肉と衣のあいだに神は宿る 作:松井 雪子
タイトルからして、これはメシ系の読み物だろうと
勇んで読んでみて、まぁ確かにメシ系だったけども
小説か、しかも、恋愛とまではいかないまでも、
ある女性の葛藤というか、心を描いた
どっちかというとセンチメントな小説だった
また、タイトルに騙されたというか
思ったのと違うなんて感じた一冊でありました
いいんだけどもさ
とはいえ、タイトルにある、肉と衣をまとうそれこれ
つまるところ、トンカツだったわけですが、
このトンカツ描写が、実に素晴らしい
名物である「さくさくトンカツ」情熱とん、なる食べ物が
これがもう、すげぇ美味しそうでたまらんのでありました
素晴らしい描写だ、思わずトンカツ食べたくなって
買ってきたよ(本当に)
そんなわけで、さくさくのトンカツにまつわる
心温まるハートフルな食堂人情話というわけでもなく、
トンカツ屋の娘が、婚活をするという
駄洒落めいたそれだったのですが、
なかなか、どうもこの主人公のぱっとしないというか、
なんとも、浮世離れた感じがしっくりこないと
もったりまったり読んでいて、
いらいらするでもないんだが、なんだろう
やっぱり、しっくりこない、と首をかしげながら読んでいたら
最終話で、ああ、なるほど
なんて思ってしまったわけでありまして
人間、あれこれ考えてしまうと、
そうなるのか、結果に過程がついていかないと
本当、こんな感じだよなと
この違和感の正体を知って驚いたのでありました
何話かに分かれていて、まずまず、
それぞれ面白く読めるのでありますが、
どれも、どうもぴたっとオチたと感じることなく
なんか、知らないうちに終わったみたいな
そういうカタルシスからもっとも遠い内容だったのでありますが
ともあれ、全体的にたゆたう何かが、
こういうの好きな人いそうだなと
自分ではない客層を思わされたのでありましたとさ
シスコンをこじらせすぎたお兄さんが
そのうち、大変なことするんじゃないかと
冷や冷やしながら読んだのでありますけども
なんというかな、楽しみ方を理解するのに
時間のかかる小説でありました
タイトルからして、これはメシ系の読み物だろうと
勇んで読んでみて、まぁ確かにメシ系だったけども
小説か、しかも、恋愛とまではいかないまでも、
ある女性の葛藤というか、心を描いた
どっちかというとセンチメントな小説だった
また、タイトルに騙されたというか
思ったのと違うなんて感じた一冊でありました
いいんだけどもさ
とはいえ、タイトルにある、肉と衣をまとうそれこれ
つまるところ、トンカツだったわけですが、
このトンカツ描写が、実に素晴らしい
名物である「さくさくトンカツ」情熱とん、なる食べ物が
これがもう、すげぇ美味しそうでたまらんのでありました
素晴らしい描写だ、思わずトンカツ食べたくなって
買ってきたよ(本当に)
そんなわけで、さくさくのトンカツにまつわる
心温まるハートフルな食堂人情話というわけでもなく、
トンカツ屋の娘が、婚活をするという
駄洒落めいたそれだったのですが、
なかなか、どうもこの主人公のぱっとしないというか、
なんとも、浮世離れた感じがしっくりこないと
もったりまったり読んでいて、
いらいらするでもないんだが、なんだろう
やっぱり、しっくりこない、と首をかしげながら読んでいたら
最終話で、ああ、なるほど
なんて思ってしまったわけでありまして
人間、あれこれ考えてしまうと、
そうなるのか、結果に過程がついていかないと
本当、こんな感じだよなと
この違和感の正体を知って驚いたのでありました
何話かに分かれていて、まずまず、
それぞれ面白く読めるのでありますが、
どれも、どうもぴたっとオチたと感じることなく
なんか、知らないうちに終わったみたいな
そういうカタルシスからもっとも遠い内容だったのでありますが
ともあれ、全体的にたゆたう何かが、
こういうの好きな人いそうだなと
自分ではない客層を思わされたのでありましたとさ
シスコンをこじらせすぎたお兄さんが
そのうち、大変なことするんじゃないかと
冷や冷やしながら読んだのでありますけども
なんというかな、楽しみ方を理解するのに
時間のかかる小説でありました