リスペクトコラムです。
先日、Bリーグの理事会が開催され、新B1構想も含めて、今後の大会方針が発表されました。前から気になっていた新B1構想。何でも今までのような昇降格が無くなるらしいと聞き、それでいいの?と疑問に思っていました。すったもんだ一時期のバスケ界がBリーグとして蘇生したのは、Jリーグのビジネスモデルに沿って行われており、そろそろバスケ界独自で新しいビジネスモデルを考えて推進していきたいという流れのようです。
【Bリーグを「NBA型」へ 島田チェアマンが提示した5年後の構造改革】
〔島田チェアマンが示した「2026年 Bリーグ構造改革案」〕
「Bリーグの島田慎二チェアマンから急きょ「2026年 Bリーグ構造改革」の解説がなされた。これは2019年に発表された「BEYOND 2020」構想からさらに一歩踏み込んだ詳報とも考えられ、非常に興味深い。
〔昇降格システムにはらむ危険性〕
「「年間の売上8億円からスタートしたリーグは、昨年は約50億円、今年は65億円が見えている」という成長曲線上にありながら、2024年をもって昇降格モデルを廃し、クラブを再評価のうえ、新B1、新B2、新B3へ移行、エクスパンション制を敷くと発表した。その背景には、コミック『スラムダンク』連載時の100万人という時代から、現在は60万人にまでなった日本バスケ競技人口の減少がある。」
「具体的な新構想については、「現在のB1の上位に新B1を設立するイメージ」とし、新B1への評価を以下の通りに再定義する。
・1万人規模のフランチャイズ・アリーナの保持
・1試合平均4000人以上の観客動員
・年間事業規模12億円」
「昇降格制度を廃止すると言っても閉鎖的なリーグにするわけではない。2024年に再評価、2026年には「最低でも10クラブ、多ければ18クラブ」でスタートを切る。その後も上記条件をクリアするクラブについてはエクスパンション制で加入を促進。最終的にはNBAのように30クラブ程度までの規模拡大を視野に入れての構想だ。
昇降格制度廃止にはもちろん賛否あるだろう。しかし島田チェアマンは「地域との座組を安定させることができず、チームへの先行投資ができない。チームをサステナブルに成長させ、ビジネス面を強化しない限り、次のステージへと進むことができない。新たな転換が必要だ」と主張した。この主張通り、降格というシステムには大きな危険も潜んでいる。」
「クラブの昇降格は、スタジアムの自助努力とは無関係でありながら、契約金に跳ね返ったという現実だ。もちろん、昇降格の対象となるクラブ自体への影響は計り知れない。降格の度にスポンサー契約の危機に直面する。
チェアマンが唱える「もっとビジネスとしてスケールしないといけない」という観点に立てば、事業の拡張性に影響を与える昇降格という「変動制」はマイナスでしかないだろう。」
引用:Forbes JAPAN
2024年をもって昇降格モデルを廃し、クラブを再評価の上で、新B1、新B2、新B3へ移行、エクスパンション制を敷くとあります。エクスパンション制は、主に昇降格制度のないリーグが、計画的に制限または制御しながら、参加チーム数を増やすことだそうです。えっ、それでいいのでしょうか?
当ブログは昇降格があるのは欧州型、エクスパンション型は米国型と認識しています。サッカーは英国発祥なので、欧州型が当たり前、米国のMLSは異色という見方が多いでしょうが、バスケはアメリカ発祥のスポーツなので、エクスパンション型はしょうがいない面もあります。しかし、それはクラブ・リーグ側の見方であり、ファンすなわち消費者側から見たらどうなのか。昇降格があるからいつまでも新鮮な魅力が維持できている。もし、NPBのようにエクスパンション型になってしまうと、固定化してしまって魅力が落ちると思っています。最高峰のNBAを目指してエクスパンション制を目指したいのはわかるが、地域密着を口にしていたBリーグとしてどうなるのか、かなり疑問です。当ブログは反対です。
【Bリーグが来シーズン以降の昇降格の方針を決める。全選手に薬物検査も】
「4月13日、Bリーグは理事会を開き、2021-22シーズン、2022-23シーズンの昇降格についての方針を決めた。B1・22クラブ、B2・14クラブで行う2021-22シーズンはコロナ禍の影響を鑑み降格はなく、2022-23シーズンに向けた2クラブの自動昇格(B2からB1、B3からB2)のみを実施する。これにより2022-23シーズンはB1が24クラブとなり3地区制、B2が14クラブの2地区制での開催となる。翌2023-24シーズンに向けては2クラブの自動昇降格を行い、B1・24、B2・14を維持する方針だ。
