CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【マンガ】とめはね!

2015-06-03 21:59:22 | 読書感想文とか読み物レビウー
もうひとつ、ちょっと前に終わったマンガであります
青春マンガ書かせたら、相当の老舗という感じで、
帯ギュを髣髴とさせるような、
どたばたした高校生を描いた、書道マンガでありました
妙な人気があったと見えて、
NHKでドラマにまでなっていたのが
なんというか、今思うと、あのドラマよくできてたなと
そんなことも思ったりであります

書道をテーマにして、
帰国子女の高校生男子が、漢字というか書道に触れて、
書道部でめきめき上達していくと
まぁ、そんなお話でありまして、
話のツマ程度に、好きだの嫌いだのと
そういうきゃいきゃいしたところも描きつつ
高校生で日本一になるということに対して、
背伸びではないアプローチというか、
こういう、まさに青春というのが
読んでいて、最高に気持ちいいと思ったりだったのであります

このマンガの何がよかったって、
あんまりよく知らなかった書道、書家について
あれこれとレクチュアしてくれたところでありました
ヒロインよろしく、字が下手だというのに
コンプレックスがあるのは、
非常に共感できるところでありましたが、
それをなんとかするために練習に練習、
さらには、基本を押さえてから、実際に自分を出すというか
表現にまで書を昇華させていくというのが
まぁ、話にうっすら聞いたくらいでしたが
よくよく考えると面白いことだなと
開眼というか、目を開かされたのでありました

マンガに影響されて、あれこれしだすのは
よくある話ですが、
私の場合は、隷書に並々ならぬ感心というか
興味を持ちまして、うずらうずら
少しずつ練習の真似事をしたり、
台湾行ったら、あんまり興味のなかった書コーナーで
隷書の名品を眺めてきたりと
楽しむ幅が増えたのもよかったところでありました
最初から隷書いくから、いつまでたっても
下手すぎるというか、下手にかじったから
気持ち悪い感じになってるのは
もう仕方ないところですけども、楽しいことを
教えてもらったなどと思うのであります

マンガとしては、これで終わり?みたいな
なんか、ずいぶんあっさりと、そして、
特になんとかという答えが出るわけでもないといった
不思議な終わり方だったのですけども
いくつものエピソードと成長譚が読めたというだけで
十分に面白かった、非常によいマンガだったと
満足してレビウを終えるのでありました

しかし、やっぱり、字はうまくなりたいものであります