CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

木曜時代劇  ちかえもん

2016-03-04 20:56:17 | ドラマ映画テレビ感想
方々で話題になってたんじゃないか、
そう祈りたくなるほど、実に素晴らしいドラマでありました
時代劇でなく、やっぱりこれはドラマだ、
しかも、コメディだったと
喝采というか、快哉であります
凄い面白かった
今年度最終盤に凄いドラマがやってきたと
まぁ、それほどまでに入れあげて、見てしまったのであります

曽根崎心中の裏話という体で、
あーでもない、こーでもないと、
まぁ約束の通り、痛快娯楽時代劇を見せてくれたわけで
本当、役者の演技も、相当にトんでる脚本も、
演出や撮影もすべてがすべて
とてつもなくよかったのでありました
いわゆる、クオリティが高いというそれだろう
こんだけ凝ってて面白いなんて
なかなかどうして、NHKでもたまにしか見ない
見事なできばえでありました

斬新というか、よもやというべきか、
時代劇だけど、時代考証をないがしろにして、
現代劇アレンジをわざと、ただただわざと入れるという
失敗したら目も当てられないアレンジが
これに関しては見事にはまっておりまして、
途中流れる、昭和歌謡曲がこれまた、
なんか、その哀愁がむしろ時代劇なのかと
時代ってどれくらい昔を言うのかしらなんて
思ったり感じたりしてしまうほどでありました

始まった当初は、役者の関西弁がなんというか
たどたどしいというか、変じゃないか、
なんて思っていたのでありますが、
よくよく考えてみると、私関西人じゃないから
ああいうもんなのかもなんて思ったりしていたら
もう、ずいずいひっぱられて
気づいたら、日常会話で、あほぼんとか使うようになって
総すかんの日々、口は災いのもとであります

まぁともかく、コメディというか、喜劇といえばいいのかと
そんな具合の芝居らしさもきわまった感じで
文句のつけどころがなかったのでありました
女性人もみんな美人ばっかりだったし、
それでいて面白くてなんというか、見ごたえあったなぁ
個人的にはお初もべっぴんだと思ったけど、
お袖のほうがぐっときたなぁと
視聴者層的に、ちかえもんに近い自分を思うと
なかなか思わされたところであります

とはいえ、やっぱり一番美人は
天満屋の女将でありまして、
天満屋で一番は誰だというしょーもないくだりが、
本当、どツボにはまって笑ってしまったのであります
ああいう女将いそうというか、
ああいう女将がいてこその置き屋だよなと
なんとも満足であります

最後は、まぁそんなオチかなと
そこはもう、どう描くかというところだけが楽しみだと
勝手に思っていたのでありますけど、
まさか万吉が、ああだとはつゆとも思わず
最後までもってかれたなと
興奮のまま終わった、見事なドラマでありましたとさ

これで、時代劇枠がまた仕舞いになるのだそうで、
残念きわまりないのだけども、
鞍馬天狗で終わったいつかのように
最後をつとめる番組が見事なできばえというところに
なんとも、運命というか作り手のやる気なんかを
感じたと信じつつ
また、復活してくれることを祈るばかりでありました
時代劇面白いのに、人気ないんだよなぁ