これまでB1・18、B2・18クラブを基本構造としてきたが、島田慎二チェアマンは「(24まで増えた)B1を18クラブに減らしていくのは現時点では考えにくい」とし、B1・24クラブが一つの基準となっていくことを示唆したが、Bリーグは2026将来構想としてB1より上位のプレミアリーグの設立を検討していることもあり、クラブ数が増えた中から、さらに抜きんでたクラブによる上位リーグを視野に入れていることも考えられる。」
引用:月刊バスケットボール
B1が24クラブで3地区制という事ですが、確かリーグ発足の頃はそうだった覚えが。いやbjリーグ時代だったかな。地元岡山が目指すB2は14クラブで東西2地区制ですか。確かに西地区のクラブ数は結構あります。ただ、2026構想として、プレミアリーグ構想があるのが何とも。JリーグのJプレミアリーグ構想とはちょっと違うのかもしれません。やはり、問題は地方クラブがどう言うか。一時は上手くいっても、もう参入を目指すトップリーグは無いとして、地方との隙間風が大きくなっていくかもしれません。プロ野球みたいな都会の方でやってるわが県とは関係ないスポーツリーグとなり、地方クラブはJリーグ(プレミアが騒動に終わった場合)を目指し直すのではと思います。
【Bリーグが来季以降の昇降格について発表…2021-22終了後は2クラブ自動昇格、2022-23終了後は2クラブ自動昇降格】
「Bリーグの島田慎二チェアマンは、昇降格チーム数を決めるにあたって『新型コロナウイルスのまん延影響』、『将来構想への連結』、『クラブ数構造』、『B1の価値担保』、『クラブ財務の復調』の5項目を鑑みて決定したと話し、「B1リーグ18クラブ、B2リーグ18クラブを原則としているが、それよりもコロナ禍で影響を受けているクラブの財政を守ること、2026年から始まる将来構想への連結を重視したいと考え、意思決定をした」とコメント。さらに、コロナで傷ついた各クラブの事業環境を好転させるためにもB1のほうが稼ぎやすいこと、新アリーナ構想へつながりやすいこともB1のチーム数を増加させる理由に挙げた。
これにより、2021-22シーズンは22チームでB1リーグを行うこととなるが、現在の2地区制を維持し、ポストシーズンは各地区上位3チームとワイルドカード2チームで争うという。また、2022-23シーズンは2チームが自動昇格することから24チームで戦うこととなるため、3地区制を導入。各地区上位2チームとワイルドカード2チームでポストシーズンへ突入する。」
引用:BASKETBALL KING
まぁ問題は2026年以降がどうなるかのようですね。B1クラブ数をなるべく増やしたいというのは書いているとおりですが、その後にプレミアリーグ化したら元の木阿弥ではないかと思います。気が付いたら我々の意向に反して急に1部から2部に落ちてしまっていたという状況。今日はこれくらいにしておきます。地元岡山が一番気になるB3リーグですが、来季の様子が見えてきました。リスペクトしておきましょう。
【来季のB3リーグの新規参入4クラブ】
・長崎ヴェルカ(㈱長崎ヴェルカ):J2長崎の親会社ジャパネットホールディングスが昨年7月にB3参加資格を申請。過去にアストライズ長崎がbjリーグ入りを目指したが断念した経緯がある。
・アルティーリ千葉(㈱アルティーリ):求人サイトの運営等を行う㈱アトラエが昨年7月に創設。千葉市がホームタウンであり、千葉県には船橋市をホームタウンとするB1千葉がある。
・山口ペイトリオッツ(山口プロバスケットボール㈱):活動休止した東京アパッチの系譜は正式には受けていないが、昨年8月に設立し、地域リーグに参戦。代表者はB3さいたまの元GMが就任。
・東京サンレーヴス(東京プロバスケットボール㈱):2011年に準備会社を設立。bjリーグで'12-13シーズンから参加したが、昨年7月にコロナ禍でB3リーグを退会。その後B3リーグは退会理由を考慮し、特例により2021-22シーズンの参加資格申請を受けている。チーム名を「SHNAGAWA CITY BASKETBALL CLUB」に変更。
B3リーグによると、現在は第1次審査に合格した状態で、今年5月末までに参加資格の審査結果が出されて、晴れてB3リーグに参入できるそうです。そうなると、現在のB3の11クラブに新4クラブが加わって、来季は15クラブで戦うようです。B2ライセンスを保有するB3クラブがグッと増えて、昇格争いが激しくなりそうです。
地元岡山としては、競争が激しい来季で優勝よりも、まだ11しかない今季で優勝を目指すべきかもしれません。今日の試合でも地元岡山8連勝を飾り、首位に1ゲーム差の2位をキープしています。優勝しかないですね。
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