元気でいてよ、R2-D2。 作:北村 薫
ちょっとブラックな、なんていう感じで
まえがきに予防線が張られていたので
はらはら読んだのでありますが、
なるほど、読んでじんわりとくる毒のような
考えオチでもないけど、
にじんでくる黒いものを描いた短編集でありました
現代劇で、特に何があってという話しでもないけど、
ふとしたときに、恐怖と肉薄するというか、
何か怖いものと触れる瞬間
そういうのを描いていて、読んでいて
なんとなく、じと、という感触を覚える
そんな物語ばかりでありました
それぞれが相当に短いので、
毒が効いてくると、いきなりわっとやってくるような
唐突ともとれるような終幕がやってくるのばかりで
読んでいると、なかなか衝撃的でありました
とはいえ、ホラーというのともまた違う
人間の怖さでもないが、
そういう、ちょっと怖いなと思う瞬間って
いっぱいあるよなぁと思わされる内容だったのでありました
誰かの突然の怒りだったり、
逆鱗に触れる瞬間だったり、
些細なことが大きなことを引き起こしたりと、
自分の想定と違う、より悪いことが
唐突に襲ってくる
そんなシチュエーションが描かれていたように思います
ひやひやしながら読むというのが
正しい楽しみ方なのかしらとも思うのだが、
文体も柔らかく、割と明るい印象なのに
物語だけが、ただただ怖いというか黒いというのが
いい塩梅だなと、あまり考え込まず
エンタメとして楽しめたのでありましたとさ
ちょっとブラックな、なんていう感じで
まえがきに予防線が張られていたので
はらはら読んだのでありますが、
なるほど、読んでじんわりとくる毒のような
考えオチでもないけど、
にじんでくる黒いものを描いた短編集でありました
現代劇で、特に何があってという話しでもないけど、
ふとしたときに、恐怖と肉薄するというか、
何か怖いものと触れる瞬間
そういうのを描いていて、読んでいて
なんとなく、じと、という感触を覚える
そんな物語ばかりでありました
それぞれが相当に短いので、
毒が効いてくると、いきなりわっとやってくるような
唐突ともとれるような終幕がやってくるのばかりで
読んでいると、なかなか衝撃的でありました
とはいえ、ホラーというのともまた違う
人間の怖さでもないが、
そういう、ちょっと怖いなと思う瞬間って
いっぱいあるよなぁと思わされる内容だったのでありました
誰かの突然の怒りだったり、
逆鱗に触れる瞬間だったり、
些細なことが大きなことを引き起こしたりと、
自分の想定と違う、より悪いことが
唐突に襲ってくる
そんなシチュエーションが描かれていたように思います
ひやひやしながら読むというのが
正しい楽しみ方なのかしらとも思うのだが、
文体も柔らかく、割と明るい印象なのに
物語だけが、ただただ怖いというか黒いというのが
いい塩梅だなと、あまり考え込まず
エンタメとして楽しめたのでありましたとさ