CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】1Q84

2018-03-07 21:57:37 | 読書感想文とか読み物レビウー
1Q84  作:村上 春樹

いまさら?
そんな感じですが、ようやっと読みました
長かった、まさか3冊もあるなんて知らなかった
知ってたら読まなかったかもなんて、思わなくもないのですが
読んでみると、さらりと読めてしまうのが
村上氏の文章の凄いところだなと
改めて感心したのであります、読みやすい、
流れるように文章を楽しめて、好きだわ

さて、読み終えて、感想をという感じで
このメモを書いているわけでありますけども、
どんな話だったかというと、なんだろうかねと
なかなかどう、説明していいものかと、頭をひねってしまうのであります
SF小説だった、という感想、指摘が正しいのか
それすらも不安になってしまうのでありますけども、
とても不思議な時空のゆがみめいたものを描いていて
最終的には、男女のロマンスだったのかしらと
なんか、ステキに落ち着いたのは理解できるんだが
どういう物語だったかと問われると
説明に窮するといった感じの現在であります

理解できなかったと、言ってしまっていいのか、
その割には読んでいるときに、非常に面白い、楽しいと思えていたので
そうでもないようなと感じてしまうのが不思議
二人の主人公を追っかけながら、やがて、
その二人のつながりが明らかになってきて、交わると
そういう感じだったのでありますが、
その途中に様々、出てきた人たちが音もなく、声もなく、
突然にいなくなってしまうということが続いて
これもまた、不思議な世界観だなと
読んでいて、面白いが、どこか切ないような
不可解な感覚を覚えたのでありました

本歌にあたるのかわかりませんが、
ビッグブラザーが出てくるほうと、どれくらい似通ったというか、
何か示唆したものがあったのか知らないのでなんともわかりませんけども、
こちらでは、リトルピープルなるものが出てきたりして
そして、それらが何かを支配していたかというと
別にそんな話でもないしと、本当にもう
不思議な世界を描いていたんだが、それがなんなのか
説明できないものであったように思うのでありました

魅力的なキャラクタが様々に出てくるし、
驚きの人死にも出現したり、そしてチェーホフが
なんて思ったりもするわけでありましたが、
このあたりはメタ的に楽しむべきだったのかわからず
でも、なんだか、お洒落に文章を楽しめたような気分になれて
あれだけ流行ったのに、感想をいまいち聞けなかった理由が
読んでようやくわかったような
そういう感想を抱いたのでありましたとさ

ともあれ、面白かったから、よかったというべきなんでしょう