CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

新・映像の世紀 第5集 若者たちの反乱・若者の反乱が世界に連鎖した

2016-03-08 21:13:04 | ドラマ映画テレビ感想
さて、いよいよこの新シリーズも
あと一回となったわけでありますが
個人的には、今回がラストのようなイメージ
一番見たかった部分でもあったかなと
思ってしまうわけであります
激動の60年70年を描くという
実に素晴らしい内容でありました、
個人的には、もっと共産主義思想の猛威について
触れてほしかったようにも思うのでありますが
非常に満足であります

内容は、アメリカのベビーブーマーたち、
日本でいうところの団塊の人たちが
若々しさをもてあまして大暴走するという
そんなお話でありましたところ
これはまぁ、おそらくそういうことでいいんじゃないかと
思想だとかなんだとかという以前の
強い衝動があったんでしょうなんて
かっこよくまとめておきたいところであります

この衝動というのが、映像からありあり伝わってきて
また、ゲバラの生き様、東西ドイツの闇、同志毛沢東に対する幻想、
このあたりが実にすばらしく理解というか、
ひとつの側面が見えたようで面白かった
ああいった動きについて、それを扇動するように
テレビが、まさに映像が世界を動かしていくという
きわめて危険な状態になったのが
大変興味深いのでありました
これは今もなお、そうであるよなと思うんだが
当時の衝撃たるや、凄まじいものだったろうと
想像するだけで身震いするのであります
誰が衝撃だったって、まさに為政者、統治のものたちが、
動乱する民衆に慄いたであろうと思うと
胸がすくようでもありというのが
これまた、非常に庶民的にはたまらんカタルシスがあると
感じたのであります

余談というか、勝手な妄想でありますけど
この動乱によって、何かが動いたように
その時代や熱気にあてられたという経験が、
多感な時期であったからこそ、今もなお、
その思想に固執してなんかしてんじゃないか、
それは、あの濃密な衝動をもう一度味わいたいというときに
間違った手法に固執してんじゃないかなんて
思ったというか、見ていて感じたのでありました
自分も、その時代で、あんな凄い熱気にまみれたら
きっと、そうなったんじゃないかなんて
思わされるわけでありました
経験というか、ちょっとした麻薬めいたものではないかなどと
思わされるのである

そういう興奮が伝わってきて、
そして反公共的なロックの精神、デビットボウイがあんなに危険なことしてたとは、
東西ドイツへのコンサートについては、よく考えてみたら
北方謙三の本でこの間読んだと思い出したり
ともかく熱狂的な時代が見えて楽しかったのでありました

あとは、中国のあの時代についてやってくれたのが
凄いうれしいというか、うわさ話でしか聞いたことのなかった
文化大革命と天安門事件、その内実というか、
ああいう起こりだったのかというところに
衝撃というか、ようやっと知識が補充されたと思ったのでありました
凄いなぁ、怖いなぁなんて思うんだが
なんとも考えさせられるのでありました

次回は現代から未来についてということでしょうから
まぁ、どうだろうかとあまり期待せずに
それでも、どこか楽しみに思いつつ待つのでありました