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ボランティアの力239

2018-08-16 00:01:38 | 災害復興支援(東日本・コロナ等)

 平成30年7月豪雨災害」災害ボランティアについての情報【特別ページ

 ボランティアレポです。サッカー等の興業系ボランティアではなく、「本当のボランティア」とも言える災害ボランティアです。今回2回目です。 先日12日(日)に再び真備へ行ってまいりました。1回だけだと、1回行って懲りたかと思われるので、2回目というのは我々のグループにとっては大きな意義がありました。災害ボランティアグループ「サポートフィールド」の出番という事で、語る会やフットサル仲間等に呼びかけたところ、今回6人の参加がありました。前回は女性メンバーの多さが目立ちましたが、今回女性はストライカーの阿さんのみ。あとはいつもコーチ役を務める佐君、士業の丹氏、そして前回に続いて熊氏ですが、何と帰省中という息子さんも登場。なお、今回の写真も活動現場については、ネット上で一番イメージに近いものを探して貼らせてもらいました。
   
 まずは玉島の某所に集合し、2台に乗り合って災害ボランティアで車参加者の集合場所に行きましたが、今回は玉島ハーバーブリッジ手前の空き地に設けられた災害VC第1駐車場でした。前回参加から1か月ほど経ち、運営も少し進歩したようでした。受付テントに4列の列ができており、並んでいる最中に5人ずつのグループに分けられ、リーダーとタイムキーパーを互選するように指示がありました。我々のグループは佐君と阿さん、そして市内在住の女性のAさんと、年配の男性のB氏。何となく当方がリーダー、阿さんがタイムキーパーになっていました。服に貼る名札が配布されましたが、前回の布製ガムテープから今回は専用シールに進化していました。あと、ネット予約の有無確認も。当方は前の晩にやっております。(生年月日の入力部分の完成度が低かったので省略したので、2018年生まれなってますが)
  
 送迎バスに乗り込んで移動です。発車前に市の方から「無理をせず、ここで参加辞退もありです。他に後方支援の仕事もあるので」と声かけがあり、女性が1人バスを降りる。ナイス選択です。前回、何人も熱中症の人がいましたから。横の席になった方が実は鳥取県から来られたサッカー経験者で、ガイナーレ談義になる。鳥取さんは地域に根差した本当に付加価値の高いクラブ。早くJ2に戻ってきて欲しいという話をしていたら、真備町内に入る。道端に積まれていたがれきがいくらか撤去され、少し道がきれいになっていましたが、よく見るとまだまだがれきが置かれています。また、途中にあった団地もよく見ると無人ばかりでゴーストタウンのような印象でした。そうした中、倉敷市真備支所の近くのコンビニ(営業は再開されていません)駐車場で下車。ボランティアセンターに歩いて移動。
    
 まずは2Lのペット水をグループ毎に配布され、管理はB氏担当。前回はスコップを持たされましたが、今回は無し。どうやらこの日はそういう作業ではない様子。前回は歩いて現場まで移動しましたが、今回は20人のグループで2回ワゴン車でピストン輸送です。到着したのが支所から少し離れた一般家屋。泥につかったいろいろな家財を屋外に出していき、土嚢袋に入れて道端に積み上げ、市から来た軽トラに乗せるまでの作業です。確かにスコップも塵取りも要りません。一か月前にはまだ泥水が部屋の隅に残っていましたが、あれから日が経ち、水気は無し。1Fから屋外に出していき、2Fからは窓から落としていく。時には家具の解体もしました。外の中庭には2Fから落ちてくる家財が次々と積み重なっていきます。女性メンバーは台所で作業です。後で聞いた話では、中身が残った調味料とかが残っており、向こうは向こうで苦戦していたとか。やはり思うのが、災害ボランティアに選手が2回も参加した愛媛さん。中四国の誇りのJクラブですね。最近、愛媛さんの試合も結果を気にするようになってます。現在18位、一時期J3降格圏にいましたが、すっかり抜けましたね。
   
 前回は泥かきのために中腰姿勢がきつかったですが、この日は中腰姿勢は余りなく、結構動くので個人的には体の負荷は少なく感じました。また、この日はタイムキーパーが大活躍。20分働いた後に20人一斉に10分休憩。休憩時間は前回より長かった気がします。この日のMVPはやはりミニクーラーです。休憩時間は皆さん、ほとんどが立ったままか地べたに直座りなのに、当方は椅子座りです(申し訳ない)。いやぁ楽でした。熊氏仕込みの経験値が生かされました。Aさんも「私のBOXは座ったらつぶれる。これいいですね」と感心される。
 今回は多くの私物家財を目にしました。すべて水につかってどうしようもなく廃棄するしかない状態。前説明で、一つ一つに被災者の方々の思い出が残っているので、手荒に扱わないようにと言われていますが、まさに思い出がにじみ出てくるような私物ばかり。それを丁寧に一つ一つ処理させていただきました。
 この日の休憩時間に何人かおにぎりを食べている方がいましたが、当方はウィダーインゼリーです。これも経験効果です。暑さに体が慣れたのか、それとも少し涼しい日になるのか、汗がダラダラ流れません。前回は泥や泥水は除去できても、全体的には部屋がきれいにならずに、自分の力不足を感じましたが、今回は中庭の家財が次々と無くなっていく様を目の当たりにしてやや達成感を感じる。
     
 時間が来て、再びワゴン車で支所に戻る。もし来月参加したら、更に支所から離れた現場になるのかなと思ってみたり。長靴を洗いますが、今回は高圧洗浄機で洗ってもらいました。進歩しましたね。テントには何台も冷風機もあるし、とにかく一か月前よりはボランティアセンターも過ごしやすくなりました。送迎バスの待ち時間も短縮です。以前の倍の速さで到着しました。災害VC第1駐車場に到着。今回はかき氷サービスは来ていない様子。
 今回、いろいろと話が出ました。よく「『自分はボランティア№1』と上から目線になっている人がいるが、こういう活動には来ないのでそんな事を口にする資格はないよね」という言い分。まぁそこまでは言い過ぎだろとは思いますが、被災現場に立つと、そう口にした人の気持ちもわからなくもないです。「ボランティア」とは、「自分から進んで社会活動などに無償で参加する人」の意味だそうで、結果的に営利を伴う興業系ボランティアは、「社会活動」と100%は言えないかもしれません。
 普段興業系のボランティアによく参加されている方、逃げずにぜひ災害ボランティアにも参加してみましょう。ボランティアを普段やっていない方もどうですか? 人生観が変わりますよ。自分自身2回やって、人間として強くなった気がします。よく、「被災した知り合いの手伝い、同僚の応援に行ったから」と言う方もおられますが、やはり「比較的自由度が高い」現場なので、ちょっと・・・ 社会貢献活動として、自分と100%関係無い方の役に立ちに、汗をかきに行く。やはりそれが「本当の」ボランティアなのではと。真備の活動テントのど真ん中でふとそう思いました。こういう経験はこれからの人生なかなかできません。不幸にして地元で災害が起こってしまいましたが、そういう時でこそ参加すべきなのでは。言い訳を口にして逃げずに、参加できる方は手を挙げて下さい。

ボランティア参加人数(8/12:倉敷市) 1,479人
災害ボランティア(真備)第1回参加関連:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180717

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