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練習施設・クラブハウス等について20

2024-08-15 00:01:30 | ファジアーノ岡山

 リスペクトコラムです。
 少し前に発表されたニュースですが、その前から浅口方面から現地説明会など、情報が耳に届いていました。やっと正式に発表になったかという心境です。当ブログの古い読者の方ならよくご存じでしょうが、浅口市寄島町とファジアーノは深く古い縁がありました。そもそも寄島干拓地の開発はスポーツ利用を中心として進めてきた歴史もあり、その競技は「サッカー」でした。そんな大昔から「いつかファジアーノの練習場が来ればいいのに」と地元で囁かれていました。その浅口市がファジアーノと施設利用の契約を結んだのです。
     
【寄島中グラウンド貸し付け 市、ファジと契約】
「浅口市は(7月)26日、寄島学園開校に伴い来年3月末で閉校する寄島中の施設のうちグラウンドを、一般社団法人ファジアーノ岡山スポーツクラブ(岡山市)に無償で貸し付ける契約をクラブと結んだ。期間は今年8月1日から20年間。
 浅口市は今後、同中のほかの施設も貸し付ける方針で、クラブは先行改修するグラウンドを含めて閉校後にスポーツ施設として活用を図る考え。グラウンド改修は8月にも着工し、来年3月をめどに人工芝のサッカーコートと多目的広場を設ける。」
「グラウンド以外に関してクラブは、校舎を活用したクラブハウスや合宿向けの宿泊施設などの整備を検討中。」
出典:山陽新聞

 寄島中学校とは思いませんでした。寄島干拓地にはサッカー社会人の備中地区リーグが行われている三ツ山スポーツ公園、浅口市フットサル場など、サッカー大陸とも呼べる恵まれた環境があります。その近くに寄島中学校があります。その寄島中学校が寄島小学校と一緒に寄島学園になる関係で閉校になるため、その跡地利用者が公募されたのか。
 そこに手を挙げて来たのがファジ。実は毎週火曜日に浅口市フットサル場にキッズスクールで来ており、昔から勝手知ったる場所なのかな。今までフットサル場の空間イメージだったのが、一気に旧中学校まるごとのイメージに広がってしまうがまだ実感が湧きませんね。校舎を活用したクラブハウスや合宿向けの宿泊施設というのも興味があります。あの近辺には昔応援団・浅口の会場だった「B2」という宿泊施設があるので、ぜひそこも活用して欲しいな。今はどうなっているのか。懐かしいです。クラブから公式リリースもありました。

【浅口市立寄島中学校跡地利活用事業者に選定】
「このたび、一般社団法人ファジアーノ岡山スポーツクラブは浅口市立寄島中学校跡地利活用事業者に選定され、運動場の人工芝化、クラブハウスの整備等を行ってまいります。このような閉校予定跡地を利用した施設整備、管理・運営はクラブとして初めてとなります。
 ファジアーノ岡山では、クラブ理念『子どもたちに夢を!』、そしてJリーグの百年構想にある『あなたの町に、緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること。』、『サッカーに限らず、あなたがやりたい競技を楽しめるスポーツクラブをつくること。』、『観る』『する』『参加する』。スポーツを通して世代を超えた触れ合いの輪を広げること。」に基づき活動をしております。このたびの人工芝グラウンドの整備などにより、市内外から来訪者の増加、雇用の創出などを通じ、スポーツで活気あふれる地域づくりに貢献してまいる所存です。
 今後も、弊クラブの持つノウハウやリソースを活かし、岡山県のスポーツ環境の向上、そして各地域が抱える課題解決に取り組んでまいります。

■きっかけ
 岡山県西部には一般利用できる人工芝グラウンドが1つしかなく、気軽に利用することが困難であり、また、環境の不足により県西部から岡山市内へ往復数時間をかけてサッカー活動を行っている中学生がいることも認識しております。施設の不足、それにより本来子どもたちが十分に得るべき勉強や友人・家族との時間を犠牲にせざるを得ない状況をクラブとしても課題に感じており、この地域にスポーツの拠点となりうる人工芝グラウンド、および施設を整備することができれば、子どもたちや市民の皆さまがやりたいときにやりたいスポーツをできる環境を整えられると考えておりました。
 また、少子高齢化、人口流出が続く浅口市にとって、スポーツ環境の整備・充実を進め、スポーツの振興による交流人口の増加など、地域の活性化に取り組みたいというお考えも認識しました。
 弊クラブで考えていた施設があれば、大会や合宿などで浅口市を訪れる人々も増え、スポーツの環境整備と地域の活性化という課題を浅口市とともに解決できると考え、応募いたしました。
■概要
 所在地: 岡山県浅口市寄島町7553番地外
 貸付料: 無料
■事業内容
 整備施設      /    概 要                         /  跡地場所
 人工芝グラウンド  /    フルサイズ規格1面             /  運動場
 多目的広場        / 人工芝                  /  運動場
 クラブハウス       / 受付、更衣室、事務室、会議室 等     /  校舎改修
 駐車場       / 100台程度確保(大型バス含む)     /  校舎、および体育館の南東側
 宿泊施設      / ※詳細検討中   食堂、洗濯室、部屋 等  /    校舎改修
■貸付期間
 ・運動場部分(付帯施設・設備含む) :2024年8月1日から20年間
 ・運動場部分以外(校舎、体育館等) :2025年4月以降から10年間(予定)
■実施事業(予定)
 ・ファジアーノ岡山活動拠点:サッカースクール、プロサッカー選手育成に向けた活動の場所、運動イベントの実施
 ・高校年代などの公式戦試合会場としての利用
 ・浅口市民の皆さまがスポーツに親しむ場所
 ・学校体育や部活動等の活動場所
 ・スポーツ大会開催、および開催に伴う宿泊事業
 ・一般利用」

 

浅口市立寄島中学校跡地利活用事業者に選定 | 一般社団法人ファジアーノ岡山スポーツクラブ

このたび、一般社団法人ファジアーノ岡山スポーツクラブは浅口市立寄島中学校跡地利活用事業者に選定され、運動場の人工芝化、クラブハウスの整備等を行ってまいります。こ...

