リスペクトコラムです。
先日。おやっと思えるニュースが流れました。なでしこリーグのプロ化構想です。ちょうど宮間、福元選手が湯郷ベルから姿を消したのと同じ時期に、リーグ自体の人気、同時になでしこジャパンの成績も衰退してきたなぁと思っていました。当ブログとしてはなでしこリーグ(湯郷ベルも)やなでしこジャパンが成長期から最盛期までずっと観てきており、今の現状には確かに頭を悩ませています。
【なでしこリーグにプロ化計画 佐々木則夫氏プレゼン】
「日本サッカー協会が、20年東京五輪以降になでしこリーグをプロ化する計画を立てていることが9日、分かった。先月26日の理事会で女子担当の佐々木則夫理事(60)が約30分間をかけて提案した。森保体制を承認する大事な会議だったが、監督承認の2倍以上の時間を女子のプロ化協議に割いた。各理事の反応も前向きで、21年か22年の実現に向けて第1歩を踏み出した。
低迷するなでしこの復活へ、日本協会が動きだした。田嶋会長から、なでしこの活性化を命じられた女子委員会を中心に「プロ化」の改革がスタートした。その第1歩が理事会でのプレゼンだった。なでしこ前監督の佐々木理事がパワーポイントなどを用いて、プロ化への必要性を訴えた。
佐々木理事は「プロへの移行時期は東京五輪の後のタイミングがいいと思う。(説明を受けた)各理事も理解を示してくれていると感じた」と話した。佐々木理事は21年移行を主張し、女子委員会などは、準備期間を十分に設けて22年移行を計画していることから、今後、時期の調整など、プロ化に向けた話し合いが繰り返される見込みだ。」
引用:日刊スポーツ
現在なでしこリーグはアマチュアリーグであり、記事によると、'11年のドイツW杯で優勝したことで、平均観客数が'10年の912人から、'11年は2,796人と一気に増加しましたが、昨季は1,000人を切る節があるなど、徐々に低迷している状況になります。ベルの衰退もありますが、同時にシャルムの衰退もあります。一時期はなでしこ1部で岡山ダービーが実現していたのに、今はベルが2部最下位で3ち寸前。シャルムも3部の西地区3位で2部昇格のチャンス消滅という惨状。どうしてこうなってしまったのでしょうか。一つは「バブル」だと思います。バブルに浮かれて後の対策を怠り、気がついた時は手の施しようがなかったと。シャルムも大学チームから市民クラブへの脱却ができなかったのが要因でしょう。
誰かが冗談で「ベルが消えたらファジがレディースを立ち上げるんじゃねえか」と言っていたのを思い出しましたが、この女子2チームは今まで岡山の女子サッカー界を牽引してきた功労者。このままの形で蘇生して欲しいですね。
なでしこリーグのプロ化ですが、どうでしょうか。どうしても代表の成績と連動する部分があるので、プロ化もいいですが代表の蘇生も大事なのではないでしょうか。東京五輪には開催国枠で出場しますが、本番で早期敗退にでもなれば五輪後のリーグ全体の衰退が目に見えてきます。佐々木さんの提案は見方を変えれば、たぶん好成績が出せないだろうから、今のうちに別の手を打つべきという風にも見えます。
そうですねぇ・・・やっぱ露出の少なさもあります。来季からDAZNのコンテンツに加えてもらうとか。フジテレビにもっと中継してもらうとか。あと、スターがいないですよね。まぁ、有力選手が海外流出というのは女子に限ったことではありませんが。とにかく、女子の問題は根が深く、簡単にはいかないとは思いますが、東京五輪が2年後に近づいてきています。それにしても佐々木さんは日本協会の理事さんだったのですね。脱佐々木論とやはり佐々木さん論と両方あると思いますが、とにかく結果オーライになって欲しいです。