CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】パン屋を襲う

2013-08-19 21:10:45 | 読書感想文とか読み物レビウー
パン屋を襲う  作:村上春樹

村上春樹さんの小説を読みました
読んでみたところ、まだ駆け出しの頃に書いたものだそうで
珍しい短編であります
内容は意味不明、そういう点において
非常に村上春樹っぽい本なのかもしれない

そんな適当な感想を書いてしまうのですが、
なんか、よくわからないふわふわした世界観みたいなのがあって、
それに共鳴できないと思うものの
なぜか、目を離せないというか、すいすいと
目が字を追っていき、頭の中にスムースに入ってきて
情景とかも浮かんでしまう
これはよい文章なんだな、そう思ったりしながら
その実、内容はよくわからないと
まぁ、そんなところでありました

ギャグとか、コメディとか、感動とか、衝撃とか
そういうのとは違う、読んでみて、
なんというか、不可解というほかないような
不思議な気持ちになれるという
珍しいものでありました
なんだろうかな、何が起きたのかももうわからん
夢を見たようなというと、聞こえがいいかしら

唐突におなかが空いたから
パン屋を襲おうと思ったという
ただただそれだけの話でありまして
そこに思想だとか、なんだとかは、
単語として出てくるけども、一つも役に立たないというか
なんも関係ないという感じでさらっとしてて
それでいて、何か不快なイメージが落ちるというでもなく
なんともはや、形容しがたいのでありました

これを受けた、再びというもう一遍があって
こっちはもっと難解で、というか、
これはある意味でファンタジーなのだなと
変な納得をしてしまうといった
まぁ、ともかく、短編小説なのでありましたとさ
挿絵がドイツ人によるものだそうで
それがすこぶるよろしいとの触れ込みで
絵本というジャンルになるんだそうですが

私の知っている絵本とは違うななんて
思ったりなんだったりしつつ
読み終えて、うやむやとしている
そんな按配なのであります