意見として紹介させていただきます。まずはフットボールチャンネルの最初の記事。以下、抜粋して紹介。
【オフサイド廃止や10分間退場も? FIFAがサッカーの大胆な改革案検討:フットボールチャンネル】
将来的に、サッカーというスポーツのルールは現在とは大きく様変わりすることになるかもしれない。元オランダ代表のマルコ・ファン・バステン氏が、18日付の独誌「シュポルト・ビルト」によるインタビューに展望をコメント。ファン・バステン氏は、昨年9月にFIFA技術発展部門責任者に就任し、サッカーの更なる発展に向けた改革に取り組む方針。「ゲームを改善する方法を求め続けなければならない。十分に魅力的なものを提供できるように、より公正で、よりダイナミックで、より興味深くするため」と。
オフサイドを廃止することも、そのための案の一つ。「オフサイドのないサッカーを観るのは非常に面白いかもしれない。今のサッカーはもはや、9人や10人のDFがゴール前で守るハンドボールのよう。オフサイドがなければ得点の可能性がより多く得られることになる」
ラグビーの「シンビン制度」のように、ルール違反を犯した選手を一時的に試合から退場させる「オレンジカード」の導入の可能性も。「レッドカードを出すほど重大ではない行為に対し、選手を10分間試合から外すオレンジカードを提示するということもあり得るかもしれない」
増大する一方である選手への負担を軽減するため、年間の出場試合数を55試合や60試合などに制限する事、勝敗の決定方法として30分間の延長戦やPK戦ではなく「シュートアウト方式」を導入することも案も提案。攻撃側の選手がPKよりも遠い位置からスタートし、ドリブルで持ち込んでGKと1対1で勝負する形。「よりスキル重視で、運には左右されなくなる。今よりもう少しスペクタクルかもしれない」とファン・バステンはコメント。
サッカーのルールそのものの変更はFIFAが単独で決定することではなく、IFAB(国際サッカー評議会)に諮って合意を得る必要がある。将来的に、ファン・バステン氏の語るこれらの改革案が実現される可能性はあるのだろうかと締めくくっています。
フットボールチャンネル該当記事:https://www.footballchannel.jp/2017/01/19/post194567/
マルコ・ファン・バステン氏は他にコメントを残しています。オランダ紙「Algemeen Dagblad」に語った話を「newstalk」が伝えているとか。以下、抜粋して紹介。
【今のサッカーはつまらん!ルールを変えちゃえ!ファン・バステンが物申す:Qoly】
「フットボールではかなりの時間が浪費。それをどうにかするために新たなルールが必要。交代時に時間を稼ぐ選手にはレッドカードを提示すべき。試合のペースは高く保たれるべき。フットボールは緊張感があり、フェアで魅力的であるべき。どんなルールが必要かを決める時には、そのことを心の中に留めておくのが主な課題。フットボールがどう発展してきたかを見て欲しい。フットボールは一般生活が変化したように変化。50年前はちょっとした楽しみだったが、今やビッグビジネスであり、多くの資金が流通。
'18年W杯の前にビデオ判定が導入される事を希望。ビデオレフェリーはゴールやPK、レッドカードなどのカギとなる物事や状況に向けられるべき。小さなミスというのは常に存在するが、改善するための余地もたくさんある」
Qoly該当記事:https://qoly.jp/2016/05/23/marco-van-basten-20160523
と、ここまではいわゆる泡沫的な情報でしたが、チェルシーのコンテ監督がコメントを述べたので、当ブログもちょっと目を向ける気になりました。以下、抜粋して紹介。
【コンテ、他のスポーツからの規則導入に「気に入らない」…フットボールの伝統を尊重:GOAL】
チェルシーのコンテ監督はオフサイド廃止について反対の姿勢と「OMNISPORT」が報道。マルコ・ファン・バステン氏のは革新的なアイディアは、アーセナルのヴェンゲル監督をはじめ、多くのサッカー関係者は否定的な見方を示しており、コンテ監督もそんな人物の一人。
「(オフサイド廃止は)気に入らないね。そう思うのは、サッカーというものは規則をたくさん変え始めることになったら、良くない。サッカーとはこういうもの。こういうルールがあって、非常に魅惑的なのだから。例えば他のスポーツのようなものを使おうとする事を我々は好ましく思わない。サッカーはサッカーであり、他の競技は他の競技」
他のスポーツから新たな規則を取れ入れる可能性について、コンテ監督はそういった伝統を壊すような動きに苛立ちすら見せている様子。
GOAL該当記事:アドレス
うーむ、今は泡沫情報でしょうが、世の中何が起こるかわかりません。先日もW杯の出場枠が一気に8チームの増加が決まった事だし。ただ、チェルシーにアーセナルというメジャーな名前が出てきている事が個人的に気になっています。そのうちに発言力を強めていくかもしれません。オフサイド廃止といえば、かつての北米リーグに導入され、ぽしゃった制度です。これは同じ流れになるでしょうが、シンビン制度などは導入されてもおかしくはないかもしれません。あと、ファン・バステン氏はビデオ判定肯定派なのですね。当ブログで、もし同じ話題の記事を出すとしたら、更に現実性が出てきた時でしょうか。