一般社団法人ファジアーノ岡山スポーツクラブ

 

 旧寄中の運動場が人工芝になるのか・・・天然芝だったらもっと良かったですが、贅沢は言えません。県西部には一般利用できる人工芝グラウンドが1つしかないという環境不足とありますが、確かに無いですよね。そのため県西部から岡山市内へ往復数時間をかけてサッカー活動を行っている中学生がいることもあるのですね。ただ、その後の山陽新聞に地元住民が戸惑うことが報道されました。これは意外な出来事でした。まさに寝耳に水か。
  
【来年3月閉校の寄島中グラウンド 2学期から使えず】
「スポーツ振興に期待が高まる一方で、閉校を前にグラウンドが使用できなくなるため、生徒や住民からは戸惑いの声も聞かれる。」
〔"寝耳に水”〕
「同クラブは、中学校跡地に照明付きの人工芝グラウンドや多目的広場、校舎を活用したクラブハウスや合宿施設などを整備する考えだ。サッカースクールや大会の開催をはじめ、学校の体育・部活動や一般への貸し出しを想定している。
 跡地を地域活性化に生かしたい市、そして地元住民にとっては願ってもない施設。だが、同クラブが企業版ふるさと納税の寄付などを活用して人工芝を整備するのに、本年度末までに終わらせる必要があり、8月中には工事に着手する見通し。
 グラウンドが2学期から使えなくなるという”寝耳に水”の事態に、驚いたのは在校生や保護者だ。市とクラブが6月に開いた説明会で不満が続出した。
 同中PTA会長の竹本さん(47)も事業に基本的に賛成の立場だが、『工事で生徒の学習環境に影響を及ぼすことは避けられない。良い思い出のまま閉校させてあげたかった』とこぼ」
〔代替措置〕
「市教委は2学期以降、授業や部活動は市営寄島運動場(約1万3千平方㍍)を利用する代替措置を用意。ただ、中学校に隣接するとはいえ、教室からの移動に5~10分かかる。」
「市教委も、改修が早く終われば、一番に在校生に使ってもらえるようにクラブ側に働きかけたいとする。市は今後、校舎や体育館といった施設に関しても同様の契約をクラブと結ぶ方針だ。」
〔記者の目 子どものための方策を〕
「『閉校後じゃいけないのか』。寄島中の生徒や保護者の不満はグラウンド改修の時期にある。財政上の理由とするクラブの説明は大人の事情であり、代わりを用意したとしても簡単に納得できないのは当然だろう。
 浅口市、ファジアーノは、事業が全校生徒約70人の”理解”の上に成り立っていることを肝に銘じ、子どもたちのためにできることを今後も模索すべきだ。」

 貸付期間で運動場部分が「2024年8月1日から20年間」とあり、この部分ではないでしょうか。つまり、すぐに契約期間に入るから早く改修させて欲しいという要求なのか。これが2025月4月1日であれば、不満も出なかったのでは。企業版ふるさと納税の寄付などを活用して人工芝を整備するのに、本年度末までに終わらせる必要があり、8月中には工事に着手するとありますが、今回活用する企業版ふるさと納税制度が来年度ではダメなのかという事になりますか。詳細はよくわかりませんが、そうできるのにクラブの都合で前倒ししてしまったという事でなければいいのですが。
 可哀そうなのが生徒達かもしれません。最後の思い出になる年が、目の前で工事をやっちゃっているシーンになっているという。記者の目にもありますが、事業が全校生徒約70人の”理解”の上に成り立っていることを肝に銘じ、子どもたちのためにできることを今後も模索すべきという部分。ファジアーノに「子どもたちに夢を」という理念がありますが、見方を変えれば、子どもたちの夢を大人の事情で押さえつける事になっていないかと。
 あと、今回の件とは関係ないですが、このクラブは昔からサッカーで言う「プレス」が、時には少々強くなってしまう特徴があります。強過ぎるために聞こえて来る声も昔からありますね・・・最近も聞いたかな。J1昇格のためにはそういう長年抱える部分も考えなければならないのかもしれません。
 記事には「笠岡市に人工芝の練習場を作る方針だったが、用地を確保できずに断念していた同クラブ」とありましたが、今回の寄島進出はあの時(笠岡で頓挫)の影響もあったかも。
   
 グーグルを観ていたら、2007年6月に開催された、ファジアーノ応援団・浅口の第1回開催の当ブログ記事が出てきました。この会は後援会組織を作るべき、ならば先に支部会的に作ろうという主旨で設立された経緯がありますが、未だ後援会のこの字もありません。あれから17年、寄島にファジアーノの(天然芝)ができるという一つの夢が実現されました。コロナ禍で会はいまだに休止状態が続いていますが、当時のメンバーさんはお喜びの事でしょう。当時のもう1つの夢であるJ1昇格はまだ実現いていませんが。
ファジアーノ応援団・浅口カテゴリ:アドレス
#がんばろう石川 #がんばろう能登

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