やきものの見方・楽しみ方―全国有名産地の特色・技法と名工の作品鑑賞のポイント
著:北浦 牧夫
読書というか、眺めたというか、
そんな按配で、見て楽しんだというのが
しっくりくる本を読みました
物凄い立派な本とか、とてもレアな情報がという
貴重性の存在するものではなく、
まさに題名のとおり、やきものの楽しみ方を各産地の
特色とともに説明してくれている本でありました
実家に転がっていたので、
だらりんと読んできたのだが、思いのほか面白かったのであります
そんなわけで、年寄りの趣味と
切って捨てられてしまいそうな
「やきもの鑑賞」でありますけども、
こう見えて、すでに10数年、あれこれと現代作家を
おっかけたりしている私には、
なんとも、いい加減ちゃんと勉強というか、
基礎を築くための、知識を補完するに
ほどよい内容でありました
この本の一番よいところといえば、
出てくる写真と作家の説明が、
全て、近現代の作家とその作品であるところでありましょう
やきものが、戦国時代よりつらなる茶器にからめて
歴史と一緒に語るものは、結構多いのでありますが
そういう、いわゆる骨董めいた楽しみ方ではなく
陶芸、陶器そのものの楽しみ方に
クローズアップしているため、
現代作家さんの名手を紹介して、その作品とともに
各産地の特徴が記されると
これまた、非常にわかりやすくてステキと感じる一冊でありました
近現代といっても、渋いセレクションといったらいいか、
魯山人とかも出てくるけども、それだけではなく
様々な焼き物で伝統工芸士ないし、人間国宝を獲得した人を
順にクローズアップしていて
大変興味深い、まさに基本、基礎の知識であるなと
感嘆でありました
個人的には、青磁の清水卯一、塚本快示、
美濃の鈴木藏、加藤鈴木藏なんてところを紹介しているのが
とてもステキだと感じたのであります
もっと若い作家さんの作品も紹介して、
なにより白眉なのは、それぞれのいわゆる価格があるところでありました
皿が1万5000円だとか、名品なら100万円超えているだとか
このあたりが、いわゆる相場で記されているのが
大変重要というか、個人的にすごい本だなと
感心した部分でありました
無論、荒川豊蔵や、民芸の旗手たちを
十二分に紹介しているのもよろしかったのでありますが
なかなか楽しく読めた、よい本であったと感じるのであります
残念なところといえば、誤植が散見されたところでありましょうか
常滑のとこにゃんが、とこちゃんと紹介されていたのは
こればっかりは赦せないなんて思ってしまったんだが
もっと酷い間違いもあったりしたので
それはそれとして含めておき、勉強するのにうってつけの一冊だったと
記しておくのであります
著:北浦 牧夫
読書というか、眺めたというか、
そんな按配で、見て楽しんだというのが
しっくりくる本を読みました
物凄い立派な本とか、とてもレアな情報がという
貴重性の存在するものではなく、
まさに題名のとおり、やきものの楽しみ方を各産地の
特色とともに説明してくれている本でありました
実家に転がっていたので、
だらりんと読んできたのだが、思いのほか面白かったのであります
そんなわけで、年寄りの趣味と
切って捨てられてしまいそうな
「やきもの鑑賞」でありますけども、
こう見えて、すでに10数年、あれこれと現代作家を
おっかけたりしている私には、
なんとも、いい加減ちゃんと勉強というか、
基礎を築くための、知識を補完するに
ほどよい内容でありました
この本の一番よいところといえば、
出てくる写真と作家の説明が、
全て、近現代の作家とその作品であるところでありましょう
やきものが、戦国時代よりつらなる茶器にからめて
歴史と一緒に語るものは、結構多いのでありますが
そういう、いわゆる骨董めいた楽しみ方ではなく
陶芸、陶器そのものの楽しみ方に
クローズアップしているため、
現代作家さんの名手を紹介して、その作品とともに
各産地の特徴が記されると
これまた、非常にわかりやすくてステキと感じる一冊でありました
近現代といっても、渋いセレクションといったらいいか、
魯山人とかも出てくるけども、それだけではなく
様々な焼き物で伝統工芸士ないし、人間国宝を獲得した人を
順にクローズアップしていて
大変興味深い、まさに基本、基礎の知識であるなと
感嘆でありました
個人的には、青磁の清水卯一、塚本快示、
美濃の鈴木藏、加藤鈴木藏なんてところを紹介しているのが
とてもステキだと感じたのであります
もっと若い作家さんの作品も紹介して、
なにより白眉なのは、それぞれのいわゆる価格があるところでありました
皿が1万5000円だとか、名品なら100万円超えているだとか
このあたりが、いわゆる相場で記されているのが
大変重要というか、個人的にすごい本だなと
感心した部分でありました
無論、荒川豊蔵や、民芸の旗手たちを
十二分に紹介しているのもよろしかったのでありますが
なかなか楽しく読めた、よい本であったと感じるのであります
残念なところといえば、誤植が散見されたところでありましょうか
常滑のとこにゃんが、とこちゃんと紹介されていたのは
こればっかりは赦せないなんて思ってしまったんだが
もっと酷い間違いもあったりしたので
それはそれとして含めておき、勉強するのにうってつけの一冊だったと
記しておくのであります