CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入

2018-03-27 21:27:34 | 読書感想文とか読み物レビウー
あやしい探検隊 台湾ニワトリ島乱入  著:椎名 誠

名前は聞いたことあるのに、読んだことなかった
そんな按配で、ただただ台湾という単語につられて読んだのですが、
いい年齢した大の大人が、子供みたいなことをしている
そういう凄い楽しそうな記録を書いた本でありました
なんて楽しそうなんだろうか、でも、実際は大変なんだろうな
でもやっぱり、楽しいんだろうな
そういう気持ちがわきあがってくる内容でありました

行き当たり場当たり、というと大変失礼なんだが、
なんか、わからないところにいって、
特に何をするわけでもない、
そういう大人がなんと20数人も団体行動というか、
もう現地でちょっとしたキャンプ張ってるというか、
民家借り切って、自炊してとか、
まぁ、なんといったらいいか、文章中の言葉でいう合宿というのが
まさにそれだという、そんな大人の楽しい旅なのでありました
旅というけども、現地に居ついて、
別にどこかへ行くとかそういうこともない、
なんとなく、船借りてきて海に出て釣りをしたり、
近所なのか、ちょっと出たところなのかの夜市を
ぶらぶらしたり
そんなことをしながら、二週間くらい過ごす
その間に大の大人が、20数人入れ替わり立ち代り
同棲していくというのだが、まぁ、なんというか
とても楽しそうで仕方ないので羨ましいと思えたのでありました

最終的、というほどでもないけど
ビッグなイベントとしては、地元の小学生と野球の試合を申し込んで
急にやることになったり、しかも、それを
なぜか小学校の授業中に、特別授業としてやったり、
だいたい、それを特にちゃんとした通訳とか、手続きとか通さず
おっさん達、というか、むしろお爺さんたちが遊びたいからって申し込んでとか
不良大人の楽しそうな生態で、面白いことこのうえないのでありました

毎日のようにビールを消費し、そんなことは台湾では珍しいからと
謎の日本人集団として怪しがられたりしつつ、
別に悪さをしているわけではなさそうだが、
妙な男社会を形成して、過ごすという贅沢が
面白く書かれていました
今でも、こんなことをしているらしいのだが
こういう生活を一度やって、リフレッシュとなるのか、
もう、これを体験したら、普通の生活に戻れなくなるんじゃないかと
現在の自分をかんがみて思ったりするのだけども、
これがそもそも、日常的なのだという作家の生き様もわかったような気分になり
なんとも、羨ましく、そして楽しい気持ちになれた
いい本でありました
旅の本とはまた、違う楽しさであった、いいなぁ