ユリゴコロ 作:沼田 まほかる
題名から、てっきり、女の子同士の淡い恋だのなんだのを描いた
プラトニックでピュアピュアなそれかしらと
胸を高鳴らせて読んだのでありますが、
知らないとは恐ろしいもので、
いわゆるイヤミスと呼ばれるジャンルだったと
読み終わって衝撃を受けたのであります
いや、イヤといわれるほどそうではなくて、
むしろ、ミステリとしてすごく面白い一冊だったと
満足したというか、一気読みしたのであります
「ユリゴコロ」という謎の心持を抱く、
ある殺人狂めいた人物の日記を読み進めていく
そんなお話なのでありますけども、
なかなか推理がスリリングといっていいのか、
主人公が狂言回しであり、読者と同じく、
その日記を読む人というギミックがよくて、
ずいずい引き込まれて読んだのであります
読み手の主人公に感情移入するでもないけども、
彼が混乱しつづけることで、その日記についての謎解きに
集中できなくなるというか、
ともかく、落ち着いて読んだら、このラストは
わかったはずだというくらい
見事に決まっていたのが印象的で、
話のつじつまというか、様々なつじつまというか、
倫理や、道徳とかに照らす、
なんとなし、それで終わったらどうなのだろうかという気持ちや考えを
吹っ飛ばしてくれるように、このラストでピタっと決まったと
思わされて、うなったのでありました
なるほどなぁ、そりゃそうかなあなんて感じたあたり
すっかりやられたというか、
人情に甘いなぁと自分でも感じるところでありました
考え含めると、なかなか興味深い最後なのでありまして、
結局、ユリゴコロは最後またも、満たされたのではないかしらと
思えば、これはこれでめでたしなのか?
いや、もっといろいろ償いとか、贖いとか、
あったんじゃないかしらと思わされてしまったのだが
そういうことじゃないかしらと
考えつつ、満足の一冊と
メモっておくのであります
題名から、てっきり、女の子同士の淡い恋だのなんだのを描いた
プラトニックでピュアピュアなそれかしらと
胸を高鳴らせて読んだのでありますが、
知らないとは恐ろしいもので、
いわゆるイヤミスと呼ばれるジャンルだったと
読み終わって衝撃を受けたのであります
いや、イヤといわれるほどそうではなくて、
むしろ、ミステリとしてすごく面白い一冊だったと
満足したというか、一気読みしたのであります
「ユリゴコロ」という謎の心持を抱く、
ある殺人狂めいた人物の日記を読み進めていく
そんなお話なのでありますけども、
なかなか推理がスリリングといっていいのか、
主人公が狂言回しであり、読者と同じく、
その日記を読む人というギミックがよくて、
ずいずい引き込まれて読んだのであります
読み手の主人公に感情移入するでもないけども、
彼が混乱しつづけることで、その日記についての謎解きに
集中できなくなるというか、
ともかく、落ち着いて読んだら、このラストは
わかったはずだというくらい
見事に決まっていたのが印象的で、
話のつじつまというか、様々なつじつまというか、
倫理や、道徳とかに照らす、
なんとなし、それで終わったらどうなのだろうかという気持ちや考えを
吹っ飛ばしてくれるように、このラストでピタっと決まったと
思わされて、うなったのでありました
なるほどなぁ、そりゃそうかなあなんて感じたあたり
すっかりやられたというか、
人情に甘いなぁと自分でも感じるところでありました
考え含めると、なかなか興味深い最後なのでありまして、
結局、ユリゴコロは最後またも、満たされたのではないかしらと
思えば、これはこれでめでたしなのか?
いや、もっといろいろ償いとか、贖いとか、
あったんじゃないかしらと思わされてしまったのだが
そういうことじゃないかしらと
考えつつ、満足の一冊と
メモっておくのであります