CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】指輪物語  追補編

2017-07-08 17:21:10 | 読書感想文とか読み物レビウー
指輪物語 追補編  作:J.R.R.トールキン

おまけ、のような読み物でありました
これをもって、指輪物語が完結するというか、
その全容、詳細が理解できるという内容でありまして、
なんだろう、ある種、この本が、指輪物語を含む大きなファンタジー世界をまとめた
大切な本であるように思われたのでありました
正直、細かなところは読み飛ばしてしまったというか
理解できなかったのでありますが、
指輪物語の中核となった物語以前の伝説や、エルフ、ドワーフ、賢者のなりたち、
そういった挿話をいくつか紹介していて、これもなかなか
楽しく読めたのであります
指輪物語の後日談みたいなのもしっかり収録されているので、
読み終えた身分とすると、何かすっきりしたというか、
エピローグってやっぱり楽しいなと思わされるのであった

そんな、プロローグとエピローグの贅沢版というだけではなく、
いわゆる設定集の役目も担っている本でありまして
この詳細、精緻きわまりない設定の数々が
凄いなというか、こういうのが楽しさの本質であろうかなと
感心というか、ちょっと驚いた次第なのであります

一番は、エルフ語に関する記述でありまして、
この言語を英語に翻訳する際の注意点、また、発音や文字のなりたちなどなど
これって、架空の話というかものだったよなと
ちょっと、自分の思いが心配になってしまうほど、
えらい気の入れようで書かれていて、なんとも衝撃なのでありました
ここまで徹底している、こだわっていると
ある種病的なものを感じてしまうんだが、凄いことである

その他にも、辞書までついていたりしながら、
この世界のあらゆることが補完されていて、
まさに名前の通り、追補編でありまして、ファンは絶対読んでおかないといけない
そういう一冊なんだろうなと思い知った次第でありました
面白いというか、驚いたというのがふさわしい一冊ながら
なかなか、考えさせられたのであります
凄いことだわ本当にもう

この世界観を勉強して、より広げたりしながら
ファンタジーと呼ばれる分野が開拓されていったんだろうなと思うと
なんとも、不思議な気分というか、世界中のファンタジーヲタクにとって
金字塔と呼べばいいのか、聖書と呼べばいいのか、
これに反目する本なんかもきっと出ていたりするんだろうと
想像するだけで楽しそうなことなんだが、
ともあれ、読み終えて、全うしたと思ったのでありました