CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【映画】レジェンド&バタフライ

2023-02-07 21:23:27 | ドラマ映画テレビ感想
久しぶりに映画を見に行った気がする
さておいて、名古屋と岐阜で事前に大盛り上がりしていた話題作であります
大友監督作品ということで、これは見ておかなくてはならんと
ようやっと見ることができました
人気の「おだちん袋」は、配られてなかったので手に入らなかったがいいのだ

3時間近い長い映画なんだが、まぁ、なんとなし見られるもんだなと
それなりに楽しんで見終えたのでありました
正直なところ、微妙な出来栄えというか、自分の趣味にははまらん感じの物語だなと
斜に構えたでもないけど、ちょっと冷めてみてしまったのが
よくないようにも思うが、様々な媒体に登場してきた信長だけど、今回のアプローチは
あんまり知らないというか、色々苦心して生み出されたそれなんだろうなと感じたのでありました
歴史ものではなくて、あくまで、信長と濃姫の物語という感じに仕上がってて
このあたりは主演の使い方とか、もろもろを勘案した結果なんだろうと思わされるところ
そういう意味では、すごくいい線をついてて、よくできてると思うんだが
物凄い面白い時代大作という感じではないのが
ちょっと残念でありました

序盤から、信長よりも、濃姫の方が主役と描かれているかのようなシーンも多くて、
これがW主演で、かつ、そういう扱いでも存在感が消えないキムタクを使った最大効果だなと思わされた
信長が桶狭間で、一か八かの賭けに出る大演説シーンを
あえて描かないというか、描かないのにそれがどういうものだったかわかる
この作りは見事だなと感心してしまったのでありました
ネタバレしないように書くの難しいな

また、信長映画なのに殺陣が凝っててよかった、しかも濃姫の動きが完全に暗殺者のそれで
流れるように人を殺しまくるのは、話としてどうなんだとも思うんだが、
異世界ファンタジー的な面白味というか、まぁ、そういうこともあるかと思わされる
凄い絵面の説得力を感じたのでありました、
マムシの娘だからって、その身のこなしは違うだろうというツッコミを寄せ付けないすごみがあったわ
まだ、信長の方がまっとうに動いていると思ったんだが、ともあれよかったわ

今作では、信長の覇道は濃姫と二人で作り上げたといっても過言ではないシナリオになってて、
そう強く思わされる前半から、やがて遠くとなり離れてきた二人というのの描き方がよろしく、
その作り上げたものに苦しめられる二人みたいな感じで、
やはり歴史ものというか、二人の男女の物語だなと、信長濃姫であるからこそできる(見られる)物語じゃないかしらと
感心したのでありました
ラストシーンなんかは、ものすごくベタな感じで、ああ、そういうのを今時見られるかと
正直、二週くらい回って新鮮に感じたりしたんだけども
これもまた、二人の花のある主演だから許される〆方だなと思ったりしたのでありました

苦言でもないが、個人的に方言指導が気になったというか、
無理して尾張弁とか美濃の言葉とか喋らせる必要なかったんじゃないかと感じたのである
序盤の小勢力だったからという理由付けとして、どうしても国言葉をしゃべらせるという演出なんだろうけど
正直この発音がみんな違和感アリアリで、序盤で没入できなかったのが個人的に痛かったように思う
知らない人なら、気にならないんだろうけど、
こういうのはうそ関西弁で阿鼻叫喚というのと似た感じなんだろうが
東海地方舞台の場合、結構軽んじて使われているような、変な被害妄想があるところ

あと、徳川家康がちょろっとしか出てこないし、誰だろうと思ってたら
クレジット見て慄いてしまった
あれ、凄い特撮というか特殊メイクしてたんだよなと、そこだけもう一度見直したいとか感じたのである
見事だった
ところで、表記は、レジェンドアンドバタフライなのか、レジェンド&バタフライなのか
揺らぎがあるのはかなわんなとごちる