清須会議 作:三谷幸喜
話題作ということで読みました
近々、映画にもなるんだそうで、
もしかしたら見に行く気になるかもしれないと
予習がてらの按配で読んだのであります
今まで、三谷さんの作品というのは、新選組!くらいしか
まともに見ていないので
どういった内容なのかまったくわかりませんでしたが、
今回読んで、なかなか、いかにも演劇風だと
楽しめたのであります
舞台は、信長亡き後の清洲会議
わざわざ、清須にしているのはなんか意味あるのかと
あれこれ考えましたが、結局わかりません
ともあれ、あの三法師を使って秀吉があっといわせた
あの会議を舞台とした喜劇であります
主役は当然のように、会議に出席する四人
そのほかにぎやかしや、狂言まわしのようにして、
前田玄以だとか、滝川一益だとか、お市だとかが出てきますが
まぁ、思惑乱れる四人の過ごし方というか
会議への挑み方が面白おかしく描かれていました
現代語訳という名目にして、かなり軽い感じで
今の言葉とかいう以前に、だいぶわかりやすくくだけて、
テケトーな感じで進んでいくので、
凄惨さとか、重厚さとか、戦国独特の血なまぐささみたいなのは
一切なく、読んでいてほのぼのというか、笑いあり、
哀しみありといった内容で満たされておりました
ステレオというか、キャラクタありきの内容で
秀吉、権六、この二人の描き方が、よくあるそれでありながら
滑稽で、楽しそうに見えるやりとりといったところで
これはもう、小説というか脚本なのかもしれないと
基本的には、掛け合いよりも独白で続く独特の文体ながらも
場面が浮かぶような筆遣いで楽しかったのであります
男と女のあり方というでもないが、
腹で思うことをそのままに描く方法を
様々な方向から見せることで、
なんというか、会議の嘘と、権六の愛すべきバカさと、
長秀の小心さと、秀吉の賢すぎなさなんかが
見事に描かれていまして、ささっと読めて
読後感もよいと、すばらしい小説でありました
話題作ということで読みました
近々、映画にもなるんだそうで、
もしかしたら見に行く気になるかもしれないと
予習がてらの按配で読んだのであります
今まで、三谷さんの作品というのは、新選組!くらいしか
まともに見ていないので
どういった内容なのかまったくわかりませんでしたが、
今回読んで、なかなか、いかにも演劇風だと
楽しめたのであります
舞台は、信長亡き後の清洲会議
わざわざ、清須にしているのはなんか意味あるのかと
あれこれ考えましたが、結局わかりません
ともあれ、あの三法師を使って秀吉があっといわせた
あの会議を舞台とした喜劇であります
主役は当然のように、会議に出席する四人
そのほかにぎやかしや、狂言まわしのようにして、
前田玄以だとか、滝川一益だとか、お市だとかが出てきますが
まぁ、思惑乱れる四人の過ごし方というか
会議への挑み方が面白おかしく描かれていました
現代語訳という名目にして、かなり軽い感じで
今の言葉とかいう以前に、だいぶわかりやすくくだけて、
テケトーな感じで進んでいくので、
凄惨さとか、重厚さとか、戦国独特の血なまぐささみたいなのは
一切なく、読んでいてほのぼのというか、笑いあり、
哀しみありといった内容で満たされておりました
ステレオというか、キャラクタありきの内容で
秀吉、権六、この二人の描き方が、よくあるそれでありながら
滑稽で、楽しそうに見えるやりとりといったところで
これはもう、小説というか脚本なのかもしれないと
基本的には、掛け合いよりも独白で続く独特の文体ながらも
場面が浮かぶような筆遣いで楽しかったのであります
男と女のあり方というでもないが、
腹で思うことをそのままに描く方法を
様々な方向から見せることで、
なんというか、会議の嘘と、権六の愛すべきバカさと、
長秀の小心さと、秀吉の賢すぎなさなんかが
見事に描かれていまして、ささっと読めて
読後感もよいと、すばらしい小説でありました