CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【映画】仕掛人・藤枝梅安

2023-02-14 21:05:22 | ドラマ映画テレビ感想
ポスターで見掛けて思わず見てきてしまった
なんと4月に続編も決定しているんだそうで、楽しみで仕方ないと
興奮冷めやらぬ感じでありますが、
池波正太郎先生の生誕100年を記念してとのことらしく、
すげぇ楽しんできたのでありました
濃厚な時代劇を令和の今に見られるという、なんという僥倖と
大変よかったのでありました

そういうわけで、だいぶ感想が歪んでいるのは申し訳ないところなんだが、
正直、梅安シリーズの映像は初めてみたというライト層なので
楽しみにしていったんだが、期待を裏切らない、いい感じで梅安先生だと
ときめいて見終えた感じでありました

原作も序盤の話は知らないため、アレンジとかどうだったのか
このあたりを語ることはできないのだけども、のっけのシーンは
さいとうたかを版で見たやつだ!とか、ミーハーな喜び方をしてしまったんだが
仕掛け人の説明をずばっと序盤に叩き込んできて、
素人にもわかりやすいというか、もはや、その説明すらも、演出というべきか
そういう物語だという体験をさせてくれてすごくよかったのでありました
蔓、起こり、そして仕掛け人の説明が丁寧でありながら、
全然わざとらしくなく見せられるというのがよかったと思うのである

最初の話ということもあって、彦さんとの相棒感も描きながら、
それでいて、因縁とかが、ご都合のようにつながっていくのが
不思議と嫌味ではないというか、もはや因果か…とか、そんなセリフをつぶやきたくなるような
ステキすぎる展開で、あれこれの仕掛けが結びついていくのが面白かった

殺陣も派手な立ち回りも存在するし、そのあたりも見せ方が最新のそれだなと
感心して見ていたというか、かっこいい立ち回りが見られて眼福だったんだが、
剣客担当の小杉さんがまだ出番ではないので、ゲスト侍が無双していたんだけども、
まぁ、そのあたりも含めて、ちょっと殺しすぎじゃないかと
びびってしまうくらい、割とばさばさ殺していくのが、ぬるくなくてよかったと
見ていて、心が時代劇に染まっていくのを実感したのでありました
物語の梅安が手にかけざるをえない女の素性、そしてその悔恨なんかも
ものすごくよくわかる
でも、そうしていくという仕掛け人の生きざまのむごさみたいなのが
よくよく見えたようで、すげぇよかった
というか、もはや、ここまでくると、俺の妄想と映像から受け取ったものとの区別がついていない

キャストも抜群にみんなうまくて、個人的に違和感というか、
ぱっと見た感じで、彦さんに愛之助さんは男前すぎるなというところやら、
おもんさんが、ちょっと、剣客のおたかさん入ってんなとか、
おせきばあさんが完璧すぎるだろうとか、
もう、あれもこれも文句といいつつ、よいところばかりだったのでありますが
万七の女主人で、いわくつきの女をやった天海祐希さんが上手すぎた
うますぎてチビるくらいだった、本当にすげぇ、あの演技見に行くだけでもものすごい価値があると
もっていかれた感じでありました

次作を一刻も早く見たいと、4月を楽しみにする縁ができたと
快哉なのでありました