CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

ドラマ  逃げる女

2016-03-01 21:02:32 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜ドラマ枠でやっておりました
どんな話か、どんなジャンルか、
まったく興味なさそうな内容だとなめてかかったら
もう、あっという間に取り込まれたというか
凄い魅了されてしまいました
終わってみると、なんだったんだとわからなくなるくらい
没頭して見たドラマとなったのであります
なんでだろう、わからんが、ともかく面白かった

内容は、冤罪をめぐったいざこざ、と
そんな説明で片付きそうなのでありますが、
確かに、冤罪だとか、そもそも被疑者とその家族について
どういう末路を辿るのかという重たい話に加えて、
養護施設で育つ、またはそこで働くということ、
そこから紡がれる人間関係、もっというと愛憎、親愛と
そんなてんこ盛りで、まぁ、一筋縄でいかないというか
終始暗い話なのに、どんどん引き込まれて
もうたまらないドラマだったのでありました

結局何が言いたかったのか、
まったく理解できなかったし、しようとも思わないのですが
なんともいえない、人間っぽい、なんて、
とってつけたような感想をつけてしまうわけですが
私のボキャブラリではまったく表現できない
この感じは凄いなと、ただただ絶賛なのでありました

まぁ、何がよかったって、仲 里依紗の怪演が見事すぎてというか、
あのサイコパスめいた感じ、危険きわまりないのにゆるゆるに見える具合、
あんな女、もしくは人間を見たことがあると、
誰と挙げられないのに、漠然とああいう怖いのを知っていると
そう思わされた演技に脱帽というか、もう
本当、あれを見るためだったと言い切ってしまうのでありました
凄かった、狂気なんて手垢のついた表現が
はだしで逃げ出すような具合で、癖になって見たのでありました

そのほか、出てくる人物、キャラクタ全員が
どこかしら、なんかゆがんで見えるというのも面白くて、
凄くいい人に見えなくもなかったエンケンさんが、
落ち着いて振り返ると、何一つ役に立ってないというか、
むしろ邪魔で仕方ない男だったとか、
なんだろう、物語に飲まれて、正常にあれこれと
はすに構えて見てられないドラマだったのではないかしら
そう書いておくのであります

と、熱く語りつくしたわけでありますけども、
犯罪について、その以前以後については
ちょっと考えさせられるところがあるなと
なんとなし、物思いにふけってしまったのであります
いいドラマだった