CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】雲霧仁左衛門4

2020-07-19 21:34:36 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜時代劇枠、シリーズ3のあと、すぐに始まった4であります
天一坊事件を発端にして、米騒動の老中汚職といったところを
盗賊が正すといった感じのストーリーだったわけだけども
なかなか楽しく、殺陣もしっかり見せてくれて
面白い時代劇でありました
娯楽作品という感じが、様々なところから感じられて凄い好きだわ

こてこての時代劇、これの意味するところは難しいけども、
盗賊ならではのギミックを派手に見せるというか
仕掛けの大掛かりなところが非常に面白くて、
ややもすれば、というか、まぁ、
大工小僧活躍しすぎだろうと思わなくもない仕掛けが多いけども
それはそれとして、洲走りの鍵技術といい
ちょっとスキル高すぎる盗賊集団のあれこれが
なかなか楽しく観られたのでありました
騙しあいという部分はやや弱いけども、娯楽時代劇で
あんまり難しいトリック使うのもねぇという気分なので
これはこれで正解だと思って見入ってしまうのである
籠を引っ張り揚げる仕掛けのあたりとか、太秦テーマパークっぽくて好きすぎるわ

そういう面を楽しみつつも、
原作を生かしてということなのか、
人情味あふれる展開がまた、実に面白くて、
天一坊のやるせなさも見事ながら、
洲走りがかつて世話になったお嬢さんとの展開なんかが、
かなり熱いというか、いい展開で
ほろほろしながら見入っていたのでありました

悪役も3段階に別れてやってきたわけだが、
やっぱり、イッセー尾形のコメ問屋が一番アクが強くてよかった
世の中すべてをバカにしているかのようなキャラクタが、
なんというかな、最終的に非業といっても相違ない最期を迎えるあたり、
あの一人芝居が突き抜けたようなシーンの数々が
面白くて仕方なかったのでありました
イッセー尾形でしかないんだけども、
物語として破綻しないというか、凄いなぁ、面白い

そして、式部との戦いとともに、
雲霧の人物像もかっこよくてよかったのであります
仲間を決して見捨てないというところを何度も逆手にとられるシリーズだったけども、
それを最期まで通して、また、それによって、
若い同心を篭絡したというあたりの綾というか、
式部の怒りもまた、よくわかる感じが凄くいい脚本だと思いつつ
最終決戦もかっこよくて見ごたえたっぷりでありました

ただ、最期のシーンで、相打ちみたいになったのだけども、
まぁアクションものの定番としてそういう展開はあるが、
刀でやりあって、その同士討ちはありえないだろうと
お互いが嶺打ちしてんならいざしらず、切りあいであの体はないなぁと
ちょっと目が覚めてしまったが、
まぁそれまでがかっこよかったし、いいかと思うのでありました

シリーズ5も撮影しているのか、するのか
そういう感じらしいので楽しみなのでありますが、
雲霧は急ぎ働きをしないわけだから、ひとつの大きな事件で
年単位の仕掛けをしているとすると、あんまり引っ張るもんでもないよなぁと
感じたりするのである